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【磯村勇斗×末澤誠也】お互い探りあいから「ボケたり突っ込んだり(笑)」まで、映画『mentor』で築いた2人の関係

  • 2026.10.3

磯村勇斗さんとAぇ! groupの末澤誠也さんがW主演を務め、センセーショナルなビジュアルや予告映像が話題を集めている映画『mentor』。主演を務めた2人も思わず驚いたというラストシーンへの期待も高まります。「最初は探りあっていた」ところから、撮影を重ねるうちに「ボケたり突っ込んだりしあった」という磯村さんと末澤さんにお話をお聞きしました。

磯村勇斗
1992年静岡県出身。2014年に俳優デビュー、翌年の『仮面ライダーゴースト』で大きな注目を集め、以降、数々のドラマ、映画で活躍。近年の主な出演作はドラマ『クロスロード ~救急救命の約束~』、Netflixシリーズ『ソウルメイト』など。10月22日配信開始のNetflixシリーズ『俺のこと、なんか言ってた?』に出演。

末澤誠也
1994年兵庫県出身。Aぇ! groupとして2024年にCDデビューし、グループのメインボーカルを担当。俳優としても活躍し、主な出演作はドラマ『彼女と彼氏の明るい未来』、映画『おそ松さん 人類クズ化計画!!!!!?』、ミュージカル『三銃士』など。Aぇ! groupの5thシングル『Emotion』が11月4日リリース。

𠮷田監督ワールドの魅力とは?「そっちに行ったか」。2人も驚いた衝撃のラストと

磯村 監督の𠮷田(恵輔)さんはずっとご一緒したいと思っていたので、今回のお話は率直に嬉しかったです。𠮷田さんが社会的なテーマをえぐるように描いてくれるのが、僕はすごく好きで。“𠮷田監督ワールド”といいますか、「普通はそこ注目しないよね」という仕草や言葉を映画の中に散りばめている人だなと。だからこそ今回の『mentor』はどんな風になるのか、すごく楽しみでした。実際にご一緒してみて、監督は変な人だなと思いました、いい意味で(笑)。最初に台本を読んだときの感想は、展開が想像できない作りなのにブラックコメディーとしてきちんと成立しているところがすごく面白かったです。

末澤 個人として初の主演映画で𠮷田監督の作品に出させていただくことがまず光栄ですし、キャストで磯村くんと綾野さんと並んで自分が入っていて、ほぼ3人で話が進んでいくということにもちろんプレッシャーありました。でもすごく楽しみでしたし、自分にとって大きな転機になる作品になるだろうと感じましたね。
最初に台本を読んだときは「どういうことだ?」ってなりました(笑)。もう一度読み込んでいくと、拓海っていう役がすごく大変そうだなと感じて。心境の変化をどう作っていくか、まず考えました。順撮りではないのでニュアンスが違ってしまわないように気を付けて、現場でも監督と微調整をしながら撮影していました。ブラックコメディー的な場面は拓海が関わっていることが多いので、そこもどうしたらいいかなと思いながら台本を読んでいました。

磯村 台本を読み、ラストの拓海に関しては衝撃がありました。現場で彼の表情ももちろん見ていましたが、それがなんとも言えない顔でピカイチすぎて。拓海の最後のあの顔、最後のあのシーン、僕はすごく好きでした。

末澤 台本を読みながら、「これ、どうなっていくんかな」っていうのは僕も思っていて。最後はだいぶ衝撃的な終わり方だなと感じました。観る方によって全然違うとらえ方をする作品になるんだろうなと。完成作を観ると拓海と龍之介の対比が後半になるにつれてより濃く出ていて、ラストシーンではなんとも言えない気持ちになりましたね。
自分としては、とりあえずできること、出せるものをすべて出そうと思って挑みました。その中で磯村くん、綾野さんとご一緒させていただいて、毎日ものすごく刺激を受けました。「なるほど、そういうアプローチもあるんだな」って日々勉強させていただきながら撮影していたので、自分にとってターニングポイントになったと思います。今後、よりいいお芝居をできるように頑張っていきたいなって、この『mentor』を通して強く思いました。

僕がお芝居が好きな理由は、別の人の人生を受け入れることが自分にとってすごく魅力的で楽しい時間だから。アイドルをやっている時の自然体の末澤誠也とは全く違うフェーズに入れることで、すごく充実した日々を送れるなって感じています。

