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「引っ越し費用は俺が出すんだぞ?」節約のため5人乗り車に荷物を詰め強行する夫→息子大泣きの結末に

  • 2026.10.5

夫の転勤が決まり、家族で地元に帰ることになったときの話です。転勤先は私たち夫婦の地元だったため、引っ越しに先立ち、私と4歳の長男、1歳の長女の3人だけで先に戻ることに。ところが夫は、私たち3人分の生活に必要な量の荷物が、ミニバンにのると豪語します。「軽トラを借りたほうがいいのでは」という私の意見は聞き入れてもらえず……。

「完璧」なはずじゃなかったの?

夫の転勤が決まったとき、私と子どもたちは必要な荷物を持って先に引っ越し、その1カ月後に、夫がまとまった休みを取って、業者を呼んで大きな荷物を運び出すことになりました。

しかし、必要な物だけと言っても、3人分の洋服や、おもちゃ、日用品となるとかなりの量です。3人分の1カ月分の衣類だけでも大型スーツケース1つ分。そこに靴や洗面用具、バスタオル類、寝具、1カ月を乗り切るための最小限の調理器具や食器、さらに子どもの園の道具やおもちゃのコンテナまで並べると、どう考えても軽トラやバンをもう1台借りなければ物理的に無理な「山のような荷物」でした。

そこで、私は夫に「荷物多いし、軽トラを借りて、2台で帰るのはどう?」と提案しました。しかし夫は「荷物なんてたかが知れてる。大げさだよ」と言って聞きません。しかし移動時は夫が運転し、私は助手席、子どもは後部座席と考えると、5人乗りのわが家の普通車にはすべての荷物を積みきれるとはとても思えませんでした。

それなのに、何度言っても「うるさいな。引っ越し費用は俺が出すんだぞ? 節約しようとか思わないわけ?」と圧をかけられる始末。軽トラのレンタル代は1万円程度。引っ越し業者を呼ぶよりもずっと安い金額で、決して払えない額ではないし、必要だと言っているのに、それでもケチろうとする夫にあきれた私は軽トラのレンタルを諦めて、「当日運べない物があるなんて、絶対に言わないでね」と念を押しておきました。

前日の夜、荷物を積み終えた夫は「俺の言った通り全部積めた。完璧だ!」と大威張り。しかし翌朝、車内を見て絶句しました。荷室から溢れたダンボールや衣類袋が後部座席の足元はおろか、中央の座席の上にもギチギチに詰め込まれていたのです。運転席から後ろを見たときの視界や子どもの座るスペースの安全は確保されていたものの、乗り降りのたびに足元から荷物が雪崩を起こすであろうと予測できます。さらには後部座席のドアとチャイルドシートのわずかな隙間にまで差し込むように荷物を入れ、夫はそれらを全身で体重をかけて無理やり押し込んでいたのです。

とても窮屈な車内で約3時間揺られ、なんとか地元に到着。何度か休憩を取ったものの、乗り降りするたびに荷物を押し込む作業に、ため息が何度も出ました。夫も汗をかきながら荷物の積み直しをしていましたが「このくらい簡単だ」と意地を張る始末。そして到着早々、長男が自分の荷物を取り出そうとした瞬間に事件が起きました。夫が力任せにドアを閉めて押し込んだダンボールの圧力で、長男が肌身離さず大切にしていた限定モデルの車のおもちゃが、無残にもバキバキに砕け、フレームごとぐにゃりと変形していたのです。

修復不能な愛車を見た瞬間、長男は「パパが僕の宝物を壊した! パパなんか大嫌いだ!」と車内で大号泣。手伝いに来てくれた私の両親も事態を把握すると「よくこの車で帰ろうと思ったな……」と呆れ「節約したい気持ちもわかるが、この子が大事にしていたこの車のおもちゃはもう元には戻らない。大切なものを壊されて、長男くんの心も傷ついた。何を大切にしないといけないのか、よく考えなさい」と夫に一喝したのでした。

夫は言い返す言葉もなく、長男と私たちに平謝り。長男からは、最新モデルのおもちゃを買うことでなんとか許しを得たようでした。

目先の費用を削ることよりも、家族の安全や大切なものを守ることのほうが大事だと思った今回。ただ夫と言い争うだけでなく、事前の段階で一緒に荷物の量を具体的に目視し、お互いの認識のズレを擦り合わせておくべきだったと私自身も反省しています。「知らないからね」と切り捨てるのではなく、夫婦でしっかり話し合いと確認を重ねながら準備を進めていくべきだと学んだ出来事でした。

著者:竹内美月/ライター。車のおもちゃが大好きな4歳の男の子と、歌って踊るのが大好きな1歳の女の子を育てる母。平日はほぼワンオペ育児。何が起こったのかわからないほどのスピードで時間が過ぎていく、ドタバタな毎日を送っている。仕事終わりに夕飯を作りながら飲むハイボールが楽しみ。

作画:ryo

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)

ベビーカレンダー編集部

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