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「薄っぺらいんですよね」原稿を突き返された雨の夜、拾ってくれたのは猫…じゃなかった?【マンガ】

  • 2026.11.7

がんばってつくったものを、頭ごなしに否定される。そんな経験は、思っている以上に長く引きずってしまうものです。けれど落ち込んだ夜に誰かがそばにいてくれると、もう一度やってみようかという気持ちが戻ってきます。

『ぐうたらフルーツ』は、地球侵略を目論む宇宙人たちと、生活に疲れた人たちの日常を描いたマンガです。宇宙人たちは猫に似た姿で、体には果物の柄。人間に正体を隠して侵略を進めるはずが、気づけば疲れた人の家に居ついてしまっています。

会社員として働きながら小説を書いている赤井吾一がその一匹と出会ったのは、原稿を突き返された雨の夜でした。

雨の夜に原稿を拾った白い毛玉

その日、赤井は喫茶店で、出版関係らしい人物に書き上げた原稿を見てもらっていました。ところがその人物は、本ばかり読んでいないでもっといろいろな経験をしたほうがいいと言い、「薄っぺらいんですよねキャラが」と原稿を投げ返してしまいます。キャラが薄いのは、自分が薄っぺらいからなのか。赤井は「没」と書かれた原稿を抱え、肩を落として雨の中を歩きました。

そんな帰り道、赤井は何かにつまずいて転び、抱えていた原稿を雨の路上に散らばらせてしまいます。何か踏んだと振り返ると、そこにいたのは白い毛玉のような生きものでした。

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『ぐうたらフルーツ』(c)牧場ノリ

毛玉は、散らばった原稿を集めはじめます。「集めてくれてんの?」と赤井は驚きました。突き返されたばかりの原稿を、見ず知らずの生きものが拾ってくれたのです。

猫のふりをしたまま居候を決めたいちご

この毛玉は、いちご柄の宇宙人でした。原稿を集めたのも親切からではなく、なんでも集めたくなるクセがつい出てしまっただけです。人間に見つかるなと言われていたのに、じっと見つめられて大あわて。逃げるか、気絶させるか。物騒なことまで考えたすえに、小動物のふりをして鳴いてごまかすことにしました。

出てきたのは「ベェリー」という妙な鳴き声でしたが、赤井はその怖さに驚きながらも迷子の猫だと思い込み、傘に入れて家へ連れて帰ります。

いちごは内心、逃げ出す隙をうかがっていました。ところが赤井にタオルで拭いてもらい、かわいいかわいいとちやほやされるうちに、だんだん居心地がよくなってきます。

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『ぐうたらフルーツ』(c)牧場ノリ

身構えていたはずが、すっかりほだされて「しばらくここにいてあげてもいいわ」と居座ることに決めました。世話をしてもらっているのに、あくまで「いてあげる」という態度を崩さないのがいちごです。

正体がばれたと思ったら

猫のふりを続けるいちごは、本棚の陰に本を積み上げて身を隠すことにしました。ところが無意識に選んだのは、宇宙を思わせる本ばかり。それを見た赤井が「宇宙から来た生物…」とつぶやき、いちごは正体がばれたと青ざめます。

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『ぐうたらフルーツ』(c)牧場ノリ

ところが、赤井の頭に浮かんでいたのは、宇宙から来た生きものが主人公の小説のアイデアでした。何だかわからないけれど助かったと、いちごは胸をなで下ろしました。

原稿を突き返され落ち込んでいた赤井でしたが、すっかり書く気を取り戻して机に向かいます。そのそばには、没になった原稿を読むいちごの姿。『ぐうたらフルーツ』では、この二人のように、正体を隠した宇宙人と疲れた人間の少しずれた同居生活がいくつも描かれていきます。


『ぐうたらフルーツ』(c)牧場ノリ

※本記事はコンテンツの権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。



地球に降り立った宇宙人は他にも...行方は?『ぐうたらフルーツ』【本編を最初から読む】

#1 何?アレ
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クリエイター情報

牧場ノリ

原作と作画のユニットです。 本作のような日常系からアクションファンタジーまで、 幅広いジャンルの漫画を描いてます!

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