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今季「世界で最もお金がかかったサッカーチーム」TOP6

  • 2026.9.21

放映権料の高騰と商業収入の拡大で、欧州の移籍市場では数百億円規模の補強が珍しくなくなった。なかでもプレミアリーグの資金力は突出しており、2026年夏もイングランド勢を中心にして数十億円を超える大型補強が相次いだ。

『CIES Football Observatory』から、今回は「世界で最もコストがかかっているサッカーチーム」のトップ6をご紹介する。

6位:アーセナル

現在のトップチームの総コスト:12億6000万ドル(およそ1940億円)

ミケル・アルテタ監督のもとで長期的なチーム作りを進め、2025-26シーズンに念願のプレミアリーグ優勝を果たしたアーセナル。その土台になったのは、数年かけて段階的に進めてきた大型補強である。

象徴的なのが2023年夏のデクラン・ライスだ。ウェストハムから1億ポンドを超える移籍金で迎えたイングランド代表MFは、中盤の守備力と推進力を同時に引き上げた。さらにカイ・ハヴァーツ、ユリアン・ティンバー、マルティン・ウーデゴールらにも多額を投じ、各ポジションに質の高い選手を揃えている。

また、2026年夏も手を緩めなかった。目玉はニューカッスルから加入したブルーノ・ギマランイスで、移籍金は報道によれば7500万ポンド。さらにアストン・ヴィラからエズリ・コンサ、レヴァークーゼンからピエロ・インカピエ、クラブ・ブルッヘからクリストス・ツォリスを獲得している。

5位:マンチェスター・ユナイテッド

現在のトップチームの総コスト:13億4000万ドル(およそ2064億円)

世界屈指の商業収入と知名度を誇るマンチェスター・ユナイテッド。いまのトップチームに投じられた額は13億4000万ドル、日本円で2000億円を超える。

2025年夏は前線を再編した。ウルヴズからマテウス・クーニャ、ブレントフォードからブライアン・エンベウモ、ライプツィヒからベンヤミン・シェシュコなど、攻撃陣に巨額を投じている。

そして2026年夏の最優先課題は中盤だった。カゼミロが退団する一方、ブライトンからカルロス・バレバを7000万ポンド、チェルシーからアンドレイ・サントスを5000万ポンド、アストン・ヴィラからユーリ・ティーレマンスを3500万ポンドで獲得。この3人だけで1億5500万ポンドに達しており、非常に高額なコストをかけてトップチームを強化した。

4位:チェルシー

現在のトップチームの総コスト:13億5000万ドル(およそ2079億円)

近年の移籍市場を最も大きく動かしてきたクラブの一つが、チェルシーだ。2022年にロマン・アブラモヴィッチからトッド・ボーリー体制へ移行したあと、若手を大量に獲得する路線に舵を切った。将来性を見込んだ有望株にも、数十億円から100億円を超える移籍金を惜しまなかった。

その象徴は2023年。1月にベンフィカからエンソ・フェルナンデス、夏にブライトンからモイセス・カイセド。さらにコール・パーマー、ペドロ・ネト、ジョアン・ペドロ、エステヴァンとタイプの違うアタッカーも次々と加わり、若手を長期契約で囲い込む方針が続いてきた。

さらに今夏の目玉は、アストン・ヴィラから獲得したモーガン・ロジャーズ。移籍金は現地報道で1億1700万ポンドだった。さらにクリスタル・パレスからマクサンス・ラクロワ、アタランタからマルコ・パレストラらを獲り、シャビ・アロンソ監督の3バックに合わせて守備陣とウイングバックも補強した。

ただその裏で、エンソ・フェルナンデスはマンチェスター・シティへ、マルク・ククレジャはレアル・マドリーへ去った。アンドレイ・サントスやニコラス・ジャクソンらも売却し、巨額の移籍収入を得ている。

3位:トッテナム・ホットスパー

現在のトップチームの総コスト:13億6000万ドル(およそ2094億円)

