1. トップ
  2. グルメ
  3. きちんと測ってゆっくり挽く、ほんのひと手間がおいしさへの一歩。豆を挽くひとときもコーヒーを淹れる醍醐味

きちんと測ってゆっくり挽く、ほんのひと手間がおいしさへの一歩。豆を挽くひとときもコーヒーを淹れる醍醐味

  • 2016.8.3
  • 1769 views

全4話にわたって、オニバスコーヒー中目黒店のクオリティコントロール安武修平さんに、家でも手軽にできるアイスコーヒーの淹れ方についてお話しをうかがう連載。第1話は、豆の種類と個性、豆の選び方についてうかがいましたが、第2話の今回は「豆の挽き方」について。知っているようで知らなかった豆の扱い方やコーヒーミルでの挽き方についてお話しをうかがいました。手作業でゆっくりと豆を挽く時間も、コーヒーと向き合う楽しい時間ですよ。

豆で買うことがおいしいコーヒーへの第一歩

コーヒー豆を買うときは、豆の状態で買っていますか?それとも挽いた状態で買っていますか?実は、この選択が、おいしいコーヒーを淹れられるかどうかの明暗を分けている!と言っても過言ではないようです。

「コーヒーは、挽いた状態ではなく、豆の状態で買うことをオススメしています。挽いた豆は、圧倒的な早さで酸化してしまい、本来のおいしさを失ってしまいます。豆を挽いた状態で買うことは、栓が開いているワインを買うようなもの。とっても損してしまっているんです。豆を挽くのはちょっと手間ですが、おいしさは格段にちがいます。

また、コーヒーは一度に大量に買わず、1週間~2週間程度で使い切れる量を買うのがいいと思います。野菜や果物と同じように考えるとわかりやすいかもしれませんね。使い切れるくらいの量であれば、密閉容器に入れて日が当たらない場所に置いておく常温保存で問題ないと思います。もし、2週間以上の保存が必要になってしまったら、1杯分ずつの分量に測って小分けにしたものを密閉袋に入れて冷蔵庫に入れておく、という方法もありますが、豆がおいしい状態のうちに飲み切るのが一番ですね」

面倒でもほんのひと手間、測りで計量を

今回使うのは、第1回でもご紹介したエチオピアの豆。フルーティーな香りとさわやかな風味で、アイスコーヒーにもぴったりですね。豆を挽く前に大事なのが、測りを使ってちゃんと測ること。

「計量スプーンで軽量する方もたくさんいらっしゃいますが、測りを使ってグラム単位で計量するのがオススメです。豆の大きさは一定ではありませんし時間の経過によって多少変わることもありますが、ちゃんと計量すればそのアバウトさはありません。ちょっと面倒くさい作業かもしれませんが、おいしいものってだいたい面倒くさいんですよね。このひと手間でおいしくなるので、ぜひやってみていただけたらと思います。

今回は、使用するコーヒーポットに合わせて600mlのアイスコーヒーを作ります。今回は50gの豆を使いますので、スケールを使って測っていきましょう。今回使用する『ポーレックスセラミックコーヒーミル』は、挽くことができる最大量が30gなので、今回は2回に分けて挽いていきます」

粗さを調整したら、あとは挽くのみ!

「次は、挽く粗さを調整します。メモリがついているコーヒーミルもありますが、今回のものはついていないので、まずは一番締った状態にします。緩める時にカチと音がなるので、その音をよく聞きながら5回カチカチとして緩めます」

「上から豆25gを入れ、真ん中をしっかりと握ってハンドルを回します。焦らずゆっくり、3分~5分の時間も楽しんでくださいね。ちょっと力がいるので、ご家族や恋人など、近くに男性がいる場合は上手に頼ってみるのもいいかもしれません」

3分〜5分、ゆっくりと挽いた豆の状態はこんな感じです。

次回は、いよいよ水だしコーヒーを仕込んでいきます。コーヒーの粉さえ準備できたら、あとのステップはとっても簡単です。お楽しみに!

の記事をもっとみる