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おもちゃの管理と収納は、子どもが主体! 【holonさん家のインテリア#03】

  • 2016.8.10
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ものを減らし、すっきりと整理整頓しながら、心からのお気に入りに囲まれて暮らす「シンプルな暮らし」を実践するholonさん。

1)シンプルライフのキッチン収納テク、2)衣類や日用品のユニークな整理法 …とご紹介してまいりましたが、最終回となる今回は、幼い子どものおもちゃの収納方法と、holonさんの憧れの住まいについてお届けします。

■おもちゃは子どもの管轄に

5歳と1歳のきょうだいが、毎日元気に走り回るholonさん宅。

「シンプルライフを実現している人なら、子どものおもちゃも制限し、数少なく与えているのかも?」お伺いするまでは、そんなふうに予想していましたが、いえいえ、そんなことはありません。

リビングに接する洋室についたクローゼットを、おもちゃ収納として活用しています。そしてその量は、年齢相応、むしろ豊かな印象です。

「子どものおもちゃを、“遊ばないから”と親が勝手に処分や制限をすることもできますが、わが家では子どもに、気に入ったものを選んでもらうようにしています。そうすることで、子ども自身がものを大切にすることにもつながるし、たくさん遊んでくれる気がします」

もちろん、“ひとつ増えたらひとつ手放す”というセオリーも大切。

「手放すときも、必ず子どもに相談してからです。一定量から増えないよう、物量をキープすることを心がけます」

プラスチックのおもちゃやキャラグッズ、表立ってリビングに置くとうるさくなりがちですが、まったく与えないというのも、ちょっと寂しいもの。子どもにしまいやすい場所、管理しやすい量を決めてあげることで、子どもも大人もストレスなく過ごせるようです。

【Point-3】

おもちゃの管理は、子どもの気持ちを尊重し、「一緒に選ぶ、一緒に決める」を心がける。

書斎の一角に、今は使っていない北欧家具のチェストをおもちゃシェルフとして。オープン棚なので、1歳になったばかりの子どもでも出し入れが簡単。

対して5歳のおねえちゃんの細かいヘアゴムや飾り、小さなおもちゃなどは、引き出し収納に。こちらも北欧家具のチェストですが、倒れてしまわないよう脚を外して使用しています。

ユニークなのはその設置場所。キッチンを入ってすぐ、背面シェルフの下段に置いているのです。

「リビングにも近く、すぐ出し入れできるこの場所が一番便利だったんです」

毎朝の登園前にバタつく身支度、「●●はどこー?」となりがちな、細かいアイテムの管理。第一に子ども自身が出し入れしやすいこと、そして母親の目に届く場所でありながら、見た目にうるさくならないこと。ものがあふれていないキッチンだからこそ、holonさんは柔軟に置き方をアレンジしています。

■憧れの住まいは、「アアルト」の自邸

ただ「シンプルに、すっきりと」では、家族の住まいは、心地よいものになりません。

“洗濯物はたたんでタンスの引き出しへ”“ヘアゴムは洗面所へ”定番のことを「当たり前」にせず、「家族みんなが使いやすく」「みんなに負担がないように」と、改良していくholonさん。

それは決して手抜きではなく、暮らしの無駄をそぎ落とし、バージョンアップをしていくための「工夫」にほかなりません。

長くとっておきたいと思う本以外は、電子書籍の「Kindle」で。「本や漫画はどうしても生活感が出ますし、これなら増えても『処分しなくちゃ』『売らなくちゃ』と思うこともありません。データなら、手放す必要もないんです」

「理想は、フィンランドにある、アアルトの自邸※のような家。きちんと選ばれたお気に入りのものだけがある、洗練された空間です」

※一般公開されているフィンランドの国民的建築家、アルヴァ・アアルトの自宅。

「アルテック」の半円テーブルは、小ぶりなので気軽に配置換えができ、新鮮な気分で使いづづけている家具のひとつ。座面がカラフルなスツールや、季節ごとにお気に入りを並べて楽しんでいるシェルフも「アルテック」のもの。下段左に飾っているのは、こぼれ落ちる砂が、ゆっくりと幻想的な景色を描く「サンドピクチャー」

子育てを言い訳にせず、住まいを快適に整え続けるholonさん。最後に、「今、欲しいものはありますか?」と尋ねてみました。

「欲しいもの…、そうですね、今は特に見つかりません。家具も一通り揃いましたし、しいて言えば、「もの」が増えない趣味でしょうか。趣味のものって、道具や材料がどんどん増えてしまうから…今、模索中です(笑)」

「ものを減らす」「シンプルなインテリア」。表面上の美しさを通して、より家族が暮らしやすく、快適に過ごせる場所づくり。シンプルな空間は、無機質さではなく、豊かな人間味と家族への愛情の現れにもつながっていました。

・撮影/有本真大

(藤沢あかり)

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