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中川翔子さん・40歳で双子ママになって「初めて、長生きしたいと思った」

  • 2026.8.16
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昨年9月に双子の男の子を出産した中川翔子さん。多胎妊娠中はトラブル続きで体調不良、メンタルの揺らぎにも悩まされたといいます。出産後、「大変なことすら、今は面白いと感じるようになった」と語る中川さんに、心境の変化の理由をお聞きしました。

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双子でもまったくキャラが違います、それぞれの個性が面白い!

──コミックエッセイの中でも描かれているように、双子のきょうだいでもキャラクターがまったく違うんですね。お子さん二人の性格の違いがとても微笑ましいです。
2人はお腹にいるときから、すでに胎動がそれぞれ違うような気がしていました(笑)。お腹のなかは見えませんが、優しく、ピアノを弾くような胎動はお兄ちゃん。活発で、みぞおちをつま先で蹴ってくるような胎動は弟くんだったんじゃないかなと思っています。生まれてからも、お兄ちゃんは穏やかで慎重、弟くんは力強くて行動派。二卵性だから見た目もまったく違います。お兄ちゃんは夫にそっくりで、弟くんは私や私の父にそっくり。双子を見分けられなかったら困ると思って買っておいたリストバンドも必要ありませんでした。大変なことも多いですが、まったく同じ月齢と環境で育ちながらも、それぞれの個性をもつ子どもたちの成長を同時に見られるのって、双子育児の醍醐味だと思います。

もうすぐ1歳を迎える双子のきょうだいです。

──妊活中から妊娠後も大変だったと伺いました。
昨年、9月に出産したのですが、その10日ほど前から管理入院に入りました。双子の妊娠は、“安定期なし”ともよくいわれるそうですが、その通り妊娠中から体調不良に常に悩まされ、キッチンに立つのもしんどいし、とにかく何をやっていても辛かったです。妊娠の経過から安静の指示が出ていたため、近所へ出かけることさえできず、ずっと家にこもりがちでした。当時はつらすぎて大好きな絵を描く気分にもなれなかったんです。家にいるときは、お腹の子どもたちの様子を知るにも胎動が頼りだったので「本当に大丈夫かな」と不安でいっぱいでしたが、入院後、ようやく少しだけ気持ちに余裕が出てきて「絵日記なら描けるかも」って思えたんです。妊娠中は本当にいろんなことが初めてずくめ。大変なことも、しんどいことも、今しかないと思ったら忘れてしまう前に描きたかったし、つらいこともイラストにしてみたら笑えたり。絵を描くことがストレス発散であり、精神的な支えにもなっていました。

──お子さんたちはまもなく1歳になりますが、現在の育児はどうですか?
もう毎日、ポケモンの「カイリキーになりたい」って思っています(笑)。カイリキーって腕が4本もあるキャラなんですが、双子育児中は腕が8本くらいほしいです。おむつ替えも、着替えも、沐浴もその後の保湿も、一人終わったと思ったらもう一人いる。おむつ替えのときにおしっこをかけられて、またやり直し、みたいなことも。「今しかないこの瞬間をしっかり見ていたい」という気持ちのほうがギリギリ勝っていて、なんとかやれている感じですね。

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育児中の「困った」をママたちが助けてくれました

──新刊では「申し訳ない、罪悪感はありがとう!に変換」という見出しが印象的でした。中川さんご自身はどのように周りに頼ってきたのでしょうか?
頼れるようになったきっかけは、友人や先輩ママたちにかけられた「どんどん頼っていい」、「罪悪感をもたなくていい」という言葉。福岡に住んでいた義理の両親がうちの近くへ引っ越してくれたり、いとこが出産を機に毎週うちへ来てくれるようになって今まで以上に仲良くなったり、今は万全の態勢で子育てができていて本当にありがたいです。それから、小学校時代からの親友が偶然にも同じ時期に結婚、出産をして子を持つママ同士に。子育てグッズを譲り合ったり、時間を見つけてカフェでお茶したりしています。自分が積極的に周りに頼ることで、自分も人に優しくできるようになる。そういうサイクルを作ることで、育児中にどうしても生まれがちな罪悪感を「ありがとう」に変換したらどうかと自分なりに考えているところです。

