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『由比正雪』、『Yerma イェルマ』、『平成中村座 十月大歌舞伎』【伊達なつめさんの一押しステージ情報】

  • 2026.9.9

演劇ジャーナリスト・伊達なつめさんのおすすめ作品をご紹介。今回は『由比正雪』、『Yerma イェルマ』、『平成中村座 十月大歌舞伎』の3本をピックアップ!

JAPAN AVANT GARDE 1968/2028 連続上演 —自由への継承— アングラの原点を探るVol.2 『由比正雪』

ポエティックな言葉や身体を前面に押し出した表現で、既成の演劇に抗った寺山修司や唐十郎。いま彼らが創造した「アングラ演劇」が再評価されている。寺山とも唐とも直接関わってきた流山児祥は、そんなアングラの原点を探るシリーズを展開中。今回は自身の俳優デビューでもあった唐十郎の『由比正雪』を再構築し、幕府に異議を唱え転覆を謀った人物に現代の革命家の夢を重ねる。

作=唐十郎 演出=流山児祥
出演=松熊つる松(青年座)、伊藤弘子、佐野バビ市(東京ミルクホール)、佐藤銀平、杉木隆幸、申 大樹(深海洋燈)、春はるか 他
9月8日(火)~13日(日) ザムザ阿佐谷
(問)流山児★事務所  TEL:03-5272-1785

『Yerma イェルマ』

なかなか子どもに恵まれず、夫からの理解もなく、自分には存在価値がないのではないかと追い詰められてゆく女性イェルマの悲劇。100年近く前に書かれたガルシア・ロルカの戯曲を、オノマリコが現代にアダプトし、稲葉賀恵が演出する。同世代の女性コンビが現代社会と自身に問う、私(あるいはあなた)という女性の存在意義。

作=オノマリコ 構成・演出=稲葉賀恵
出演=咲妃みゆ、渡邊圭祐、小林亮太 / 渡辺いっけい 他
9月21日(月・祝)~10月12日(月・祝) シアタートラム ※兵庫、宮城、愛知公演あり
(問)世田谷パブリックシアターチケットセンター TEL:03-5432-1515

『平成中村座 十月大歌舞伎』

移動式芝居小屋・平成中村座は、常設の歌舞伎の劇場と比べて役者との距離が断然近いだけでなく、漂う空気の密度がまるで異なり、舞台への解像度が爆上がりになる不思議空間だ。「歌舞伎ってこんなに面白かったのか」と江戸の町人になった気分で心から納得できること請け合い。この夢の小屋を実現した中村勘三郎の遺志を継ぐ中村屋ファミリーが大活躍する。

演目=第一部 『初帆上成駒宝船』『仮名手本忠臣蔵 九段目 山科閑居』『連獅子』
第二部『御存 鈴ヶ森』 『助六曲輪初花桜』
出演=中村勘九郎、中村七之助、中村橋之助、中村福之助、中村歌之助、
中村勘太郎、中村長三郎、中村芝翫、中村扇雀、中村鴈治郎、片岡仁左衛門(23~25日)
10月1日(木)~25日(日) 平成中村座(浅草寺境内・仮設劇場)
(問)チケットホン松竹 TEL:0570-000-489

文=伊達なつめ

※InRed2026年10月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください。
※地震や天候などの影響により、イベント内容の変更、開催の延期や中止も予想されます。詳細はお問い合わせ先にご確認ください。

この記事を書いた人

伊達なつめ

演劇ジャーナリスト。演劇、ダンス、ミュージカルなど、国内外のあらゆるパフォーミングアーツを取材し、多数の雑誌・webメディアに寄稿。

X:@NatsumeDate
Website:http://stagecalendarcv19.com
 

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