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「サラサラ&無臭な汗」体質にチェンジ! 汗のにおい対策4つのヒント

  • 2016.8.1
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日に日に暑さが増すこれからの季節、働くママは、朝子どもを保育園に送っていくだけで汗だくになることもあるのではないでしょうか。

においや汗ジミ対策として、汗を抑えるケアを欠かさない女性は多いかもしれません。じつは、そのケアが、においの一因になっている可能性もあるのです。

© pathdoc - Fotolia.com

汗を気にすることなく、さわやかに過ごすためのヒントを、ヘルスケア取材でドクターに教えていただいたことをもとにお伝えします。

■粒が小さい「さらさらの汗」は、におわない

まずは汗のはたらきからみていきます。

汗を発する「汗腺」には大きくふたつの種類があり、そのうち全身にある「エクリン腺」は、体温調節の役割をはたしています。

ここから出る汗は、ほとんどが水分のため、においはありません。

本来無臭なはずの汗がにおう原因には、大きく以下の3つが考えられます。

■「エクリン腺」のはたらきが弱まっている

普段から汗をかきづらい生活をしていると、エクリン腺のはたらきが弱まり、水分と一緒に体内のミネラルなどが必要以上に排出されます。このミネラルが、においの原因となります。

粒が大きく、粘っこい汗をかきやすい人は、ここに当てはまるかもしれません。

■汗が衣類などに付着し、雑菌が増加している

汗をかいたままにしておくと、衣類などにふれることで雑菌が増え、においを発することがあります。

■「アポクリン腺」が影響している

2種類ある汗腺のもうひとつが「アポクリン腺」です。わきや乳輪などに部分的に集まっていて、ここから出る汗は、わきが臭など強めのにおいをともないます。アポクリン腺の数には個人差があり、多い人ほどにおいが強くなる傾向があります。

においの原因にアポクリン腺の影響が考えられる場合は、専門医に相談するのが近道ですが、汗腺のはたらき、雑菌の影響であれば、生活のちょっとした心がけがにおいの改善につながります。

■「さらさら汗」体質へのチェンジが、におい対策の大きなカギ!

水分の多いさらさらな汗であればにおうことはなく、かいてもすぐに蒸発するため、汗に悩まされることは少なくなるはずです。

しかし、炎天下の屋外とエアコンのきいたオフィスの往来や、運動不足などさまざまな要因から、汗腺のはたらきが低下傾向にあるわたしたちは、まずは汗腺のはたらきを正常にもどすことが大切です。

そのもっともよい方法が、ふだんから汗をかくことです。汗をかけばかくほど、汗腺のはたらきが活発になるためです。

夏場もシャワーではなくゆっくりお風呂につかる、定期的な運動をするなどで、日頃から汗をかきやすいからだに整えていきましょう。

そのうえで、汗のにおい対策として心がけておきたいことがこちらです。

■「ミョウバン水」で肌にやさしく、雑菌を抑制

汗の出口をふさぐタイプのデオドラント剤は、使いかたによっては汗腺のはたらきを弱める可能性があります。

汗をかいたら濡れたタオルでふくか、スーパーなどで買えるミョウバン50gを1.5リットルペットボトルの水に溶かした「ミョウバン水」で、わきなどをふくのもおすすめです。ミョウバンが雑菌の増殖を抑制し、においを防ぎます。

■お風呂あがりには、うちわなどで体を冷ます

夏場はとくに、お風呂あがりはエアコンのきいた部屋ですぐにからだを冷ましたくなりますが、じつはこれも、汗腺のはたらきをにぶらせる要因のひとつです。うちわなどの風で汗を蒸発させ、体温が自然に下がる環境にできるのが理想です。

■しょうがドリンクで汗腺の機能をアップ

お風呂あがりには、汗腺のはたらきを高めるといわれているしょうがを使ったドリンクで水分補給をしましょう。適量すりおろしたしょうがに蜂蜜を加え、お湯で割るだけと、つくりかたもかんたんです。多めにつくって冷やしておいてもOKです。

■吸湿性のよい機能インナーを上手に活用

さらさらの汗でも、衣類につくと雑菌が増えてにおいの原因になることも。ノースリーブなど、肌にふれにくい衣類がにおい対策としては効果的ですが、露出を控えめにしたいワーママなら、吸湿速乾性のあるインナーを活用するのも手です。

「汗のにおい対策のために、汗をかく」。逆説めいていますが、じつはとても大切なことです。

さらさらな汗をかける体質になって、これから迎える夏をさわやかに過ごしたいですね。

(コミヤ カホル)

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