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ユニクロやトミカ・リカちゃんともコラボ! 9.22開幕のBリーグ「2026-27シーズン」がファン層を広げる

  • 2026.9.21

2016年9月22日の開幕以来、大きな成長を遂げてきたBリーグ。そして9月22日から始まる次の10年で、ファンのすそ野はさらに広がりそうだ。
売上、入場者数、アリーナ経営などの指標でリーグの構造改革を行う「B.革新」のシーズンがいよいよ幕を開ける。9月1日には株式会社ユニクロとのパートナーシップ契約が発表され、トミカ・リカちゃんとのコラボも公表された。バスケが地域や日常に溶け込む光景が、これからもっと増えていくはずだ。

ユニクロと提携「より地域、そして日本を元気にしていく」

地方創生リーグを目指すBリーグ。売上、入場者数、アリーナ経営の指標でリーグの構造改革を行う「B.革新」もその一環だ。旧B1~B3の全55クラブは、最高峰の「Bプレミア」を筆頭に、「Bワン」、「Bネクスト」の3カテゴリーに再編された。

競技成績による昇降格が撤廃されたことで、各クラブは事業投資による持続的な成長を目指せるようになり、上位カテゴリーへの昇格を図る環境も整った。クラブが地域に根差し、発展をリードする存在になること。それも新リーグへ移行する目的の一つだ。

そんなBリーグの未来を描く上で、心強いパートナーとして就任したのが、株式会社ユニクロである。同社は2009年の車いすテニスプレーヤー・国枝慎吾のサポートを機にスポーツとの関わりが始まり、今年に入ってロサンゼルス・ドジャースやJリーグともパートナーシップを締結。9月1日の記者会見に登壇した株式会社ファーストリテイリングの柳井康治氏(取締役 グループ上席執行役員)は「バスケットボールとのコラボレーションは、ユニクロにとって初めての経験なので、非常に楽しみにしております」と語った。

パートナーシップの実現にあたり、柳井氏は3つの共通点を挙げた。

バスケットボールや服を通じてより良い社会をつくっていくという両社の“社会的貢献のあり方”、ファン=お客様を中心としたビジネス活動の一致、そして“地域密着”だ。

ユニクロではこれを「個店経営」と呼んでいるそうで「全国の都道府県にある一店舗一店舗が本当に意味のある店舗じゃないと生き残れない。おそらくBリーグも、それぞれのチームが本当に地域に根ざしていかないと生き残っていけないという点で共通しているのではないか」と、柳井氏は話した。

Bリーグコミッショナーの島田慎二氏も、今回の提携に大きな期待を示している。

「世界で大きな成果を上げられているグローバルカンパニーのユニクロと、これからパートナーシップを組むわけですが、私どもは41都道府県に55クラブがあります。その地域の熱量とアリーナとバスケットボールを通して、ユニクロと提携してより地域、そして日本を元気にしていくようなスタートを切れればというふうに期待しています」

#Bリーグユニクロ刺繍部…UTme!で自分だけのTシャツも

パートナーシップによる具体的な取り組みとして、記者会見では柳井氏より3つの内容が示された。

1つ目は、9月22日から開幕する新シーズンでのレフェリーとテーブルオフィシャルズへのウェア提供。レフェリーウェアの開発にあたっては当事者へヒアリングを実施したという。会見登壇したJBA公認プロフェッショナルレフェリーの漆間大吾氏も、柔らかい素材感やタイトに着るトレンドに対応したシルエット、腕を上げる動作に対応したつくりに「シンデレラフィットして非常に気に入っております」と太鼓判を押した。

2つ目は、来年1月15~17日に開催予定の「B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2027 IN AICHI-NAGOYA」への選手ユニフォームの提供だ。過去にはアンダーアーマーやアディダスなどスポーツブランドがオールスターのサプライヤーを務めてきただけに、大きな注目を浴びそうだ。ユニクロにとってもバスケ選手用ユニフォームの開発は初となる。デザインの詳細は11月頃に改発表される見込みで、ユニフォームの一般販売も予定されている。

3つ目が、オリジナルのTシャツやトートバッグを簡単に作れるサービス「UTme!」と、好きなユニクロの商品(一部商品を除く)に刺繍を入れられる「刺繍サービス」に、Bリーグ全55クラブのロゴ、マスコットのデザインが新たに登場することだ。

画像: スウェット生地にも好きなチームのロゴやマスコットの刺繡がいれられる【写真提供:編集部】

9月3日より全国の対応店舗(94店舗)およびオンラインストアで利用可能となっている。柳井氏は「UTme!でオリジナルの服をつくって、日常生活の中でもBリーグの試合観戦でも楽しんでいただけると思います」と、パートナーシップが描く世界観を語った。

さらにこの日は、UTme!でTシャツを作った篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)と齋藤拓実(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)、バスケ歴13年の俳優・桜井日奈子さんもゲストとして登場した。

篠山が「シンプル(なデザイン)が好きなので、ロゴひとつを大きく置こうと思ったら(マスコットの)ロウルのファンの拓実くんが『ロウルをいっぱいつけてください』と言ったので、私はロウルを4ロウルも押しました!」と制作エピソードを披露。

