1. トップ
  2. エンタメ
  3. ビリー・ジョエル『ニューヨーク物語』50周年ボックス、未発表曲「Oklahoma」を初収録

ビリー・ジョエル『ニューヨーク物語』50周年ボックス、未発表曲「Oklahoma」を初収録

  • 2026.9.30

ビリー・ジョエルが1976年に発表したアルバム『ニューヨーク物語(原題:Turnstiles)』の50周年を記念し、4CD+Blu-rayのボックス・セット『Turnstiles – 50th Anniversary Edition』が12月11日にリリースされる。全67曲のうち54曲が未発表音源という、同作では過去最大規模のコレクションだ。(フロントロウ編集部)

“ピアノ・マン”と『ストレンジャー』のあいだにあったアルバム

『ニューヨーク物語』は1976年5月19日に発売された。数年を過ごしたロサンゼルスを離れ、ニューヨークに戻って制作したアルバムで、「ニューヨーク物語(New York State Of Mind)」「さよならハリウッド(Say Goodbye To Hollywood)」「楽しかった日々(I’ve Loved These Days)」など、のちにライヴの定番となる曲が並ぶ。

出世作『ピアノ・マン』(1973年)と、世界的ブレイクをもたらす『ストレンジャー』(1977年)のあいだに位置するため、ヒット作の陰に隠れがちな作品でもある。ただ、のちに長年ビリーを支えることになるロングアイランド出身のミュージシャンたちを集め、自らのバンドを築き上げていった時期を記録した作品でもある。音楽ジャーナリストのデヴィッド・フリックは、ボックスに寄せたライナーノーツで「ビリーがL.A.を離れ、ニューヨークで自ら主導権を握り、そしてついに、ツアーを通じて培ってきたものをレコードに刻み込んだ。その音がここにある」と書いている。

1975年に撮影されたビリー・ジョエル
©Don Hunstein

お蔵入りの「Oklahoma」、ファン人気の「Handball」がついに公式音源に

今回もっとも大きなトピックは、これまで世に出ていなかった楽曲「Oklahoma」の収録だ。1975年にサンフランシスコのグレート・アメリカン・ミュージック・ホールで行われた公演のライヴ・ヴァージョンと、ピアノ&ボーカルのデモの両方が収められる。ファンのあいだで長く知られてきた「Handball」も、初めて公式音源としてリリースされる。

4枚のCDの中身は次のとおり。

  • CD1はデモと初期ヴァージョン。プロデューサーのジェイムズ・ガルシオと進めながら、最終的にお蔵入りとなったセッションの音源も含む
  • CD2はオリジナル・アルバムと未発表の別ヴァージョン。フィラデルフィアのDJ、エド・シャーキーによる1976年のラジオ・インタビューも初収録
  • CD3は1976年6月10日、ニューヨークの名門クラブ「ボトム・ライン」での公演を完全収録。複数の音源からあらためてレストア
  • CD4はコンサート・フィルム『Billy Joel Tonight』のサウンドトラック

先行配信として、1975年のバンド・デモ版「James」が公開されている。

1977年のテレビ特番が完全版で復活

Blu-rayの目玉は、1976年12月にコネチカット州ニューロンドンのコネチカット・カレッジで撮影された『Billy Joel Tonight』の完全版だ。1977年にテレビ・スペシャルとして放送された映像を、オリジナル素材から新たにHD化・再編集・レストアした。映像パートは未発表24曲を含む全32曲で、ポール・サイモンやブルース・スプリングスティーンの曲を織り込んだ演奏、エルトン・ジョンの「Goodbye Yellow Brick Road」などを歌うカバー・メドレーのリハーサル映像も入る。

さらに、オリジナル・アルバムのドルビーアトモス・ミックスも収録。未公開写真やアーカイヴ資料を載せた40ページのハードカバー・ブックレットが付く。

4CD+Blu-rayボックス・セットの商品展開写真
画像提供:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

ボックスを手がけたビリー・ジョエル・アーカイヴスのディレクター、ジョン・ジャクソンは「『Turnstiles』の物語とは、“ピアノ・マン”が“ビリー・ジョエル”になった物語でもある」と記している。

先日、長年のライヴが脳神経にダメージを与えていたと明かして話題になったビリー。50年前の音源と映像は、彼が“ピアノ・マン”から一歩を踏み出した瞬間を伝えてくれそうだ。なお、現時点で発表されているのは輸入盤のみとなる。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