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切り花を1本でも。玄関から洗面所、トイレまで「家じゅうに花」がある、フラワーショップ夫婦の暮らし

  • 2026.9.30

切り花を1本でも。玄関から洗面所、トイレまで「家じゅうに花」がある、フラワーショップ夫婦の暮らし

常に花や植物と接するショップの人たちは、自宅のディスプレイや花器選びにも大きなこだわりがあるはず! 中目黒のフラワーショップ「farver」の渡辺さんご夫妻に、暮らしぶりを見せていただきました。グリーンと生花のバランス、花の飾り方、花器の置き方など、参考にしたい写真満載。『花と緑のあるインテリア』(主婦の友社編)から抜粋してお届けします。※年齢などの情報は、書籍刊行時のものです。

farver(ファーヴァ)
渡辺礼人さん 安樹子さん

東京・中目黒に店舗を構えるフラワーショップ。「ファッションとしての花」がコンセプト。2010年、中目黒のカフェの一角で花屋をオープンさせたのが始まり。
https://farver.jp/
@farver_conduit_official
farverはショップを拠点に、ブライダルなどの空間スタイリング、ワークショップ、商品開発など幅広く活動中。

自宅は礼人さんが設計・間取りにこだわった2階建ての一軒家で、リビングやバルコニーは採光を重視して2階に。7歳の娘さん、愛犬とともに暮らしています。

自分らしい花を選んでほしいから、接客はカウンセリング型です

入り口にあるのは、切り花とfarverのロゴだけ。花屋にはとても見えない外観で、中にもキーパーと呼ばれる花用冷蔵庫はありません。
「服を選ぶように、その人の暮らしに溶け込む花を提案したいと考えているんです。だから内装はショップというより家のような空間に。部屋をイメージできるようにしました」と話す、ディレクターの礼人さん。接客も独特で、ありきたりな花束は作りません。贈りたい相手の年齢、身長、髪型などを細かく質問し、その人らしい花束を作り上げていくスタイルです。

「自宅用なら、〝最初に目についた花が、今あなたが欲しいものですよ〞と伝えています。お任せではなく、自分で選ぶという体験もしてほしいんです」

コロナ禍ではブライダルやイベント装飾などの仕事が激減。でも店へ花を買いに来る人はかなり多かったそう。
「人は花からパワーやエネルギーをもらっているんだと改めて感じましたね。自由に外出できなくても、花が季節の移り変わりを教えてくれます。香りを楽しめるのも生花の特権です」。産地や生産業者を訪ねて回るようになってからは、以前にも増して植物が好きになったという礼人さん。

「生産者が丹精込めて作った美しい花を、多くの人に愛でてもらうのが花屋の仕事です。今後も花を飾ることが生活の一部としてもっともっと定着してほしい。そう強く願っています」

Shop

植物と調和する木の素材に無機質なインテリアをプラス

アート感あふれるショップとは対照的に、自宅はウッドベースの落ち着いた空間。
「木の質感は、やっぱり植物との相性がいいですね。でもそれだけだとナチュラルに振れすぎるので、無機質な素材やモダンなデザインのインテリアを足しています」

もうひとつ心がけているのは、高低差をつけて植物を配置すること。
「大きい観葉植物、棚上の鉢植え、ダイニングテーブルの切り花、食器棚上の枝物というふうにジグザグに置くと、空間にリズムが生まれるんです。四角い部屋の角を植物がとってくれるイメージ。グリーンと切り花、両方置くことも大事です。グリーンだけだと見た目があまり変わらないので、鮮やかな切り花で色みや季節感を足しています」

Home

リビングルーム

ダイニング側から見た眺め。四方に植物を配置しているので、どこに座っても視界に入ります。ソファとローテーブルはTRUCKで購入したもの。左手前の植物はエバーフレッシュ。

右の大きな観葉植物はフィカス・バーガンディ(黒ゴム)。
「落ち着いた葉色なので、シックで大人っぽいインテリアが好きな人におすすめです。乾燥にも強く、ビギナーが育てやすい品種。植え替えせず鉢カバーに入れれば、移動や入れ替えも簡単です」

ソファ奥のディスプレイも高低差をつけて配置。グリーンはキサントソーマ。

右端はモンステラ、背の高いグリーンはアロカシア、オレンジの花はカトレア。

階段

スタンドに置いたスキンダプサス。高低差をつけられるほか、部屋が広く見える効果も。壁にはコンプレックス ユニバーサル ファニチャー サプライで購入したスチールライトを。

ベランダ

リビングと景色を一体化させられる、フラットなバルコニー。ハンギングプランツもとり入れて。
「観葉植物は元気に育ちやすい成長期(3~8月)に家に迎えるのがおすすめです」

ダイニングキッチン

生花を飾れば食卓が華やぎます。
「カウンター下は花器コレクション。見える位置に出しておくと、“この器にこんな花を飾りたい”と積極的に使えるようになりますよ。花器をかえれば部屋の印象も違ってくるので飽きません」

玄関

広めの玄関スペースは、優しい光が入るお気に入りの場所。ドアに最も近い、顔の高さの棚に春はヒヤシンスを飾っています。
「帰宅するとフワッと香りが漂ってくるんです。“ああ、家に戻ってきたな”とすぐリラックスモードにスイッチできるんですよ」

ベッドルーム

家族のベッドが並ぶ落ち着いた空間には、ラナンキュラス・ラックスを飾って。
「1枝からたくさん咲いてくれる、存在感抜群の花です」

洗面所

「朝、顔を洗うときに視線に入るとそれだけで幸せな気持ちになります」。
色水が入っているような、遊び心あるデザインの花器を使用。

トイレ

寝室と同じラナンキュラス・ラックスの別カラー。
「1カ所にたくさん飾るより、1本ずつでもいいので各所に花を置くほうが、気分が上がります」

おまけ

そのまま飾ってインテリアにもなる花器で、花と緑のインテリアを楽しみましょう。

花器に使われている色の花を選べばすんなりなじむ

シンプルなものより、中身がない状態でも飾っておきたくなる花器のほうが使う頻度は確実にUP。花が目立たないのでは?と思うかもしれませんが、意外となじむもの。花器と花の色をリンクさせればバランスが整います。

ピッチャーは1 輪を絶妙の角度で飾れる

注ぎ口で茎が固定されるから、何も考えずきれいに飾れるピッチャー。取っ手のおかげでジグザグの立体感も生まれます。もちろん食器としても使えるので、ひとり暮らしなど収納スペースに限りがある人にもぴったり。

大中小3 サイズ持っておくと、より長く花を楽しめる

おすすめの高さは25㎝、15㎝、10㎝。切り花は茎を少しずつ切って短くなるので、茎の長さに合わせて花器をかえていけば同じ花を長い間愛でることができます。口は小さめがベター。本数が少なくても寂しく感じません。

最後はお皿でもO K! 元気な花や葉を浮かべて

深さのある器なら、花器として使うことも十分可能です。コップや湯呑みで代用しても。萎れてしまったものも、まだ元気が残っている花や葉だけをちぎって器に浮かべてあげれば最後の最後まで楽しむことができます。

※この記事は『花と緑のあるインテリア』(主婦の友社編)の内容をWEB掲載のため再編集しています。


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