──そうすることで人とのつながりが縦にも横にも広がるのは素敵ですね。
私はこれまでインスタを積極的に更新していなかったんですが、コミックエッセイを発信してみたら驚くほど反響があって。みんなとても優しいコメントをくれたんです。子育てって、たくさんの情報や噂が渦巻いていて、どれが正しくてどれが間違いかもわからない。実際には、絶対正解なんてことはなくて「その子による」ケースがほとんどなんですよね。だからこそ、SNSで出会うリアルな声に助けられることも多いです。気になったことや「どうしたらいいんだろう?」と迷っていたことに対して、コメントなどでアドバイスをもらえたのもありがたくて、おすすめされたグッズを買ったりもしています。

──おすすめされた育児グッズの中で、使ってよかったものはありますか?
具体的なグッズを挙げると、今の時期はエルゴベビーの「Liftヒップシート」ですね。保育園へ行くときなど、抱っこしながらの移動が断然ラクになりました。エアバギーの、双子が並んで座れるタイプのベビーカー「ココダブルEX フロムバース」は道行く人に「双子だ!」って声をかけてもらえるのでうれしいですね。そのほか、コンパクトに折りたためて機内にも持ち込めるサイベックスのベビーカー「リベル」もフル活用しています。利用したサービスのうちの一つで、個人的にお世話になったのは「ココママ」。困ったことや疑問に感じたことを助産師さんや保育士さんなど、子育てのプロの方に24時間体制で尋ねられるオンラインサービスです。「お兄ちゃんのずり這いのフォームが気になる」ときに聞いたら「その子ならではの個性ですし、大丈夫ですよ」と言ってもらえて安心できました。

周囲の人に助けてもらいながら育児をしています。

双子が生まれて、自分の人生も「これからが楽しみ」に

──子育てを通して、中川さん自身の世の中の見え方は変わりましたか
振り返ると結婚前も、妊活を経て出産するまでも、このままでいいのかなと不安で、悩んでばかりの人生でした。でも双子が生まれてからはシンプルに「なるべく長生きしよう」「これから楽しみだな」と思えるようになりました。
世の中のママたちを尊敬する気持ちもより大きくなりましたし、先ほどもお話ししたように自分が優しくされて幸せを感じたように、これまで以上に人に優しくなりたいと思うようになったんです。双子のおかげで、気持ちが前向きになれたのは大きな変化です。


──これから2人とどんな時間を過ごしたいですか?

私自身、子どもの頃に家族が絵を描く道具をプレゼントしてくれたり、漫画、宇宙の図鑑が身近にあったことが、今の自分につながっているんです。だから私も、双子が何かを好きになったときに「それいいね」「じゃあこれも見てみようか」とアシストできるような母でいたいです。
2人は今、ボタンを押すと童謡が流れてくる絵本に夢中です。そんな様子を見て「いつか自分の歌声で絵本を作ってみたい」と思うようになりました。子どもたちには好きなものはたくさんあっていいと言いたいです。ビュッフェみたいに、好きなものをたくさん自由に楽しんでほしい。そこから子どもたちが何に興味を持ち、どんな世界に出会っていくのか、今からすごくワクワクしています。

Profile

中川翔子(なかがわ しょうこ)さん

1985年生まれ。東京都出身。歌手・俳優・声優・タレントとして幅広く活躍。アニメや漫画、ゲーム、宇宙などへも造詣が深く、自らイラストを手がけるなどクリエイターとしても活動する。2023年に結婚し、2025年9月に双子の男の子を出産。妊活から妊娠・出産後の日々を綴ったコミックエッセイ『しょこたんの子育てクエスト ママLV.1』も話題に。現在は双子の男の子を育てながら、仕事と育児に奮闘中。妊娠中の肌トラブルをきっかけに、忙しいママたちのためのスキンケアブランド「mochiaé(モチア)」を始動。

取材・文/松倉和華子

※本文中の写真はすべて中川翔子さん提供

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