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「最期を悟っていた?」救急搬送を前に義母が私へ託した家の鍵。今も忘れられない理由

  • 2026.10.8

義両親との関係は、悩みの種になることもあれば、強い絆を感じたり人生の支えとなったりすることもあります。実親とも夫とも違う距離感だからこそ生まれた、心に残る2人の女性のエピソードを紹介します。

動けない義母と救急車要請

ある日、「病院に行きたい」と義母から連絡が入り、急いで家を訪ねました。当時はただの緊急対応の一つに思えたのですが、後になって振り返ると、私の中に消えない跡を残す出来事になったのです。

義実家とは別居していたこともあり、私と義母はどこか距離のある関係でした。そんな中、「病院に行きたい」と義母から連絡が入り、急いで義実家に向かうと、義母はほとんど動けない状態でした。ひとりで病院へ連れて行ける状況ではなく、私は救急車を呼ぶ判断をしました。

救急車で運ばれる直前、義母は私に

「もうこの家には戻ってこられない気がするから」

と言い、家の鍵を預けてきました。その言葉と行動が、なぜか強く心に残ったままでした。

それから3カ月後、義母は詳しい病名がわからないまま亡くなりました。義母は病院嫌いだと聞いていましたし、体調を崩していたことも夫から聞いていました。それでも私は、嫌われているのではないかという思いから、積極的に様子を見に行けずにいたのです。

◇◇◇◇◇

義母から家の鍵を託されたあの日、義母は自分の最期をどこかで悟っていたのかもしれません。鍵は単なる「物の管理」ではなく、私への「信頼」の証だったのではないかと、今になって感じています。

義実家との付き合いは、距離感が難しいものです。しかし、時間がたつほどに「もっと歩み寄っていれば」という後悔の重みが増していきました。どんなに疎遠であっても、異変を感じたときに一歩踏み込めていたら、残された側の心のあり方も少し違っていたのかもしれません。あの日預かった鍵を見るたびに、そんなことを静かに振り返っています。

著者:浅井河みま/40代女性・会社員

イラスト:ほや助

義両親を本当の親のように感じた出来事

子どもたちが小学生と保育園児だったころ、私に入院治療が必要な病気が判明しました。

そのことを知らせたとき、母からは

「日ごろの生活が悪いからだね。食事もひどいし。自分が悪い」

と言われました。父からは

「親族にそんな病気になった人はいない!」

と言われました。

ただでさえ、不安で押しつぶされそうだったときに実両親に追い打ちをかけられ、精神的な落ち込みがさらにひどくなりました。

義両親は、結婚当初から私のことも考えてくれる人たちでした。義実家に滞在していても、私はストレスを感じたことがありません。

私の病気のことは夫から伝えてもらいました。すると義両親は「とにかく自分のことを一番に考えてね」と言ってくれました。仕事をしていたにもかかわらず、すぐに長期休暇を取って、私の入院中に滞在してくれる準備をしてくれたのです。さらに、「嫌だろうから、あなたが家にいない間に余計なものは触らないからね」とまで言ってくれたのです。

息子の家とはいえ、自宅ではないので滞在するだけでも大変だったと思います。そんな中でも私の気持ちまで考えてくれていました。

義両親が私の自宅に滞在することを知った実両親は、どうしてわざわざ義両親に滞在を頼んだのかと激怒しました。義母が毎食おいしい食事を作ってくれていることを知っていたはずなのに、わざわざ大鍋でおかずを持って来たり、自分たちの家に招待してごちそうしたり、七五三の年齢だった孫にお祝いとしてなぜか花束を持って来たり……。

「自分の娘がどういう状況なのかわかっているのかしら」と義母は困惑していたと、後に夫から聞きました。

実両親は、自分たちではなく義両親を頼ったことが気に入らなかったように見えました。そして、自分たちも娘家族のために動いていると、義両親に示したかったのかもしれません。

当時は、一度でも私のことを考えてくれたら……とも思いましたが、もう諦めました。少なくとも私には、本当に私たちのことを考えてくれていたのは義両親だったように感じられました。

◇◇◇◇◇

実両親、義両親ともに高齢になってきました。しかし、相変わらず自分中心で、何をしても文句ばかり言う実両親に対しては、積極的に手助けしようという気持ちにはなれません。必要最低限のことだけ関わるつもりです。一方で、義両親に対してはできる限りのことをしたいと考えています。

あれから義実家には何度も滞在していますが、毎回満喫して自宅に帰るのが嫌になるほどです。これから義実家滞在の回数を増やして、親孝行していきたいです。

著者:田中レオナルド/40代女性・主婦

イラスト:山口がたこ

まとめ

義両親との関係は、近すぎても遠すぎても難しいものです。それでも、相手を思いやる気持ちや支え合う姿勢があったかどうかは、その後の後悔や感謝として心に残ることがあるようです。家族との距離感や、いざというときに誰を頼り、誰を支えたいと思うのかについて、改めて考えさせられるエピソードでした。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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