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IVEの“弟分グループ”に何が? 39万枚→1485枚の急落、STARSHIPエンタの新人戦略に見える誤算

  • 2026.10.1

華々しいデビューから、わずか1年だ。

IVE(アイヴ)を擁するSTARSHIPエンターテインメントの新人ボーイズグループ「IDID(アイディッド)」をめぐり、あまりにも大きな数字の落差が注目を集めている。

【画像】IVEの弟グループ「IDID」

デビューアルバムは発売1週間で39万5084枚を記録した。それが今年5月にリリースした作品では、1485枚まで落ち込んだというのだ。

いったい何があったのだろうか。

最新シングルの枚数が急落

そもそもIDIDはオーディション番組を経て結成され、2025年9月に正式デビューした7人組だ。

IDID
(写真提供=STARSHIPエンターテインメント)IDID

CRAVITY以来、約5年ぶりとなるSTARSHIPの新人ボーイズグループとして期待を集めた。

そのスタートは鮮烈だった。

デビューEP『I did it』は、HANTEOチャート基準で発売初週39万5084枚を記録。当時のボーイズグループのデビュー作品として歴代6位に入る数字で、発売3日目の時点ですでに35万枚を突破していたことも確認できる。

さらにデビューから12日で音楽番組1位を獲得。新人として申し分のない船出に見えた。

ところが、現在の状況は違う。今年5月に発売されたシングル『FLY!』の初週売り上げは、わずか1485枚。デビュー作の約0.4%にとどまった。

ただし、「39万枚から1485枚」とだけ並べて、人気がそのまま99%以上失われたと見るのは正確ではない。『FLY!』は一般的なミニアルバムなどとは条件が異なり、1種類のみで制作されたイベント性の強いシングルだった。

価格も比較的高く、複数形態をそろえてファンの購買を促すK-POPの一般的なアルバムとは売れ方が違う。単純に同じ物差しで比べることには注意が必要だ。

IDID
(写真提供=OSEN)IDID

それでも、約39万枚と1485枚という差はあまりに大きい。

そして、この数字がより興味深く見えるのは、STARSHIPエンターテインメントが現在、IVEに続く新たなIPの育成を急いでいるからだ。

次々と新人を送り出すSTARSHIPだが…

STARSHIPエンターテインメントは2025年にIDIDと、ガールズグループKiiiKiii(キキ)を送り出し、今年8月には日本の芸能事務所アミューズと組んだ日韓共同ボーイズグループAEN(エイエン)もデビューさせた。

AEN
(写真提供=STARSHIPエンターテインメント、アミューズ)AEN

短期間で複数の新人グループを立ち上げる積極姿勢からも、新たな成長軸を作ろうとする意図が見える。

そのなかで、KiiiKiiiは一定の成果を挙げている。

デビュー曲『I DO ME』は2025年のMelon年間チャート63位に入り、今年8月に発表された新曲も主要音源チャートで上位圏に入った。10月1日に発表された新人アイドルグループのブランド評判でも5位。少なくとも韓国国内で名前を浸透させるという点では、順調な部類に入るだろう。

KiiiKiii
(写真提供=OSEN)KiiiKiii

一方で、アルバム初動はデビュー作の20万6712枚から、最新作『WhyKiiiKiii』では8万1881枚に減少。音源での存在感を、今後どこまで強固なファンダムにつなげられるかが次のポイントになりそうだ。

AENもまだスタートしたばかりとはいえ、デビューアルバムの初動は1万1081枚にとどまったと報じられている。

現時点でSTARSHIPエンターテインメントの新人戦略を一括して「失敗」と見るのは早計だが、IVEに続く“次の大型IP”がまだ見えていないことも事実だ。

IVEの“次”は出るか

現在のSTARSHIPエンターテインメントにとって、IVEが大きな存在であることは、その実績を見ても明らかだ。

最初のワールドツアー「SHOW WHAT I HAVE」では、19カ国28都市で37公演を行い、約42万人を動員。今年2月にリリースした2ndフルアルバム『REVIVE+』は計107万枚を売り上げ、8作連続のミリオンセラーを達成している。

一方で、ひとつのグループへの依存が大きいほど、契約更新や活動休止、市場環境の変化などが業績に与える影響も大きくなる。STARSHIPエンターテインメントにとっては、IVEとは別の収益の柱を育てておくことが、中長期的な課題になる。

IVE
(写真提供=OSEN)IVE

韓国メディアによると、STARSHIPエンターテインメントの2025年売上高は2252億6673万ウォン(約262億円)と前年比8.4%増えた一方、営業利益は121億4007万ウォン(約14億1000万円)で54.8%減少した。

新人アーティストの発掘・育成にかかる投資も、収益性を押し下げた要因の一つとみられている。

もちろん、新人への投資は将来のために欠かせない。重要なのは、その投資から次の成長軸を生み出せるかどうかだ。

条件の違う2作品だけを比べてIDIDの現在地を決めつけることはできないものの、39万5084枚から1485枚への極端な落差が投げかけた問いは小さくない。

IVEという大きな成功を生み出したSTARSHIPエンターテインメントは、その成功を次の世代へどうつないでいくのだろうか。

IDIDの「1485枚」は、一つの新人グループの販売成績以上に、同社がこれから向き合う課題を鮮明に映している。

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