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「うちの子はすごい!」「誇りに思う」 子どもの自信につながるアメリカ式しつけ

  • 2016.8.11
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日本では、他人の前で自分の子どもをほめると、まるで自慢のように思われがちです。しかし、アメリカでは正反対! 「うちの子はすごい!」「子どもを誇りに思う」と、子どもを絶賛しながらほめるのがあたりまえです。ほめて育てるアメリカ式しつけは、日本でも受け入れられるのでしょうか?

© Ermolaev Alexandr - Fotolia.com

■常に子どものよい部分を探す

アメリカでは、子どものよい部分を見つけてほめることを心がけている親がとても多いです。「うちの子はここがすごいのよ!」という話を堂々とします。一方日本では、わが子を人前でほめるなんて自慢しているようで恥ずかしい、と思っている人が多いようです。

もちろん他人からほめてもらったときも同じ。「ありがとう! そこがうちの子の素晴らしいところなのよ」と、ベタぼめです。謙遜することなんてありません。ほめて育てると、子どもは自信がつき、自分のことを誇らしく思うようになり、良い影響があるとされています。

学校でも同じ。先生は子どもたちをとてもよくほめます。あるとき、子どもを迎えに行くと、担任の先生から「今日は算数の時間に何度も手を挙げて積極的に取り組んでいたわよ!だから、プライズ(ごほうび)をあげました」とほめていただきました。

日本人の私から見ると全然大したことではないことでも、大げさなくらいほめてもらうことで、子どもも誇らしそうにしていました。しかし、甘いお菓子のごほうびを頻繁にいただくのは困りものです。

■外で叱るときは控えめに

日本では、人前であまり子どもをほめませんよね。特に外ではとても控えめ。家に帰ってから「がんばったね」「えらかったね」と声をかけるのがスタンダードではないでしょうか。

自慢しない、他人にほめられても「いえいえ、たいしたことはありません」と否定します。なにごとも大げさに喜ばない、控えめでいることを美徳とする日本人特有の文化かもしれません。

でも、日本ではスーパーや公園で親に大声で怒られている子どもをよく見かけます。アメリカでは子どもに大声で注意するなんてもってのほか。外では人目を気にして静かに叱ります。ネガティブな部分を他人にあまり見せたがらない、アメリカ人ならではの気質ともいえます。

また、幼児虐待に対して厳しい法律のあるアメリカでは、手をあげることは虐待とみなされやすく、誤解を招きます。アメリカでは、その場で大声で怒るようなことはせず、「タイムアウト」といって一旦その場から遠ざけて、自分で考えさせる時間を作ります。

子どもが興奮している状態で怒っても効果がないとされているからです。一人にして、子どもが冷静になったところで、何が悪いのか親と一緒に話をします。このタイムアウトはどの家庭も取り入れているほど、アメリカでは一般的な育児法でもあります。

「ほめるときはストレートに、叱るときは控えめに」というアメリカ式にならうのがいいわけではありませんが、もう少し子どもをほめてみてはいかがでしょうか。

子どもはほめられることで自信がつき、親に愛されていると実感できるようになります。家でも外でも子どもをほめる回数を少しずつ増やすことからはじめてみませんか。

(フレシュラスともみ)

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