長年ダニエル・レヴィ会長のもとで、財政規律を重んじるクラブというイメージが強かったトッテナム。ハリー・ケインをバイエルンへ売却した際も、その後の補強方針に注目が集まったほどである。

ただ、近年は姿勢が変わった。ドミニク・ソランケやモハメド・クドゥスなど、プレミアで実績のある選手を高額で獲得し、投資を増やしてきた。

それが一気に加速したのが2026年夏だ。レヴィ氏の退任後、新体制はロベルト・デ・ゼルビ監督を支えるために10人もの選手を獲得。新加入選手に投じた額は総額4億ドルを超え、クラブ史上最大規模の補強となった。

最大の目玉はニューカッスルから加入したサンドロ・トナーリで、移籍金は9250万ポンドと報じられている。さらにウェストハムからマテウス・フェルナンデスを8500万ポンド、マンチェスター・シティからサヴィオを7500万ポンドで獲得。この3人だけで2億5000万ポンドを超える。

また守備陣にはブライトンからヤン・ポール・ファン・ヘッケ、リヴァプールからアンディ・ロバートソンを迎え、前線にはオマル・マルムシュらも加わった。

2位:マンチェスター・シティ

現在のトップチームの総コスト:14億ドル(およそ2156億円)

2000年代に世界的な強豪へと変貌したマンチェスター・シティ。2016年にジョゼップ・グアルディオラ監督が就任するとタイトルを重ね、2022-23シーズンにはリーグ、FAカップ、チャンピオンズリーグの3冠を達成した。

移籍市場では、必要なポジションへ計画的に資金を投じてきた。ルベン・ディアス、ジョシュコ・グヴァルディオル、ジャック・グリーリッシュ、アーリング・ハーランド。各ポジションに世界的な選手を揃えてきた積み重ねが、14億ドルという数字になっている。

2026年夏にはそのシティが大きな転換点を迎えた。グアルディオラ監督が退任し、エンツォ・マレスカ監督が就任。ロドリ、ベルナルド・シウヴァ、ジョン・ストーンズら黄金時代を支えた選手も去った。

新体制が選んだのは、中盤を軸にした大規模な再編だった。最大の補強はチェルシーから加入したエンソ・フェルナンデスで、移籍金は英国史上最高額に並ぶ1億2500万ポンド。さらにノッティンガム・フォレストからエリオット・アンダーソンを1億1600万ポンド、リールからアユブ・ブアディを8500万ポンド超で獲得した。

攻撃陣にもエヴァートンからイリマン・エンディアイェ、パルメイラスからアランを加え、今夏の獲得費用は4億5000万ポンドを超えた。一方でサヴィオ、ニコ・ゴンサレス、ティジャニ・ラインデルスらを売却し、多額の資金も回収している。

1位:リヴァプール

画像: (C)Getty Images
(C)Getty Images

現在のトップチームの総コスト:14億3000万ドル(およそ2202億円)

世界で最も多くの移籍金を投じて現在のチームを作り上げたのは、リヴァプールだった。総額14億3000万ドル、日本円でおよそ2202億円。CIESによれば前年から3つ順位を上げ、チェルシーを抜いての1位である。

2025年夏にはニューカッスルからアレクサンダー・イサクを英国史上最高額の1億2500万ポンドで獲得。レヴァークーゼンからフロリアン・ヴィルツを最大1億1600万ポンド規模で迎え、フランクフルトからウーゴ・エキティケも加えた。3人だけで3億ポンドを超える。

ほかにもミロシュ・ケルケズ、ジェレミー・フリンポン、ジョルジ・ママルダシュヴィリらを補強し、この夏の支出は約4億4600万ポンド。プレミアリーグの単一移籍期間として、当時の最高記録だった。

2026年夏も手は止まらない。最大の目玉はパリ・サンジェルマンから加入したブラッドリー・バルコラで、獲得費用は1億6300万ドル。さらにレンヌからジェレミー・ジャケ、オサスナからビクトル・ムニョスを獲得した。

※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。

筆者:石井彰(編集部)
画像提供:Getty Images

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