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メーガン妃に続き、ダイアナ元妃の弟も。「ジャム販売」を報じられた裏側【ピーチズのOM(F)G!】

  • 2026.10.4
Max Mumby/Indigo

回想録『Swan Song : Diana, My Sister』でチャールズ3世国王の知られざる一面を暴露してしまった故ダイアナ妃の弟、チャールズ・スペンサー伯爵。メディア露出が続くなか、大衆紙「The Sun」が、伯爵が「オルソープ」ブランドのジャムを売り出すと書き立てた! 人気長寿連載セレブウォッチャーPeachesが最新情報をチェック。

Max Mumby/Indigo / Getty Images

ジャム販売の真偽はいかに?

チャールズ・スペンサー伯爵がメーガン妃に倣い、伯爵家が所有する「スペンサー・ファームズ」で収穫したはちみつや果物を使ったジャムやママレード、ワインや紅茶、チーズ、シードルなどを販売する予定だ報じた「The Sun」紙。だが、結論から言えば、これは「The Sun」紙の記者が誇張した記事だった。

Princess Diana Archive / Getty Images

「オルソープ」ブランドは実在する

確かにスペンサー伯爵は、ノーサンプトンシャーにある一族の由緒ある邸宅「オルソープ・エステート」の名を冠した「オルソープ」ブランドを2023年5月にイギリス知的財産省に商標登録している。この2ヶ月前には自身の名前を商標登録していて、それは講演活動やメディア出演、ナレーション業務にまつわる権利確保のためだった。「オルソープ」の商標登録をしたことで、伯爵自身がブランド名を使った商品を販売したり、ライセンスを提供することが可能になった。これはまた、第三者が無断で「オルソープ」ブランドを使用するのを防ぐためでもある。

John Phillips / Getty Images

今回、「The Sun」はこの商標登録を取り上げ、「ジャムなどを販売し、メーガン妃の『As Ever』のようなブランドを立ち上げる可能性がある」と報じた。一方の伯爵の関係者は、ジャムを販売する計画はなく、商標登録はあくまで予防的な措置で、現在も使われていないと説明している。

それにもかかわらず、「The Sun」の記事は、スペンサー伯爵の回想録をめぐる「王室の内幕を暴露して本を売り、金儲けをしている」という批判と、商標登録を結びつけた。回想録の出版はヘンリー王子の“暴露本”戦略を、ジャムのブランド化はメーガン妃のビジネスを真似したものだ、とする構図だ。結果として、スペンサー伯爵が王室との関係を利用して次々と金儲けを企てているかのような印象を与える記事になっている。

貴族が先祖代々の邸宅や広大な領地を維持するために、そこから収益を生み出す仕組みをつくってきた歴史は長い。「ダウントン・アビー」シリーズでも描かれたように、邸宅を一般公開したり、農産物や食品を販売したりすることは、伝統的な土地や資産を維持するための手段でもある。スペンサー伯爵の商標登録も、ただちに「ジャムを売って金儲けをする」という計画を意味するものではない。

Pool / Getty Images

過去にはチャールズ国王もブランドをローンチ

実際に、ほかのロイヤルたちの事情を見てみよう。イギリス王室においてはチャールズ国王が最初にジャムやプリザーブ、ワインなどの販売をスタートしている。自然を慈しむ国王はオーガニック製品をこよなく愛していて、皇太子時代に「ダッチー・オリジナル」ブランドをローンチ(現在は、「ウェイトローズ・ダッチー・オーガニック」)。伝統的な農業と地元の特産品を支援するためで、自身が所有するハイグローブ・エステートやコーンウォール公領で収穫されたフルーツや小麦を使ったオーガニックなプリザーブやママレード、ビスケット類などを販売して利益を上げてきた。

WPA Pool / Getty Images

女王陛下のお好みも

国王がジャムやプリザーブを好むようになったのは、エリザベス女王の好みも大いに影響しているという。生前の女王はサフォーク州のヘルミンガム・ホールの女主人が作るマルメロ・ジェリーがお気に入りで、公務で世界中を飛び回る際も必ず持参していたとか。実はエリザベス女王は少女時代、妹のマーガレット王女と一緒にバルモラル城の果樹園でイチゴを摘み、それをシェフに頼んでプリザーブにしてもらい、姉妹ふたりだけで楽しんでいたという話もある。そんな女王の好みを反映させたいちごプリザーブは、バッキンガム宮殿の人気アイテム。ショップの売り上げは、宮殿の維持費に当てられている。

Matthew Lloyd / Getty Images

英国ロイヤルだけじゃない

領地から収入を得ているのは、イギリス王室だけではない。先述した『ダウントン・アビー』のロケ地、ハイクレア城は第8代カーナーヴォン伯爵夫妻の邸宅だ。映画やドラマの撮影に貸し出したり、一般公開による収入は、維持費に回されている。またバッキンガムシャーにあるロスチャイルド男爵所有のワデスドン・マナーでは敷地内のショップやオンライン・ショップを通じて高級ワインを販売している。

Education Images / Getty Images

一族の名称を冠して商業化

ヨーロッパの由緒あるリヒテンシュタイン侯爵家やハプスブルク家も荘園事業を商標登録された商業ブランドへと拡大させている。リヒテンシュタイン侯爵家が運営する「ホフケレライ(ワイン貯蔵庫)」は、一族の紋章や名称を商標登録し、1436年から代々受け継がれてきた土地で収穫した葡萄を使った高級ワインや自社農園で生産されたジャムや蜂蜜を50年代からは一般向けに販売している。

Greg Doherty / Getty Images

貴族の称号がつくと強い、ワイン業界

貴族の称号が公式には廃止されているものの、ネームバリューとしては絶大な威力を誇っているのがフランスやイタリアのワイン業界だろう。プロヴァンスの「シャトー・ド・ベルヌ」は、プロヴァンス伯爵の一族が登録した商標。看板商品のワイン「コート・ド・プロヴァンス・ロゼ」のほか、ジャムや蜂蜜、オリーブオイルなどを販売中だ。フランス産のフルーツを使った高級ジャムのブランド「コンテ・ド・プロヴァンス(プロヴァンス伯爵)」も商標登録されている。他にも元ラ・ギッシュ侯爵家による「モン・ラッシェ」ブランドや、「スーパー・トスカーナ」を世に送り出したロッケッタ侯爵などなど。

イタリアやフランスでは貴族としての称号を使えなくなった元貴族が領地経営の一環として自身の姓を商標登録。その名を冠したはちみつやジャム、ワインを販売することで生計を立てる選択をした人が少なくないのだ。

Leigh Vogel / Getty Images

メーガン妃は自分流でブランドを設立

最後に、伝統的な領地経営を行う貴族や元貴族と違い、セレブ手法のアプローチを取ったのがメーガン妃だろう。「As Ever」ブランドでジャムやワイン、キャンドルなどを販売する彼女の目的は、グウィネス・パルトロウの「GOOP」に倣ったライフスタイル・ブランドの構築にあったと言える。風光明媚なモンテシートの自宅でジャムやワイン(ナパで醸造)、ガーデニングや料理を楽しむメーガン妃のイメージを収益化できると考えたようだが……。ウェブサイトの誤作動によって在庫数が明らかになり、売れ行きの悪さが露呈!? 新たなマーケティング戦略が必要のようだ。

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