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“優勝賞金なし”なのにトップ男子プロが試合に出場する深〜いワケ!「お金のためじゃなくて」

  • 2026.9.25

9月19日に愛知県名古屋市で開幕するアジア大会は、アジア圏の国と地域が参加する総合スポーツイベントで、“アジア版五輪”とも呼ばれている。陸上競技が注目の的ではあるが、ゴルフを始め野球やサッカーなどもあり、カバディーやセパタクローといったアジアならではの競技があるのも面白い。

アジア大会出場のメリットとは?中島啓太プロに突撃

ゴルフは各国男女それぞれ3人が1チームを構成し、個人戦と団体戦形式でプレーする。日本代表は、男子は中島啓太、比嘉一貴、本大志(アマ)、女子は後藤あい、長澤愛羅、新地真美夏(全員アマ)という顔ぶれ。舞台は愛知県春日井市の春日井カントリークラブ(東コース)で、9月30日(水)〜10月3日(土)の4日間の日程で行われる。

今大会のゴルフにおいては、優勝賞金もなければ2年後のロス五輪の出場権もかかっておらず、純粋に国を代表してプレーするのみだ。一方で、韓国人男子選手は、金メダルを獲得すれば徴兵義務が免除されるとあって、その出場インセンティブは強い。各国それぞれの選手がさまざまな思惑で出場しているところが、オリンピックやメジャーと異なるところ。その点について、日本代表として出場する中島啓太に出場の意義を尋ねてみた。

「日本ゴルフ協会( JGA)にちょっとでも恩返しと、アジア大会がベイカレントクラシックの前の週プレーできるのでいいのかなと思います。フォールシリーズの1試合を欠場するデメリットは大きいのですが、ベイカレントで優勝とか、トップ5とかに入れれば、(アジア大会に出る)その選択は正しかったのかなとなるので、そう考えてます」

「今までのゴルフ人生の半分をナショナルチームで過ごした計算になるので、その思いは強いですし、お金のためじゃなくて日本のためにやるっていうのはキライじゃないので、それで出場を決めました」

少し説明が必要かもしれない。現在PGAツアーでプレーしている中島は、8月のレギュラーシーズン終了時点で、来季の出場権に関わるフェデックスカップラインキングで115位と、シグネチャーイベントを除くほとんどの試合に出場できる100位以内を逃してしまった。

ただし、100位以内を争う戦い続いていて、9月からのフォールシリーズ8試合終了時点で決まる。アジア大会の同週はユタ州で「バンクオブユタ選手権」があるため、アジア大会に出場すると自動的に1試合を欠場することになる。8試合のうちの1試合を欠場するわけだからデメリットなのだ。

しかし、アジア大会に出場した翌週に同じ日本でフォールシリーズの1試合である「ベイカレントクラシック」に出場できるのであれば移動スケジュール的にも好都合、というわけだ。

中島がJGAからアジア大会出場の打診をされたのは、全米プロが終わった5月下旬とのこと。そこからエージェントなどと相談し、熟考の末、7月中旬に出場を決めたという。

ロス五輪のゴルフで採用される「男女混合のチーム戦形式」も、今回のアジア大会で試される予定で、少し趣の異なるアジア大会を選手もファンも楽めれば、新たなゴルフの楽しみ方が見えるかもしれない。

フォトグラファー田辺安啓 (通称JJ)
●たなべ・やすひろ/1972年生まれ、福井県出身。ニューヨーク在住。ウェストバージニア大学卒業後、ゴルフコース、テレビ局勤務を経験し、ゴルフを専門とするフォトグラファーに転身。ツアーのみならず、コースやゴルフ業界全般に関わる取材も行なっている。

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