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若者だけじゃない…シニア世代で「美容クリニック」利用者が急増するワケ

  • 2026.9.21
シニア世代が美容クリニックに通うケースが増えている理由とは?(画像はイメージ)
シニア世代が美容クリニックに通うケースが増えている理由とは?(画像はイメージ)

9月21日は「敬老の日」ですが、シニア世代の暮らしや生き方に注目が集まる季節になりました。そんな中、近年、50代以上の男女が「美容クリニック」に足を運ぶケースが増えているといわれています。

かつて美容クリニックというと「きれいになりたい特別な人が行く場所」というイメージがありましたが、近年はシニア世代の利用者が急増しています。「白髪染め」や「サプリメント内服」「清潔感のある服装選び」と同じように、ミドル・シニア世代も肌や顔立ちを整えることが選択肢の一つとなりつつあるのです。

その中でも現在注目されているのは、美容外科手術にとどまらず、肌そのものの若返りを目指す「肌育」や、将来を見据えた「エチケット脱毛」。人生100年時代、男女問わず広がっている「シニア美容医療」の背景とメリットをひも解きます。

超アクティブシニア時代の「美容はマナー」

総務省は9月20日、「敬老の日」に合わせ、65歳以上の高齢者の推計人口が同月15日時点で前年比2万人増の3624万人となったと発表しました。総人口に占める割合は前年比0.2ポイント増の29.6%で、過去最高を更新しました。

社会全体で高齢化が進む一方、現在のシニア世代は非常にアクティブです。定年の引き上げや定年後の再雇用が当たり前となり、仕事や趣味、地域活動などで人と接する機会が長く続きます。

それに伴い、「年齢に応じた小ぎれいさを保ちたい」「相手に不快感を与えない清潔感を持ちたい」という「美容=身だしなみのマナー」という意識が定着してきました。

この変化を受け、シニア美容に注力するクリニックも増えています。60歳以上の患者向けに人生設計や生活スタイルに寄り添う「シニア向けカウンセリング」を導入する動きも出ています。

美容医療クリニックの医師は、「かつてのような『劇的な若返り』ではなく、『年相応の健康的な美しさ』を求める50代以上の利用者が明らかに増えている」と指摘します。

シニア世代が「やって良かった」と感じる美容医療とは?

実際にシニア世代の満足度が高い施術には、以下の傾向があります。

■シミ取りレーザー長年蓄積したシミをピンポイントでケアし、肌全体のトーンを明るくする。

■クマ取り・眉下切開(眼瞼(がんけん)下垂)加齢によるまぶたのたるみや目の下のクマは、老け見えだけでなく「目が開きにくい」「視界が狭い」といった機能面の問題も引き起こすため、改善時の満足度が高い。

■ヒアルロン酸・ボトックス注入加齢に伴うシワや頬のこけを自然に補い、健康的なハリを取り戻す。

メリットとしては「毎日のスキンケアや美顔器ではアプローチが難しい構造的な変化に対し、医療の手を借りることで安全かつ効率的にアプローチできるのが強み」と話します。

シニア世代が選ぶ最新トレンド

先述のようなメスを入れる美容外科的アプローチだけでなく、近年では「メスを使わない肌育」「デザインヒゲ脱毛」など肌自体を手軽にメンテナンスするという施術に人気が集まっています。

中でも「たるみ」を改善するHIFU、オリジオなどは、「メスを入れる手術」に抵抗がある層から絶大な支持を集めており、日々のお手入れでは届かないたるみや肌質改善を狙う「肌育治療」として定着してきています。

注目が集まる「ヒゲ脱毛」

50〜60代の男性で「ヒゲ脱毛」を取り入れる人が急増しています。主なメリットは大きく3つあります。

(1)肌トラブルの回避と時間の節約年齢を重ねて乾燥しやすくなった肌への毎日のカミソリ負担を軽減。肌荒れやカミソリ負けを防ぎつつ、毎朝の手間を大きく減らせます。

(2)第一印象と清潔感の向上加齢による肌のくすみや毛穴の目立ちに青髭が加わると、疲れた印象を与えがちです。脱毛により顔まわりが明るくなり、若々しく清潔感のある好印象へ変わります。ビジネスや日常のコミュニケーションでも大きなプラスです。

(3)将来を見据えた身だしなみ将来の介護を見据え、自分で手入れが難しくなる前に整えておく「介護予防」視点でも選ばれています。

ひげ脱毛の際は、どのような点に注意すべきなのでしょうか。

美容皮膚科「リゼクリニック福岡天神院」の院長で、美容皮膚科医の山村 鈴奈さんは、「ひげ脱毛を受ける際には、日焼けや肌荒れなどの一般的な注意点に加えて、シニア世代では、持病や服用しているお薬、肌の乾燥、白髪などにも注意が必要です」と説明。

その上で「疾患の種類や治療状況によっては、安全面を考慮して施術をお断りする場合があります。服用しているお薬によっても施術ができないことがありますので、持病がある人や服用中のお薬がある人は、事前にお申し出ください」と述べました。

また、年齢を重ねると肌は乾燥しやすくなるため、肌状態にも注意が必要だといいます。肌荒れや乾燥が強い状態でレーザーを照射すると、肌への負担が大きくなる可能性があり、肌状態によっては改善を待ってから脱毛を行うことともあるということです。

さらに、山村さんは「もう1つシニア世代のひげ脱毛で知っておいていただきたいのが白髪です。医療レーザー脱毛は毛の黒い色(メラニン色素)に反応するため、白髪には基本的に反応しません。白髪を脱毛したい場合には、針脱毛(ニードル脱毛)という方法もありますので、ひげの状態に合わせて脱毛方法を選ぶことが大切です」と語りました。

美容医療がもたらす「自己肯定感」と「社会とのつながり」

長年気になっていた肌や目元の悩みが和らぐことは、単に見た目が変わるだけにとどまりません。「鏡を見るのが楽しみになった」「人と会うときに明るい気持ちで話せるようになった」というように、自己肯定感を大きく高めるきっかけになります。

自分に自信が持てるようになることで、外出や新しいコミュニティーへの参加にも積極的になれるのです。美容クリニックを活用することは、健やかで豊かな生活を送り、社会とのつながりを持ち続けるための心強いサポートになりそうです。

敬老の日は、これまでの歩みを敬うと同時に、これからの豊かな人生に思いをはせる日でもあります。自分に自信を持ち、明日からの外出や新しいコミュニティーへの参加に積極的になれるでしょう。

プロの手を賢く借りる美容医療は、人生の後半戦を健やかでアクティブに楽しみ、社会とのつながりを持ち続けるための心強い選択肢となっています。

オトナンサー編集部

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