磯村 役作りでの一番の挑戦はやはりアーチェリーです。龍之介にとってアーチェリーは人生の一部でもありますし、それにすがって逃げてきた部分もあるので。アーチェリーは初めての挑戦だったので難しかったですが、面白いスポーツだなと思いました。集中力の必要なメンタルスポーツなので、いろいろ発見がありました。

出会う役はそれぞれごく短い時間ですけれど、その人生を背負わせていただいて、役のフィルターを通して学ぶこともある。発見もたくさんあるのが役者業の面白いところかなと思います。今回は末澤くんや綾野さんとご一緒しましたが、現場ごとにキャストも監督ももちろん違うので、人との出会いの中でお芝居することは刺激的ですし、「この人、こんなお芝居をするんだったら、どう返そうかな」と、一緒に作っていくのが現場の刺激的で面白いところだと思います。

「わりと静か」から、やり取りを重ねて得た2人の関係値とプレッシャーへの打ち克ち方

磯村 末澤くんと最初に会ったのはビジュアル撮影のときでしたが、そのときはお互いわりと静かでした。あんまり多くは話さなかったです、まだ探ってたかな(笑)。

末澤 はい、あの時はそうですね(笑)。

磯村 そのような感じのスタートでした。テレビではよく喋っている明るいイメージがあったので、意外と静かといいますか。周りをよく観察してる人なのかなと思いました。

末澤 僕は磯村さんに対して勝手にクールなイメージを持っていたので、そういう部分でもちょっと緊張していて。どういう感じで距離を縮めようか探ってたんですけれど、クランクインしてからいろいろお話するようになりました。

磯村 「これで距離が縮まった」みたいなタイミングは明確にはないんです。

末澤 そうですよね、これっていうトピックは特になくて。

磯村 うん、でもお互いいじられても大丈夫なんだっていうのは感じたかな。

末澤 そうですね、確かに(笑)。

磯村 2人のシーンを何回か重ねていく中で話をしていると、「この人、いじっても全然大丈夫なんだ」とお互いに思い始めてから、ボケたり突っ込んだりしあって。現場で何かきっかけがあったわけではないのですが、やり取りを重ねて関係値が出来上がった感じです。

末澤 磯村さんはいつもわりと平然とされていて、現場でもすごくいろいろなアプローチをされるんです。それを間近で見ていて「すごっ!」ってなりました。拓海の動きが派手なのに対して龍之介は静のタイプなので、ちょっとしたニュアンスの違いや目線でその時の心情を表現しないといけない。それをリアルに間近で見ていてさすがやなって思いました。

磯村 プレッシャーがあるほど努力しているかもしれないです。プレッシャーに打ち克つために自分の中で自信を持たなければいけないので、そのために頑張っているかもしれないです。今回の役で言えば、アーチェリーに自信がなかったら弱い矢しか打てないのですが、「ここまでやってきたんだ」という自信があれば。自分をだますことでもいいと思うのですが。自分をだませるからこそ、思いっきりお芝居ができると思っていて。選手の体を見て同じようにトレーニングをして、アーチェリーで使う筋肉をつけました。矢を打つときは腕はいっさい使わないので、背中から肩回りの筋肉をつけるトレーニングを1年前からしていました。

末澤 僕はとりあえず台本を読み込みましたね。ライブとかもそうなのですがまず自分に自信を持たせるというか、不安があるとどうしてもそのぶんプレッシャーもかかってくるので。その不安がなくなるぐらい自分に言い聞かせる。「大丈夫だ」って思う、っていうのはあります。怖かったですね、クランクインするまでは。このお二人の中に入っていくので。なので、自分の中でとっても意味のある日々を送らせてもらったなって感じています。

『mentor』

『空白』『ミッシング』『四月の余白』など、話題作を次々に発表している𠮷田恵輔監督の最新作。子供の頃の花火遊びでアパートを全焼させてしまった龍之介と拓海、その火事で妻子を亡くし、自身も大やけどを負った埜本の3人が15年後に再会するが…。アーチェリーのオリンピック代表を目指す龍之介を磯村勇斗さん、事件後はほぼ引きこもりになった拓海をAぇ! groupの末澤誠也さんが演じ、事件の被害者ながら“メンター”的存在となる埜本を綾野 剛さんが演じる。10月16日より全国公開。

取材/中畑有理

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