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「8時間勤務はきつい…」虚弱体質の人が“独力”で生きやすい社会って何だ?

  • 2026.9.24
虚弱体質の人や自分の時間を大切にしたい人が社会で生き抜く方法とは?(PIXTA提供)
虚弱体質の人や自分の時間を大切にしたい人が社会で生き抜く方法とは?(PIXTA提供)

7~8時間の拘束時間で働く「フルタイム」での就労を当たり前のこととして考えている人が多いと思います。その一方で、健康体ではあるものの、フルタイム勤務が体力面や気力面で難しいと感じ、悩んでいる人も少なくありません。今回は、フルタイム勤務が難しいと感じている人たちの声に耳を傾けつつ、虚弱体質の人や自分の時間を大切にしたい人がこの社会で生き抜く方法を考えます。

8時間「働けない」「拘束がきつい」という心の声に“me too”広がる

AIやフレックスタイム制が普及した昨今、就業時間を週40時間前後を基準としている企業が過半数であり、職場に1日あたり8時間前後拘束されている人は多くいます。

そうした中で、フルタイムで働くことに難しさを感じる人の存在も、少しずつ可視化され、認められるようになってきました。

Xでは「フルタイム勤務がきつい。どうして、みんなは普通の顔で働けるの?」「8時間労働は、休憩と通勤時間を含めると10時間以上の拘束。帰ったら何もできない」「8時間は1日あたりの労働時間の上限であるはずなのに、実際には基準となってしまった」などの投稿に、「いいね」や共感のコメントが多数寄せられています。

また、絶対に終電を逃さない女さんのエッセイ「虚弱に生きる」(扶桑社)も大きな共感を呼び、2025年11月に出版されてから多くの媒体で取り上げられています。同書の著者は体力がなく、働く元気も恋愛する元気もないと、自身を説明しています。

病気ではない虚弱体質による生きづらさは、本人にしか分からないと思います。周囲からの「みんなフルタイムで働いている。病気でもないのにどうして?資産家でもないのに…将来が心配ね」という言葉や視線は、当事者にしか分からない苦しさがあります。

フルタイムで働かずに生きる方法は…?

学生時代の筆者は体力を消耗しないアルバイトを選び、文系の学部でしたがアルバイトはあまりしていませんでした。お金があれば旅行などやりたいことはありましたが、働いてまでそれを手にしようとは思わなかったのです。

しかし、現在は、複数の仕事を掛け持ち、週5日、1日あたり8時間以上働くこともあります。勤務時間が柔軟で、自宅や図書館などで作業できる業務が多いため、続けられていると思っています。

“8時間前後の拘束時間がきつい”と感じる人であっても、完全在宅や在宅と出勤を組み合わせたハイブリッド型であれば、8時間前後の拘束時間も意外と苦にならないかもしれません。

また、業務委託(フリーランス)で生計を立てる20代・30代もいます。厚生労働省の「令和4年度フリーランス実態調査」によると、フリーランスのうち年収300万円未満の人が39.4%と約4割を占めています。ぜいたくはできなくても、将来が不安でも、無理をしない働き方をあえて好んでいる人もいます。

さらに、今の時代は短時間・単発の就労を内容とする雇用契約で生計を立てることも可能です。しかし、力仕事などもあり、虚弱体質の人には厳しい場合があります。自身にとっての働きやすい環境を見つけることが重要です。

“体力オバケ”は人生において有利だが…令和だからこそ生計を立てられる私たち

大人になって気づいたのは、人生において体力がある人は圧倒的に有利だということです。

例えば、難関大学に在籍する学生の多くは、中学・高校時代から文武両道をこなし、勉強だけでなく友人とも充実した時間を過ごしてきました。そして、大学生活は、サークルや部活、アルバイト、旅行とアグレッシブ…。

一方、ボーダーフリーといわれる大学に在籍する学生は疲れやすい傾向にあり、意外にもアルバイトもサークルもしていない学生が多くいます。“純粋で、人柄がよいけれど、若者らしくもう少し元気がほしい”と、老婆心から思うことも…。

また、30代で年収1000万円に達する企業はハードワークの傾向が強く、早朝から深夜までの勤務、業務的な付き合いも多いです。さらに、大手企業の社員ほど若くして結婚・出産する傾向にあるといわれています。

筆者はそんな体力がある人たちをうらやましく思うことがあります。それでも、働き方が多様化しリモートワークが普及した今、体力がさほどない人も生計を立てやすくなったと思っています。

加えて、SNSを見ていると、自分の欠点を理解した上で、適性に合ったキャリアを築き、発信者としてファンをつけている人も多いことに気付きます。これは誰にでもできることではなく、生まれ持った個性や特性があるからこそできることです。

西田梨紗

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