1. トップ
  2. スポーツ
  3. 女子プロ4人が“アイアンの精度を上げるコツ”を解説!

女子プロ4人が“アイアンの精度を上げるコツ”を解説!

  • 2026.9.24

アマチュアゴルファーのパーオン率は2割以下。

一方プロは5割以上、トッププロになると7割以上乗る。

この差を埋めるグリーンオンの秘けつをレッスン!

アイアンのヒント 打つ前も大事! 考えるのはアドレスの前まで! プレショットルーティンで整えて迷いをなくす

プレーヤーとボールの間にあるスティックが「思考ゾーン」と「実行ゾーン」の境目。「実行ゾーン」に入ったら打つことだけに集中する

「考える」と「打つ」を完全に分ける

確実にグリーンをとらえるアイアンショットは、ショット前の「思考ゾーン」と、打つ動作に入る「実行ゾーン」を明確に分けることが大切です。「思考ゾーン」とはプレショットルーティンで、距離や風、狙いどころ、乗せるための球筋を判断し、そのために必要なイメージを固めます。そして、そのイメージを素振りで確認して、考えたことを整える。

アドレスからバックスイングをスタートさせる「実行ゾーン」に入ったら、余計なことは考えずに決めた打ち方を信じてフィニッシュまで振り切る。スイング中にアレコレ考えてしまうことがミスの原因になっているアマチュアは多いので、この「きっちり分ける」を実践してみてください。

スイング前に迷いをなくせば成功率が上がる

「思考ゾーン」では迷うなど時間をかけてもOK。ここでしっかり迷いを解消し、狙いや打ち方をきちんと決めると、実行ゾーンではスイングに集中できる

スイング中は考えすぎるほど乱れてしまう

「実行ゾーン」で振り方や結果を考えるのは×! テンポが乱れ、体の動きがぎこちなくなるのでミスヒットが出やすくなってしまう。

アイアンのヒント 中・上級者、必読 ロフト角なりに打てる! 距離感が合う! クラブをタテに上げてインから振り下ろす!

クラブをタテに振り上げたらループさせるようにインサイドから振り下ろす。

上から打ち込みすぎると、ロフト角がつぶれたり(立ちすぎたり)、スピン量が増えたりして、距離感が合わなくなる。

上から打ち込みすぎる人にはクラブをループさせる練習が有効

中・上級者のなかには、ダウンブローに打とうとするあまり、アイアンを上から打ち込みすぎてしまう人がいます。打球が高く上がらず、距離感がバラつくのは、これが大きな原因です。

このミスを修正するには、クラブをバックスイングでいつもよりタテに上げる。そして、ダウンスイングで寝かす(うしろに倒す)イメージで、インサイドから振り下ろす。こうしてクラブを意図的にループさせる練習がオススメです。

加えて、手元を先行させながら、ハンドファーストにボールをとらえれば、ロフト角なりのインパクトになり、距離感が合うようになりますよ。

ハンドレイトはNG!

インパクトで手の位置が右太モモの前になると、ボールがつかまらず、ショットがバラついてしまう

インパクトはハンドファースト

ダウンスイングで手元(グリップ)を先行させ、ややダウンブローにボールをとらえるのが理想

クラブが体から外れないように振る

手とクラブはつねに体の正面!

バックスイングでもフォローでも、手とクラブが体の正面にあれば、スイングの再現性と正確性が高くなる。このシャドースイングを繰り返して、体とクラブの関係性を覚えよう。

アイアンのヒント セットアップが命! 「弾道の高さ」をコントロールしてのグリーンオンの確率アップ

打球の高低はボールポジションで打ち分ける。ボールポジションが変わればクラブパスも変わるので、左右に曲げる球筋にも影響が出る。

低い球はドロー 高い球はフェードを打つ

風の下を通したいときは低い球、ランを出さずにボールを止めたいときは高い球。アイアンで打球の高さを打ち分けられると、グリーンをキャッチする“ルート”が一気に広がります。とはいえ、スイングでボールを押さえ込んだり、すくい上げたりするのはミスのもと。高さの打ち分けはスイングではなく、セットアップで作りましょう。

低い球を打つときは、ボールを通常より少し右に置き、フェースはスクエア、もしくは少しだけクローズにします。ボール位置が右寄りになると、クラブパスはインサイド・アウトになりやすいので、ドローのイメージでアライメントをとるのがポイントです。

高い球は、ボールを真ん中、もしくは通常より少し左に置き、フェースを若干オープンにします。ボール位置とフェース向きの影響から、こちらはフェードのイメージ。打ち方を大きく変えなくても、状況に合ったセットアップと球筋のイメージで出球の高さを変えて、グリーンオンの確率を上げてください!