齋藤は画面操作について「シンプルでやりやすかった。サイズとかも自由に選べる」と話し、自身のデザインについて「僕は左胸にロゴをひとつ入れて、背番号ではなく生まれにちなんで1995年という数字を入れました」と振り返った。

メディアの前で実際にUTme!を操作した桜井さんは、故郷・岡山にちなんで、トライフープ岡山のマスコット「トライプ」をチョイス。自身が初めてもらったユニフォームの背番号「16」などをあしらったTシャツをデザインし「可愛くできたと思います。これを着て早くバスケしたいです」と嬉しそうに語った。

UTme!は両者にとってメリットが大きい。ユニクロにとっては店舗とファンをつなぐ来店動機になり、Bリーグにとってもファンのロイヤリティを高め、バスケを日常に取り込んで発信するきっかけになる。

店頭の専用タブレットでアイテムを選択し、マスコットやクラブのロゴなどを配置する作業は、やり始めるとこだわってしまうこと間違いなしだ。プレビューを見て注文するまでの画面操作もシンプルで「店頭スタッフを呼び、この画面を見せる」というボタンも用意されているため安心して利用できる。

すでにSNSでは、Jリーグと同様に「#Bリーグユニクロ刺繍部」というハッシュタグで楽しむ様子が見られる。オンラインや全国90を超える店頭を通して、バスケットボールのファン層拡大につながっていきそうだ。

画像: 実際に「UTme!」でつくったトートバッグ。自分の好きなチーム、背番号などを入れることができる。世界でたった1つの自分だけのデザインだ【写真提供:編集部】

Bプレミアは平日試合増。子どもへ裾野を広げる取り組みも

また、ユニクロとの会見後には「B.LEAGUE 2026-27シーズン ティップオフカンファレンス」も開催された。新シーズンのテーマは「シンバスケ」だ。

B.革新によって、これまでの水曜日および土日連戦という日程フォーマットから、Bプレミアでは平日開催の試合が大幅に増える。2連戦が減ることで選手の負担が減るだけでなく、ファン層の拡大やメディア露出の増加の狙いもあると島田コミッショナーは説明する。

「バスケット界は、土日開催は多くのお客様が来る前提でスタートして今も続けていますが、週末ではなく平日だったらいけるという方も相当います。ですから(B.革新では)新たなマーケット、新たなファン層を獲得することにチャレンジしていきます」

画像: Bプレミアは平日試合増。子どもへ裾野を広げる取り組みも

「毎日のようにゲームをすることで、全国どこかでBリーグのゲームがやっていることになる。いろいろなところで取り上げていただいて露出が増えれば、Bリーグの出面が増えて成長・発展にも寄与するであろうと思います」

ファン層拡大の取り組みとして、親子向けイベント「インフロニア B.Hi TOUCH」の今期開催も発表された。10月4日から来年2月14日にかけて全国のクラブで順次開催されるこのイベントには、タカラトミーの「トミカ」と「リカちゃん」とのコラボレーションが新たに加わる。

リカちゃんが「インフロニア B.Hi TOUCH スペシャルナビゲーター」として情報発信を担うほか、限定コラボグッズの販売や、トミカを使ったアリーナ内企画、観戦招待キャンペーンなども予定されており、バスケットボールやスポーツにこれまで接点のなかった親子層への裾野を広げる取り組みとなる。

増上寺に全55クラブ集結。9.22の開幕はA東京vs.琉球戦

ティップオフカンファレンス終了後、場所を増上寺(東京都港区)に移し、BプレミアからBワン、Bネクストまで全55クラブの選手たちとコミッショナーによるミニパレード、そして本堂での新シーズン成功祈願が実施された。

画像1: りそなグループ B.LEAGUE 2026-27 SEASON TIPOFF CEREMONY

その後、東京タワーをバックに増上寺の大階段で馬場雄大(長崎ヴェルカ)や富永啓生(レバンガ北海道)、富樫勇樹(千葉ジェッツ)ら全選手がそろったフォトセッションが行われ、Bリーグの新時代を強く印象づけた。

画像2: りそなグループ B.LEAGUE 2026-27 SEASON TIPOFF CEREMONY

過去10年、日本のバスケットボールシーンにまだ見ぬ光景を見せ続けてきたBリーグ。B.革新元年となる2026-27シーズンは、言わばその第二章の始まりだ。

9月22日のオープニングカードは、アルバルク東京と琉球ゴールデンキングスの一戦。10年前と同じカード、同じ日付で、舞台はいまや国内屈指のアリーナ「トヨタアリーナ東京」だ。島田コミッショナーがティップオフカンファレンスの結びに残した言葉に、期待が高まる。

「多くの方の支えと、選手もそうですし、全国のクラブの皆さんが本当に血のにじむような努力をしてきて、ここまで来たと思います。その努力と結果をここからさらに次の10年、大きく飛躍するために新たなスタートを切るので、スタートダッシュが大事です。B.革新初年度、今シーズンは引き続きぶっちぎりたいと思っています」

文=大橋裕之

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