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「考えすぎないのがいい」吉瀬美智子さんが語る、40代の自然体な美しさとハイブランドの最新ルック

  • 2026.10.1

私を更新する秋、意志ある美しさを纏う

年齢を重ねた今の自分を、もっと心地よく、前向きに楽しみたい――。そんな40代の願いに寄り添うハイブランドの最新ルックを、俳優・吉瀬美智子さんがしなやかに着こなします。ルイ・ヴィトンやエルメスなど憧れメゾンの秋服とともに、吉瀬流・自然体でヘルシーな美しさを育むヒントを受け取ってください。

LOUIS VUITTON【ルイ・ヴィトン】|マニッシュ×フェミニンなセンシュアリティ

バカンスの思い出を胸に、次なる季節へと気持ちがシフトする初秋の訪れに向け、ルイ・ヴイトンが提案するのは、「BACK TO SCHOOLコレクション」。新しいシーズンの出会いに向け、女性たちの毎日を彩るデイリーワードローブがそろう。
ハイライトは、映画「昼顔」を思わせる、大胆で洗練されたスタイル。一方、小説「オリバーツイスト」にインスパイアされたマスキュリンなアイテムにフェミニンな要素を加えたオフィススタイルも。個性を際立たせるルックが印象的。

マニッシュ×フェミニン、そのセンシュアリティ
クラシカルなメンズウエアの美学を取り入れた、タイムレスな魅力が漂う定番セットアップ。ロマンティックなムードを纏わせたブラウスが華やかな表情を演出。
「絶妙な甘辛バランスに、惹かれました」(吉瀬さん)。

ジャケット50万6000円※予定価格、トップス※参考商品、パンツ44万4400円※予定価格、シューズ19万5800円、ピアス4万9500円(すべてルイ・ヴィトン/ルイ・ヴィトン クライアントサービス)

HERMES【エルメス】|クラシシズムをモダンに解釈した美シルエット

今シーズンのテーマは、「夕暮れの曖昧な時間」。昼と夜の境界に漂うわずかな緊張感を描き出し、沈みゆく夕日や月明かりの光がもたらす温かみを表現している。彫刻のように削り出されたミニマルながら優雅なシルエットが、静かなパワーとセンシュアルなムードを醸し、動きを解き放ったキルティングジャケットやレザーコート、ジョッパーズ、サイハイブーツなど躍動的なスタイルが登場。エルメスのクラフツマンシップや、気品あふれる上質な素材使いに注目が集まる。

クラシシズムがモダンに解釈されたシルエット
「余計なものをそぎ落としたようなコンシャスなシルエットがとても新鮮。背筋が伸びる思いがします」(吉瀬さん)。自由な動きと着心地を追求した構築的なシルエットにサイハイブーツを合わせて。

コート134万2000円、中に着たトップス30万300円※参考色、パンツ78万1000円※参考価格、ベルト7万400円※参考色、ベルトチェーン78万9800円、ベルトチャーム26万2900円、ブーツ64万7900円、ピアス24万8600円、リング18万4800円(すべてエルメス/エルメスジャポン)

BOTTEGA VENETA【ボッテガ・ヴェネタ】|存在感ある小物で際立つシンプリシティ

ルイーズ・トロッターのシグネチャーであるシルエットを引き続き構築しながら、ワードローブを完成させるためのアイテムが提案された、プレフォールコレクション。新たな解釈で再構築されたイントレチャートをディテールとして取り入れる一方、アイコニックなT字型のショルダーを継続しつつ、デイリーユースに適したより自然体なシルエットを採用。より気軽に着こなせる幅広いワードローブを展開。バッグやシューズ、アクセサリーなど、実用性と洗練を兼ね備えた小物も。

存在感のある小物で際立つシンプリシティ
「一見、オーソドックスに見えるコーディネイトに、存在感のあるシューズやアクセサリーを合わせる。大人ならではの醍醐味」(吉瀬さん)。上質な素材が「艶」や「華」を添え、存在の美しさを際立たせる。

トップス30万300円、パンツ22万円、サンダル47万8500円、ピアス18万400円、ブレスレット11万円、リング16万7200円(すべてボッテガ・ヴェネタ/ボッテガ・ヴェネタジャパン)

PRADA【プラダ】|大人の遊び心を軽やかにレイヤード

テーマを「INSIDE PRADA」と銘打った今シーズンは、「パーソナリティの多層性」や「絶えず変わりゆく個人のアイデンティティ」を斬新なレイヤードで表現。重ね着、つまり一日を通して服を通じて変身する過程への魅力を表現し、女性の多面的な現実と人生の複雑さを反映している。ひとつのルックの中に、テイストや素材の異なる服を精密に重ね、ディテールに凝ったアイテムを添えることで、多彩な表情が生まれ、プラダが貫く独自の「好奇心」や「遊び心」があふれるコレクション。