高い球 フェースを返さずハイフィニッシュ

インパクトからフォローにかけてフェースを返すと、ロフト角が立って打球が低くなってしまう。フェース面をターゲット方向へ向けたまま、ヘッドを高い位置へ振り抜くとロフト角を保ちやすい

低い球 コンパクトに振り切る

インパクト後にヘッドを高く振り上げず、フィニッシュをコンパクトにする。インパクトでボールを押さえ込むのではなく、フォローを小さくすれば、打ち出しとスピン量は自然に抑えられる。

構えた時点で打ちたい打球の高さが出る準備を完成させる。ボール位置を右に寄せるとロフト角が立って当たりやすく(画像左)、左寄りにすればロフト角を保って当てやすい(画像右)

アイアンのヒント 飛距離アップの技! 腰を使って飛ばす! お尻を引いて骨盤をターン!

骨盤の回転を主導にしたスイングを覚えると、地面反力を有効に使えるようになる。

スイングリズムも安定する。

「椅子ドリル」で腰の動きをチェック

アイアンが飛ぶようになると、短い番手で打てるのでグリーンをとらえる精度がアップします。飛ばない人は椅子(壁でもOK)を使ったドリルで腰の動きをチェック。

椅子の背もたれがお尻に軽く触れるようにアドレスしたら、バックスイングでお尻の右側を引いて椅子を押す。切り返しではお尻の左側をうしろに引いて椅子を押す。

バックスイングでもダウンスイングでもお尻が椅子の背もたれから離れないように振ると、骨盤の角度がキープできるため前傾角度もキープできる。すると、腰の前に手元やクラブを振る十分なスペースができるので、スイングの加速力がアップします。

女子プロ4人が“アイアンの精度を上げるコツ”を解説!
バックスイングでは股関節の右側に。
女子プロ4人が“アイアンの精度を上げるコツ”を解説!
フォローにかけては左側に体重が乗ります。

お尻を背もたれにつけると股関節に体重が乗る

スエーや起き上がりを防ぐなど、体重を股関節に乗せる(入れる)メリットは大きい。バックスイングではお尻の右側を、ダウンスイングからフォローにかけてはお尻の左側を椅子の背もたれにつけることで股関節に乗るようになる。

ヒザを曲げずに股関節を曲げる

椅子にお尻をつけて構えるときは、ヒザではなく股関節から折り曲げて前傾する(○)。ヒザを深く曲げる(×)と骨盤が回転しづらくなり、上半身が起き上がりやすくなってしまう

椅子の背もたれに「お尻がつく位置」にも注意。背もたれの上につく、またはつかない(画像)のは、体が伸び上がっている悪い証拠。

いかがでしたか? グリーンオンの秘けつを参考にスコアアップを目指しましょう!


若林舞衣子
●わかばやし・まいこ
1988年生まれ、新潟県出身。165cm。21年「GMOインターネット・レディース サマンサタバサ」では、JLPGA 6人目となる“ママさんプロ優勝”を飾った。今季も精力的にツアーに出場し、ステップアップツアーの「ツインフィールズレディーストーナメント」は5位タイの好成績をあげた。ヨネックス所属。


澁澤莉絵留
●しぶさわ・りえる
2000年生まれ、群馬県出身。160㎝。19年のプロテストに合格。25年はレギュラーツアー11試合、ステップアップツアー16試合に出場。初優勝が待たれる若手有望株。清水建設所属。

堀奈津佳
●ほり・なつか
1992年生まれ、徳島県出身。159cm。13年「アクサレディス」でツアー初優勝。同年「アース・モンダミンカップ」で2勝目をあげる。25年にはゴルフブランド「Nutʼs to you」を立ち上げるなど、競技以外の活動も話題に。妹はツアー3勝の堀琴音。サニクリーン所属。


竹村真琴
●たけむら・まこと
1990年生まれ、大阪府出身。157cm。09年のプロテストに合格。ツアーに参戦後、現在はレッスンやメディアを通じてゴルフの楽しさを伝えている。自然体の魅力を詰め込んだ最新写真集(小社刊)も好評発売中(デジタル版、紙版はAmazonで発売中)。興和所属。

構成=岡田豪太、小山俊正、石川大祐
写真=相田克己、田中宏幸

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