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「もう私から奪わないで。幸せを壊さないで」母に奪われたものを取り戻した娘。苦難の末、選んだ道とは

  • 2026.9.22

小学生のころ、トモちゃんにはカノコちゃんという親友がいました。しかし母は、お揃いの服を捨てたり、もらったシール帳を破ったりと、2人の関係を何度も壊します。さらに、カノコちゃんの家で夜ごはんをごちそうになろうとした日、母がカノコちゃんの家に押しかけて「誘拐」と大騒ぎ。その騒動をきっかけに、トモちゃんは親友を失ってしまいました。高校でサクラちゃんと出会ったトモちゃんは、また友だちを失うことを恐れますが、サクラちゃんとサクラちゃんママは母の脅しにも屈せず、トモちゃんを受け止めてくれて……。

母のせいで大切な親友を失い、長いあいだ人とのつながりに不安を抱えていたトモちゃん。けれど高校で出会ったサクラちゃんとサクラママは、そんなトモちゃんをあたたかく迎え入れてくれました。

母が再び「誘拐」と騒いだときも、サクラママは毅然と対応。サクラちゃんも変わらず友だちでいてくれたことで、トモちゃんは初めて「母に壊されない関係」を得ることができました。

さらに大人になってから、トモちゃんは約10年ぶりにカノコちゃんと再会。カノコちゃんやカノコちゃんママと涙ながらに謝り合い、ようやく過去の出来事と向き合うことができました。大人になったトモちゃんは、母との縁を切り、自分の人生を歩み始めます。

私の人生は、私だけのもの。

大人になったトモちゃんは、サクラちゃんやサクラママとの交流を続けていました。サクラママを実の母親のように思いながら、友だちにも囲まれ、母に奪われてきた幸せを少しずつ取り戻していきます。

そんな中、実母から突然「今から家に行く」と連絡が入ります。友だちとの予定を優先しようとするトモちゃんに、母は「またぶち壊されてもいいの?」と、かつての傷を利用するような言葉を送ってきました。しかしトモちゃんは、もう母に自分の人生を壊させないと決意。勝手に家に来たら通報すると伝え、鳴り続けるメッセージや電話の通知を切ります。

かつては母の言葉に怯え、大切な友だちを失ってしまったトモちゃん。けれど今は、自分を大切にしてくれる人たちとつながり、自分の幸せを守るために母と距離を置く強さを手に入れたのでした。

◇ ◇ ◇

親子であっても、傷つけられ続ける関係なら、距離を置くことも選択肢のひとつです。自分の幸せを守るために境界線を引くことは、自分自身を大切にするために必要な判断なのかもしれません。

子ども時代にどれだけつらい思いをしても、その後の人生で安心できる居場所や大切な人に出会える可能性はあります。どうか、自分を大切にしてくれる人とのつながりを大事にしてほしいと思います。

また、児童虐待を受けたと思われる子どもを発見した場合は、速やかに通告することが法律で定められています。「これは虐待かもしれない」と感じたときは、児童相談所虐待対応ダイヤル「189(いちはやく)」などに相談・通告しましょう。匿名での相談・通告が可能で、通話料も無料です。

また、こども家庭庁が運用する「親子のための相談LINE」では、子育てや親子関係の悩みをLINEで相談することもできます。子どもの安全を、社会全体で守っていけるようにしたいですね。


著者:マンガ家・イラストレーター 尾持トモ

ベビーカレンダー編集部

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