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意外と簡単! 美容や健康にもいい「ぬか漬け生活」のススメ

  • 2016.8.1
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塩麹や塩レモンなど、発酵食ブームが続いていますが、やはり日本を代表する発酵食と言えば「ぬか漬け」ではないでしょうか?

© ogustudio - Fotolia.com

健康にはもちろん、美容にも良いとされ、「あと一品欲しい!」というときにも役立ちますが、手間がかかりそう…と、なかなか手を出せずにいる人も多い様子。

そこで今回は、簡単にぬか漬け生活を楽しむための、ちょっとしたコツを紹介したいと思います。

■冷蔵保存なら、毎日混ぜる必要なし!

ぬか漬けには「手がかかる」というイメージがあります。たしかに、ぬか床を良い状態に保つためには、毎日混ぜて、空気を入れてあげることが大切です。これを怠ると、発酵が進みすぎたり、嫌なニオイの元となる菌が繁殖したりして、最悪の場合、ぬか床がダメになってしまうことも…。

しかし実は、これは常温で保存した場合の話。冷蔵庫で保存するなら、混ぜるのは4~5日に1回で十分です。実際に私も、夏場はぬか床を冷蔵庫に入れていますが、混ぜるのを少々忘れていても、まったく問題はありません。

■ニオイが気になるなら容器に工夫を

ぬか漬けには独特なニオイがあります。このニオイがぬか漬けの魅力とも言えますが、冷蔵庫にぬかのニオイが充満してしまうのは、やはり避けたいところ。そこで、ぬか床を冷蔵保存する際には、容器を上手に選びましょう。

たとえば、「ぬか漬け美人」(野田琺瑯(ほうろう))や「トンボぬか漬けシール容器 朝市」(新輝合成)のような、ぬか漬け用の容器は、ニオイが漏れにくくなっているので冷蔵保存におすすめ。冷蔵庫に入れても邪魔にならないサイズを選べば、「ぬか床のせいで、ほかの物が入らない!」という事態も避けられます。

■手っ取り早くはじめたいなら、発酵済みのぬか床を

手っ取り早くぬか漬け生活を楽しみたいという人には、発酵済みのぬか床の使用がおすすめです。市販の発酵済みぬか床は「すぐに漬けられる状態」で売られているので、購入したら開封して、好きな食材を漬けるだけ。時間・手間をかけずに、おいしいぬか漬けを味わうことができます。

市販の発行済みぬか床でも、少しずつ手を加えて、自分流の味にしていくことはできます。たとえば、少し水っぽくなったと感じたら、通常は清潔なスポンジで吸い取ったりするのですが、そのかわりに乾燥だし昆布や干しシイタケなどを加えるといった方法も。昆布やシイタケが水を吸ってくれて、さらにぬか床に旨み成分がプラスされます。

■カビが生えてしまったら?

意外と簡単! とは言え、手間がまったくかからないというわけではありません。油断するとカビが生えてしまうことも。

もしカビが生えてしまったら、カビの部分を多めにすくって捨て、残ったぬか床も一旦取り出して、容器をきれいに洗います。容器がしっかり乾いたら、ぬか床を戻しましょう。

あとは、必要に応じてぬかを足し、3日ほどは野菜を漬けずに混ぜるだけにします。カビが表面だけにとどまっているなら、この方法でぬか床の再生が可能。適切な対処法さえ知っていれば、多少カビが生えても慌てる必要はありません。

■自宅で漬けるからこその魅力

スタンダードな野菜のぬか漬けはもちろん、自宅にぬか床があれば、ちょっと変わった食材のぬか漬けを楽しむこともできます。

たとえば、ゆで卵の殻をむいて漬けておけば、ほんのりぬかの香りがする味付き卵に。また、ウインナーを漬けておき、取り出して洗ってから水分を拭き取って焼くと、こちらもほんのりぬかの香りがプラスされ、おつまみにぴったりな大人の味になります。

自分で漬けるなら、漬かり具合も好みに合わせて自由自在。いつも何か漬けておく習慣ができれば、「とりあえず一品」もすぐに準備でき、急な来客のときなども大助かりです。

良いこといっぱいの「ぬか漬け生活」。思い切ってチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

(森川ほしの)

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