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天然の栄養成分が盛りだくさん 「生ハチミツ」のおいしい食べ方

  • 2016.8.6
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ハチミツには加熱して作られたものと、非加熱のものの2種類があります。非加熱のものは区別するために「生ハチミツ」とも呼ばれています。

© yatcenko - Fotolia.com

■何が違うの? 普通のハチミツと生ハチミツ

一番の違いは製造方法です。生ハチミツは、言わば「蜂が作った自然のハチミツ」であり、普通のハチミツは「蜂が集めてきた蜜を、人間が加熱して作ったハチミツ」です。

普通のハチミツはスーパーで手ごろな値段で買えますが、生ハチミツは主に専門店での扱いとなり、成分も値段もランクアップ。どうしてこんな違いがあるのでしょうか。

■ハチミツができるまで

蜂は運んできた花の蜜を巣穴にためます。実は、集めたての蜜はサラサラとした水分の多い状態。味も甘味も薄いのです。蜂はそれを羽でばたばたと煽いで風を送って水分を飛ばし、さらに熟成させ、時間をかけてトロリとした美味しいハチミツを作ります。

しかしこれには長い時間がかかるため、製品にするには課題が…。大量に作れないと価格も高く設定しなければならず、たくさん売ることが難しくなります。そこで、人間が巣穴から蜜を絞って取り出し、加熱して濃縮させたものがスーパーに売られているハチミツなのです。こうすれば大量に早く製造できるため、価格も抑えることができます。

■外見は同じでも中身は違う

こうして作られたハチミツは、加熱、非加熱ともに糖分は約80%、水分が約20%のトロリとした状態になり、見た目はまったく変わりません。ところが、成分には大きな違いがでてきます。

生ハチミツには天然の栄養成分が盛りだくさん。有機酸、ポリフェノール、ビタミン、ミネラルなどが豊富で、整腸作用、抗酸化作用、疲労回復、さらに美肌効果も期待できます。お値段は200mlで1000円前後とお高めですが、加熱するとこれらの栄養成分は失われてしまうため、加熱したハチミツにはほとんど含まれません。

生ハチミツは天然の香り、成分、栄養がぎゅっと詰まった自然食材なのです。

■生ハチミツの上手な食べ方

1番おすすめの食べ方は生食、「そのまま食べること」。ハチミツは糖分ですので、量は1日大さじ1杯程度が目安。体のコンディションに合わせて調節して食べてください。

では、ここで生ハチミツを使った、簡単なレシピをご紹介します。保存用の密閉瓶をご用意くださいね。

■「ナッツの生ハチミツ漬け」レシピ

作り方はとっても簡単です。

レシピ制作:料理家 崎野晴子

<材料>

ナッツ類(無塩) お好みで(特にアーモンドとクルミがおすすめ)

生ハチミツ ナッツがかぶるくらい

<作り方>

1、瓶とフタは煮沸して、しっかり水気を拭いておく。

2、ナッツを瓶に移し、生ハチミツを注ぐ。

「ナッツのはちみつ漬け」にはナッツを加熱するレシピがありますが、生ハチミツを使用する場合は温度を上げないようにするため、加熱しないで使います。

時間が経つほど味が染み込み、しっとりとしますが、私は「浅漬け」が好きです。スコーンに挟んだり、カマンベールチーズにかけたり…。そのままでももちろん美味しいです。

見た目も可愛いので、置いておくだけで台所の雰囲気が変わりますよ。

※ハチミツは1歳未満のお子様には食べさせないようにご注意くださいね。

(崎野晴子)

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