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婚約者の「優しさ」を全部疑い始めた悪役令嬢。「命狙われてない?」と思ってしまった"深読み"が共感しかない【マンガ】

  • 2026.10.20

心配してくれているはずの相手の気遣いが、見方を変えた途端、急に不穏に思えてしまう。こまめすぎる連絡や、段取りのよすぎる贈り物に、ふと身構えた覚えはないでしょうか。

『悪役令嬢、旅に出る。』は、乙女ゲームの世界で悪役令嬢イリーナに転生した主人公・マイが、婚約者の第二王子セオドアによる断罪イベントを避けようと旅に出る物語です。命を狙われているらしいと告げられ、誰が狙っているのかを探りながら、捜査1割・観光9割の旅を続けています。

今回は、婚約者の第二王子セオドアこそ怪しいのではないかとイリーナが考えてしまう、その理由が語られる一幕です。

求婚を断られ、次はシルバに

旅先のお菓子の街で、イリーナは学校の同級生シルバに見つかってしまいます。婚約者セオドアに頼まれて彼女を探していたシルバは、この街の領主の息子でもあり、イリーナを父である領主の館へ連れて行きました。

ところが狼頭の領主ヴォルフガング・トカチを前にしたイリーナは、そのもふもふの毛並みに目を奪われ、事もあろうに第二夫人にしてほしいと申し出ます。

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『悪役令嬢、旅に出る。』(c)はぁに

あっさり断られた直後、ヴォルフガングからシルバも満月の夜に姿が変わると聞くと、今度はシルバへと結婚を持ちかけました。

シルバは即座に「お前はセオドア様の婚約者だろうが!!」と一喝し、続けて「セオドア様はお前の事大好きだろうが!!」と婚約者の気持ちを弁護します。同級生としてそばにいるシルバの、素っ気ないようで面倒見のいい距離感が、この一喝からも伝わってきます。

茶葉と薬が疑惑の証拠に

シルバはさらに、婚約者セオドアの本気度を伝えようとしました。再会のために紅茶の茶葉と体調管理の薬をずっと持ち歩き、誰よりも必死に行方を追っている、というのがその中身でした。

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『悪役令嬢、旅に出る。』(c)はぁに

イリーナはこの説明を聞いて、真逆の結論にたどり着きます。

「もしかしてセオドア様に命狙われてない?」

紅茶も薬も、渡すためではなく何かを盛るためかもしれません。そう思った瞬間、一途さの証拠がまるごと怪しい証拠に変わってしまうわけです。深読みが行き過ぎているとも言い切れず、聞いているこちらもつい半分くらい頷いてしまう、絶妙な理屈でした。

変装したイリーナにセオドア気付かず

シルバの通報で話を聞きつけたセオドアが、イリーナの元へとやってきます。

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『悪役令嬢、旅に出る。』(c)はぁに

イメチェンしたイリーナをセオドアは本人と気づかず、「いないではないか」と言い残し、仕事に戻っていきます。命を狙っているかもしれない相手なのか、それとも本当にただ一途なだけなのか、答えはこの場面だけでは出ません。

証拠を並べれば怪しく見えて、素直に受け取れば健気にも見えるのが本当のところ。この後もシルバが何食わぬ顔で旅について回ることになりますが、両方の見方が同時に成り立ってしまうところに、この場面のおもしろさが詰まっています。

『悪役令嬢、旅に出る。』は、こういう際どい思い込みをそのまま笑いに変えながら、旅を先へ進めていく作品です。


『悪役令嬢、旅に出る。』(c)はぁに

※本記事はコンテンツの権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。



▶︎「取りあえず、私たち結婚する?」本編を【第10話から読む】

#11 王子はお前にベタ惚れだ!
#11 王子はお前にベタ惚れだ!

クリエイター情報

はぁに

北海道在住のフリーランス漫画家・イラストレーター。笑ってキュンとする漫画が描きたい。旅×ギャグ×恋愛コメディ「悪役令嬢、旅に出る。」をpixivにて連載中。

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