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森田剛「後からジワジワくるんで、良い映画」 主演作『見上げてごらん』完成披露で作品愛を語る

  • 2026.10.7
森田剛「後からジワジワくるんで、良い映画」 主演作『見上げてごらん』完成披露で作品愛を語る
(C)2026「見上げてごらん」製作委員会

森川葵、松本まりから共演陣も撮影エピソードを披露

映画『見上げてごらん』の完成披露上映会舞台挨拶が10月5日に開催され、主演の森田剛をはじめ、森川葵、川上友里、松本まりか、森本晶一監督、佐藤快磨監督が登壇。撮影時のエピソードを振り返ったほか、本作のコピー「夢を叶えるって、そんなに大事?」にちなみ、子どもの頃に思い描いていた「夢」をテーマにトークを繰り広げた。

本編上映前、満員御礼で実施されたこの日の舞台挨拶。42歳の万年マンガ家アシスタント・土屋輝一を演じた森田は、完売御礼となった会場に向かって挨拶し、「脚本の段階から面白そうだと思いました。それぞれがそれぞれの日常の中で悩んでいて大変なこともあるけれど、でも前向きに生きていく。そんなメッセージがあって、憎めないキャラクターがたくさんいて。温かい素敵な映画になるのではないかと、ぜひ参加したいと思いました」と主演オファーを快諾した理由を明かした。

熱量不足のマンガ編集者・潮田(うしおだ)ユキ役の森川は、役柄への共感を寄せつつ、「熱すぎず、淡々と進んでいく感じが好きで、これを撮ったら、そして自分が演じたらどうなるのだろうか?という興味からやってみたいと思いました」と、ダブル監督によるオリジナルストーリーに興味を持ったことを明かした。

マンガ家デビューを夢見る山田ぽてと役の川上は、「私は佐藤監督の『泣く子はいねぇが』(20年)が大好きで。それが一番の決め手。あとは森本さんの方は…その時は知らなかったけれど、それが決め手です」と笑わせた。

輝一の妻・莉花役の松本は、自身の主演ドラマを演出した森本監督の手腕に絶大な信頼を寄せており、加えて「映画で森田さんの主演で、しかも妻役。共演シーンとしては少ないけれど、剛さんと芝居をガッツリできるというのも決め手の一つでした」と、森田との久々の共演を喜んだ。

佐藤監督は「空気感が温かい優しい現場で、作品としてもその空気が出ている。ダブル監督の森本さんとお喋りをしながら、みんなで作れたのも良かった」と撮影を振り返り、その言葉に森田も「凄く楽しかったです。それに尽きます」と笑顔を見せた。

一方、これが長編映画監督デビューとなる森本監督は、「元々は佐藤君と全部一緒にやろうと思ったけれど、だんだん佐藤君が半歩後ろに下がって僕が半歩前に出るみたいな。そんなスタイルが途中からできて来た」と、共同監督ならではの舞台裏を明かした。

本作のストーリーには、森本監督の長きにわたる助監督経験も色濃く反映されている。これについて森田は、「脚本も森本さんが書いているので、森本さん自身というか分身みたいな気持ちで僕は土屋を演じたつもり。初めて森本監督にお会いした時から『これは監督のことだ』と思った」と明かすなど、撮影前から監督たちと良好な関係を築いていたことがうかがえるエピソードも披露した。

イベント中盤では、この日残念ながら参加がかなわなかった巨匠マンガ家・吉住役の武田鉄矢から、応援のビデオメッセージが到着。「私は、作家の老作家をやらせていただいたのですが、なかなか難しくて手強い作品でございました。若い人たちと一緒に何か物事を一つ作っていくというのは、ものすごくいい刺激になりまして、いい勉強になりました」など、温かなメッセージが披露された。

そのメッセージを受け、ベテラン俳優・武田との共演を振り返った森田は、「武田さんが来ると緊張が生まれるし、それは自然と吉住先生と対峙する際の空気感にも繋がった。吉住先生の部屋の前を通ると僕らアシスタントは緊張するわけですが、そういうのも含めて武田さんがいる時もいない時も作品に凄い影響があった」と敬意をにじませた。

続いて、本作のコピー「夢を叶えるって、そんなに大事?」にちなみ、「子どもの頃になりたかった職業や夢」をそれぞれ発表。「幼い頃に夢を持っていなかった」という松本は、尊敬していた人物として「マザー・テレサ、ダイアナ妃、アンジェリーナ・ジョリー」を挙げた。

川上は子どもの頃の夢として「習字の先生」を挙げ、森川は「イルカ。幼稚園くらいの時に憧れていて。イルカのように泳ぎたかった」と回答。そして、サッカー少年だったという森田は「サッカー選手」と答え、「小学5年くらいの時にJリーグができたので、あの華やかな世界に憧れがありました」と、かつての夢を明かした。

最後に、森本監督は「この映画の英題は『ザ・ポテンシャルズ(The Potentials)』で『まだまだ可能性のある人々』という意味です。この映画を観ていただいて、少しでも前向きな気持ちになっていただけたら」と期待を寄せた。

佐藤監督も「この映画に出てくる皆さんが本当に素晴らしく、楽しい演技をされているので、ぜひともお楽しみください」とアピール。

主演の森田は「えっと…僕はわからないんです。この映画の魅力が。どう伝えていいのか…」と率直に語りながら、「でも何だろう、とにかく好きなんです。それは僕もそうだし、出演している皆もだし、両監督も凄く気に入っています。だから観ていただければわかります。何も考えずに観ていただいて、気に入っていただけたら本当に嬉しい。後からジワジワくるんで、良い映画だと思います」と胸を張った。

■武田鉄矢(吉住はるを役)コメント

私は、作家の老作家をやらせていただいたのですがなかなか難しくて手強い作品でございました。でも 若い人たちと一緒に何か物事を一つ作っていくというのはものすごくいい刺激になりまして、いい勉強になりました。

ただ一つ、監督さんにも申し上げたと思いますが、私は大変ラッキーなことに、音楽からこの芸能という世界に、役者の道に入ってきたのでありますけども、すれ違う昭和の人たちの中で漫画家という方たちですね。『ドラえもん』を作った方とか、『鉄腕アトム』を書いた人とか、『あしたのジョー』を描いていた人そんな人たちとすれ違うことがありまして。そういう先生方の気配をほんのわずか思い出しつつ演じさせていただきました。

皆さんに何か深いインスピレーションを与えるような作品になればと、心から祈っております。どうぞ、お客さんがたくさん来ますよう遠くから心より祈っております。頑張って。

『見上げてごらん』は2026年10月30日より全国順次公開。

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