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21歳で大腸がん、でも「今が一番、幸せ」と言えた理由は? 命がけの選択で、叶えた未来【映画『ママがもうこの世界にいなくても』感想】

  • 2026.10.8

突然、命の期限を突きつけられたら。
自分自身でも、家族でも、きっと怖くてたまらない…。

それでも、日々を精一杯生きた女性と、家族がいます。

遠藤和(えんどう・のどか)さんは、21歳で「ステージIVの大腸がん」を宣告されました。それでも結婚・出産・子育て…前向きな未来を見据え続けました。

和さんが書き続けた日記は、「ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記」(小学館刊)として書籍化。

そして2026年10月2日(金)、映画『ママがもうこの世界にいなくても』が公開されました。

Sitakke

「HBC演劇エンタメ研究会(通称“エンケン”)」の森結有花(もり・ゆうか)アナウンサーが、映画を見た感想をレポートします。

映画『ママがもうこの世界にいなくても』

Sitakke

2026年10月2日(金)公開。
(Ⓒ2026映画「ママがもうこの世界にいなくても」製作委員会)

ストーリー

青森で暮らす遠藤和(川口春奈)と将一(高杉真宙)。

時にぶつかり、時に笑い合う日常の中で、和の心には「一分一秒、一緒にいたい」「この人と生きていきたい」という愛おしい未来への願いがふくらんでいた。

そんな矢先、和を襲ったステージⅣのがん。
残された時間は限られていた。
それでも将一は「一生大切にする」と彼女の手を強く握り続ける。

愛する人と過ごす日々が増えるほど、二人で叶えたい未来があった。

結婚したい。家族になりたい。
そして、私たちの子どもに会いたい――。

治療を止めるという命がけの選択の先に、出会えた新しい命。

余命は数週間。それでも和は「今が一番、幸せ」だった。

命を懸けた選択…自分ならどうする?

Sitakke

HBCアナウンサーの森結有花です。映画を見て、原作の本も読みました。

「自分だったらどうするだろう……?」

この映画を見ながら、そして見終わってからも何度も考えています。

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和さんのように、自分の命を懸けて子どもを産む選択をしただろうか。
将一さんをはじめとした和さんのご家族のように、和さんの意思を尊重できるだろうか。
森田望智さん演じるひかりさんのように、死を目の前にして自分らしくいられるだろうか。
他にもあらゆる場面で「自分ならどうする?」と問いかけました。

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もし自分だったら、自分のことに精一杯で、子どもを産むなんて考えないかもしれない。
家族の立場なら、産まれてくるかわからない子どもより、目の前の大切な人の命が大事。全力で止めちゃうな。
死ぬのは怖い。泣いたり、落ち込んだり、ふさぎこんだりするんじゃないかな。

おそらく私の考えも間違いではありません。
和さんのような命を懸けた選択を迫られることは多くはありませんが、人生とは大なり小なり選択の連続なのだと改めて感じました。

Sitakke

そして、強い覚悟を持って、新しい命をつなぐこと、それを支えることを選んだ家族のみなさんの姿から、じゃあ私は「何のため」「誰のため」に生きているのかを考えました。

じりじりと死が近づく恐ろしさ…それでも「強さと愛情深さ」を

作品の中では、じりじりと死が近づく恐ろしさも描かれています。

医師の言葉。和の友人で、がん患者のひかりさんが笑顔の裏で弱っていく姿。

Sitakke

スクリーンで見ていてもつらいのに、死が隣り合わせにあるなんて、和さんやご家族はどんなに怖かっただろうと思うと胸が痛みました。

その恐怖にさらされてもなお、和さんは子どもを産む決断をし、それが生きる希望になったのです。

Sitakke

最後まで前向きに生き、あたたかい言葉と思い出をのこした和さんの姿を見て、出産経験のない私は「母親の強さと愛情深さ」に圧倒されました。

同じく母の偉大さを感じたのは、小林聡美さん演じる和さんの母・美智子さんの存在。
周りが動揺する場面でも淡々としていて、そこに母の強さを感じました。

Sitakke

特に印象に残っているのは、和さんが「子どもを産みたい」と家族に相談するシーン。
各々が意見する中、なぜ美智子さんはあのような行動をとったのだろう……。

見る人によって色々な解釈があると思うのですが、私はどんなに考えてもわかりません。
だけど不思議と、温かさや優しさを感じたシーンなのです。

世の中の母親たちは、私の母は、あのシーンをどう解釈するのか聞いてみたくなりました。

命の期限を突き付けられても「今が一番、幸せ」

最後に、この作品が実話をもとにしているということ。

私たちにも命の終わりは必ずきます。

明日にだって、自分や大切な人に命の期限を突き付けられるかもしれません。

限りある時間の中で、どう生きるか。大切な人たちとどう過ごすのか。

Sitakke

私も母からもらった大切な命です。
最後まで「今が一番、幸せ」と笑った和さんのように、一つ一つの選択を丁寧に、日々を生きていこうと思いました。

きょうの晩ご飯は青椒肉絲。ピーマンの切り方に気を付けます。

映画『ママがもうこの世界にいなくても』

Sitakke

2026年10月2日(金)公開。
(Ⓒ2026映画「ママがもうこの世界にいなくても」製作委員会)

キャスト

川口春奈 高杉真宙
松本穂香 中島瑠菜
清水くるみ 笠原秀幸 豊本明長 一ノ瀬颯 / 星野真里 森田望智
デビット伊東/小林聡美

原作

遠藤和「ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記」(小学館刊)

監督

山戸結希

脚本

樋口幸之助/山戸結希 藤野眞功

音楽

Vampillia

主題歌

Vaundy「しわあわせ」(SDR)

上映劇場など、詳細は公式サイトからご確認ください。

文:HBCアナウンサー・森結有花
編集:Sitakke編集部IKU

※掲載の内容は記事執筆時(2026年10月)の内容に基づきます

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