大人の遊び心を軽やかにレイヤード
「大胆なプリントがされたドレスに、透け感のあるコート、何より、ソックスの合わせに、大人の遊び心を感じます」(吉瀬さん)。
異質のものを重ねることで生まれる、心地よい調和、多才な表情を楽しみたい。

コート50万500円、ワンピース53万9000円、ソックス18万1500円、ピアス11万円※すべて予定価格(プラダ/プラダ クライアントサービス)

LOEWE【ロエベ】|動きの中でも美しくエフォートレスな魅力

ジャック・マッコローとラザロへルナンデスによる2026秋冬プレコレクション。ファーストコレクションである2026春夏コレクションの流れを引き継ぎつつ、アーキタイプをアップデート、ツイスト、エレベーションさせて、ロエベらしさを追求。アウターウェアをモダン、かつスポーティに昇華させたり、プレミアムな軽量素材や鮮やかなカラーを採用したり、生き生きとした官能性を表現。新作のスカーフ バッグや名作バッグの進化など、その充実ぶりにも注目したい。

動きの中でも美しいエフォートレス
体のしなやかな動きを計算したシルエットが印象的なデニムのセットアップは、「時代の気分を反映していて、日常的に着たいと思える心地よさ。パンプスのフィット感にも感動しました」(吉瀬さん)。

シャツ17万2700円、パンツ21万8900円、シユーズ15万5100円、ピアス11万3300円、リング8万3600円(すべてロエベ/ロエベ ジャパンクライアントサービス)

【吉瀬美智子さんインタビュー】 体の声、肌の声、心の声を聞いて今日を明日につなげていくあり方が美しい

「シンプルかつ上品なエレガンスの中に、どこかそれぞれのメゾンらしいアクセントが利いているコレクション。加えて、どれも、小物やアクセサリーの合わせ方に遊び心があって、刺激を受けました。エルメスのコンシャスなシルエットに背筋がすっと伸びる思いがしたり、ロエベのデニムのセットアップに自分らしくいられる心地よさを感じたり。心底、わくわくしました」

服が持つムードを全身で捉えて軽やか、かつ、しなやかに表現する、吉瀬さん。ファッションのみならず、その卓越した美意識は、日常の何気ない時間に研ぎ澄まされているようだ。
「先日、仕事で訪れた地方で、ふと思い立ち、延泊をして、のんびりと何もしない「ひとり時間』を楽しんだの。すると、普段は見えないものが見えてきて……。例えば、ホテルの部屋のインテリア。素敵な空間に刺激を受け、ヒントを得て、自宅に生かしたりできるのが、楽しくて楽しくて。ひとり時間をできるだけ取り、インテリアにこだわっているホテルを訪れて、リラックスできたらいいなあ、と」

40代の美容と健康、「考えすぎない」ことが一番の秘訣

連続ドラマの出演から化粧品ブランドのこユーズまで、活躍の場は広がるばかり。これほどまでに多忙な中で、美しさや体力を維持するために心がけていることは?

「考えすぎないことがいちばんいいのかな、と思うの。情報があふれすぎている時代。私自身、健康や美容のためにいいと聞いて試したこともあるけれど、結局は続かないし、私の場合はそれがストレスになるみたいで。体がビタミンを欲すれば、柑橘を食べたりするでしょう? 流行っていることや誰かがしていることなどの情報に振り回されるのでなく、もっと自然に自分の体の声、そして心の声を聞けるニュートラルな状態でいることを大切にしたいと思っています」

摂らなきゃ、やめなきゃと気にするより、家族や友だちと楽しく食べたり飲んだりして、思い切り笑う方が、ずっとヘルシー。「焦らなくていいんじゃない?」と吉瀬さんは穏やかに笑う。スキンケアへの視点も、同じだ。
「私が美しいと感じる人は、いつも笑って楽しそう、幸せそう。肌に対してこれをしなくちゃ、あれはしちゃいけないと考えすぎるのは、かえってストレスになって、そう見えない気がするの。何とかしたい気持は私も同じだけれど、ドラマティックなことを求めるよりも、日々、今日の肌を労わって、明日の肌につなげていくように、ベーシックなケアをこつこつと積み重ねることを大切に。それがきっと、肌のみならず、心を満たすことになって美しさに近づくんじゃないかな、と。」


吉瀬美智子 きちせみちこ
1975年生まれ。福岡県出身。モデルとして活躍後、2007年に俳優デビュー。近作にドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』『ダメマネ!ーダメなタレント、マネジメントします一』『愛の、がっこう。』『GIFT』、映画『平場の月』、配信ドラマ『御手洗家、炎上する』など。地元福岡のバラエティ番組『じもちゃんねる』(テレビ西日本)にレギュラー出演中。

撮影=長山一樹(S-14) スタイリング=道端亜末 ヘア&メイク=山下景子 取材、文=松本千登世
*GLOW2026年10月号より

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