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福島発のキュートなアクセサリー♪福島の伝統工芸を生かした、身に付けたくなる小物たち

  • 2016.8.10
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飴玉のようにポップなピアス、パステルカラーの漆のヘアゴム、水晶とシルクを使ったネックレス。これらはすべて、福島の伝統素材を取り入れたアクセサリーです。福島の「女子の暮らしの研究所」が発信する、思わず「かわいい!」と手に取りたくなるキュートな小物たちに、いま注目が集まっています。

福島の“かわいい”を伝えたい―「女子の暮らしの研究所」とは?

オリジナルのアクセサリーを制作しているのは、福島に住む女性たちが2012年12月に設立した団体「女子の暮らしの研究所」。東日本大震災で大きく変化した環境や暮らしを見直すこと、福島の今を発信し未来を考えることを目的に、スタディツアーやラジオ番組、イベント企画などの活動を行なっています。

その主な活動のひとつが、福島の伝統工芸品に、女性が「かわいい!」と感じる要素をプラスしてリデザインしたアイテムの制作。

「福島で受け継がれる素材を使ったかわいいものを作ることで、福島には素敵なところがたくさんあることを日本中に発信したい」。そんな思いで誕生したのが、「ふくいろピアス」をはじめとする、キュートなアクセサリーです。

ころんとしたフォルムがかわいい「ふくいろピアス」

人気商品の「ふくいろピアス」は、カラフルな色合いと、ぷっくりとした質感がキュート。会津地方の伝統工芸品「会津木綿」をアクリル樹脂に閉じ込めた、1cm角ほどのピアスです。

「会津木綿」は、もともと農作業着にも使われていた厚地で丈夫な素材で、美しい縞模様が特徴。現在は県内の2つの織元でしか生産されておらず、若い世代にとっては縁遠いものでした。しかし、定番のシックな柄以外にもパステルカラーなど多彩な色柄の布もあることに注目し、女性が身近に取り入れられるよう、ピアスに仕上げました。

色は全部で8色。ひとつひとつに「たいようのいろ」「うみのいろ」「はなのいろ」「たべもののいろ」など、自然や暮らしに身近なものの名前が付けられています。丸、三角、四角の形に「多様な意見があるけれど、それぞれの良さを認め合おう」という思いを込めて作られました。

耳につけると、クリアな質感ながらも木綿のやさしい風合いが生きて、肌にすっとなじみます。ポップで存在感があるので、これからの季節、ビーチスタイルや浴衣に合わせるのもおすすめですよ。

パステルカラーの漆を塗り上げた「omoi no mi」

福島の女性が作り手となった漆のアクセサリー「omoi no mi(オモイノミ)」。400年以上の歴史を持つ「会津漆器」の技法で作る、福島県の形をかたどったヘアゴムとブローチです。漆というと黒や朱など強い色のイメージですが、こちらはパステルカラーが特徴。制作するのは、会津で活動する塗り師の小松愛実さんと蒔絵師の二瓶由布子さんです。

まずは小松さんが色漆を作り、木地の表面に塗り上げます。ベースとなる漆は濃褐色なので、顔料を混ぜてきれいなパステルカラーの色合いを出すのは至難の業だそう。さらに、漆は湿度を保った環境でゆっくり乾かすため、下塗り、上塗りなどに約2週間もかけ、丁寧に製作しているそうです。

塗りの工程が終わったら、二瓶さんが側面に金粉を施し、貝殻の内側の層を切り出して漆器に貼り付ける「らでん」という技法を用いて仕上げます。中心で虹色に輝く丸い貝殻は、福島を代表する湖・猪苗代湖を表現しているんですよ。

漆は使うほどにツヤがでてくるのも魅力です。長く愛用して、風合いの変化も楽しみたいですね。

世界一薄い絹を使った、繊細でしなやかなジュエリー「HITOTOKI」

新しい取り組みとして、2015年3月に発売された「HITOTOKI(ヒトトキ)」。日本有数の絹織物の産地、福島県川俣町の「齋栄織物」で生産される、ふんわり軽いベールのようなシルク「フェアリーフェザー」を取り入れました。

「フェアリーフェザー」は“世界一薄いシルク”と呼ばれ、伊勢志摩サミットの会場にも展示されたほど。髪の毛の6分の1という細さの糸を先染めして織るため、向こう側が透けて見えるほど繊細です。縦糸と横糸でかすかに色味が異なり、光をうけてやさしくきらめきます。

第1弾の「Kasumi(カスミ)」シリーズは、宝石研磨師がカッティングした天然の水晶に「フェアリーフェザー」を閉じ込め、やわらかな霞をイメージ。大きめの水晶とパールのキャッチが印象的なピアス、華奢なデザインのブレスレット、ネックレスというラインナップで、淡いブルー、グリーン、ピンクの3色がそろいます。

身に着けると肌がうっすら透けて見え、儚げな雰囲気ながらも、凛とした大人の女性の美しさを感じさせてくれます。

「ふくいろピアス」、「omoi no mi」、「HITOTOKI」は、福島駅から徒歩10分ほどの場所にある「チェンバおおまち」内のチャレンジショップのほか、「女子の暮らしの研究所」ホームページ内のオンラインショップでも購入できます。その他、各地でのイベントへの出店も随時行なっています。 パッケージもかわいらしいので、友人へのギフトにもぴったり。自分用に色違いでそろえるのもいいですね。福島の伝統に女性のセンスをプラスした素敵なアクセサリーを、ファッションのアクセントに取り入れてみませんか?

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