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社宅ボス「社宅は全員参加よ?」会費3万の料理教室を断った翌日、夫に戦力外通告⇒でも本当に排除されたのは

  • 2026.10.8

結婚後、夫の会社の社宅に入居した私。家賃を抑えられるのはありがたかったのですが、住み始めてすぐ、社宅には独特の人間関係があることを知りました。
中でも周囲を仕切っていたのが、夫の直属の上司である部長の奥さん。できれば距離を置きたかったものの、夫の立場を考えると無下にもできず、私は誘われるたびに付き合っていました。

断われない社宅付き合い

部長夫人は、社宅の妻たちを集めてお茶会やランチを頻繁に開いていました。「今度のランチも来るよね?」顔を合わせるたび当たり前のように誘われ、本音では断りたいと思うこともありました。それでも、相手は夫の直属の上司の奥さんです。私の態度が原因で夫が働きづらくなったら……と考えると、なかなか断れませんでした。

そのため、予定を調整して何度も参加。ある日、「今度みんなで料理教室をやるんだけど、あなたも来ない?」と誘われたときも、一度だけ付き合うことにしました。ところが、参加すると返事をしたあとで、参加費が3万円だと聞かされました。「え、3万円ですか?」思わず聞き返しましたが、今さら断るとも言えず、そのまま参加することにしました。

しかし、これを毎回続けるのは厳しい。その後、次の料理教室も参加費は同じ3万円だと知らされたとき、私は意を決して「すみません、次からは参加しません」と伝えました。すると部長夫人は、少し驚いた顔をしました。

「え、来ないの? 社宅は全員参加よ? 旦那さん、うちの主人の部下でしょ? あんまり角が立つことしないほうがいいと思うけど」やはり夫と部長の上下関係を持ち出してきました。

それでも、「毎回3万円は難しいので」と断ると、その日の夜、スマホにメッセージが届きました。「そこまで言うならいいけど、ご主人の仕事に響いても私は知らないからね」冗談では済ませられない言葉でした。

断わった翌日、夫の仕事に異変が……

翌日、帰宅した夫はいつもより口数が少なく、しばらくしてから「今日、急に担当を外された」と話しました。それは、夫が長く担当していた重要案件で、これまで大きな問題はなかったそうです。それなのに部長から突然、「明日から別の人に引き継いで」と言われ、さらに異動の可能性までほのめかされたとのこと。

「何かミスしたの?」と聞いても、夫は首を横に振ります。「いや。理由を聞いても、『今後のことを考えて』って言われただけ」私は迷った末、前夜に届いたメッセージを見せました。夫は画面を読み終えると、しばらく黙っていました。「……これ、さすがに偶然とは思いづらいな」私も同じ気持ちでした。

料理教室を断った翌日に、夫が担当から外される。しかも、その直前には、夫の仕事に響いても知らないと言われています。ただ、部長夫人に直接問いただしたところで、「そんな意味じゃない」と言われてしまえば、それまでかもしれません。でも、このまま黙っているわけにもいかない。夫と話し合い、私たちは今できることをしておくことにしました。

突然告げられた「部長の処分」

それからしばらくして。仕事から帰ってきた夫が、開口一番こう言いました。「部長、処分されることになったらしい」「え?」思わず聞き返しました。

その翌日、社宅で部長夫人と鉢合わせしました。私を見るなり、早足で近づいてきます。「ねえ、あなたたちでしょ? 会社に何か言ったの?」いつもの余裕のある話し方ではありませんでした。「うちの主人、処分されるって……どういうこと?」

実はその少し前、私たちは部長夫人から届いたメッセージを保存し、夫が突然担当を外された経緯や、それまでの業務状況を整理して、会社のコンプライアンス窓口へ相談していたのです。

私たちが伝えたのは、あくまで起きたことだけでした。その後、会社が夫の担当変更について調べたところ、部長の判断で担当が変わった過去のケースにも、理由がはっきりしないものがあったそうです。さらに、会社が該当する社員に話を聞いたところ、「妻が部長夫人との付き合いを断ったあとに担当が変わった」というケースが複数あったとのこと。私たちの相談をきっかけに、以前から続いていた問題まで明らかになったのです。

最後に社宅を離れたのは

その後の調査で、部長は妻から社宅での出来事を聞いたあと、仕事上の理由ではなく、妻とのトラブルをきっかけに部下の担当を変えていたことがわかったそうです。会社は社内規定に沿って部長を処分したとのこと。夫の担当変更も見直され、元の仕事に戻れることに。異動の話もなくなったと聞き、私もようやくほっとしました。

一方、部長夫人は以前のように社宅の人たちを集めることがなくなりました。部長という夫の立場を持ち出して、相手に言うことを聞かせる──そんな関係は、もう成り立たなくなったのだと思います。

その後、部長夫妻は社宅を離れていきました。私は部長夫妻に仕返しをしたかったわけではありません。ただ、夫の仕事にまで影響が及んだ以上、事実を会社に伝える必要があると思ったのです。その結果、私たちだけでなく、これまで同じような思いをしていた人たちがいたこともわかり、あのとき相談してよかったと感じています。

今では、社宅の人たちと顔を合わせても、無理に集まりへ参加することはありません。以前のように誰かの顔色をうかがいながら付き合う必要もなくなり、ずいぶん気持ちが楽になりました。顔を合わせればあいさつをしたり、立ち話をしたりと、それぞれが無理のない距離感で付き合っています。今のほうが、社宅の人たちとも自然に関われている気がします。

◇ ◇ ◇

人間関係では、「この人には断りづらいな」と感じる場面もありますよね。関係を悪くしたくないと思うあまり、自分の時間やお金を削ってまで合わせてしまうこともあるかもしれません。けれど、無理を重ねて付き合い続けることが、必ずしも良い関係につながるとは限りません。少しでも負担を感じたときは、自分がどこまでなら無理なく付き合えるのか、一度立ち止まって考えてみることも大切ではないでしょうか。

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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