1. トップ
  2. 恋愛
  3. 【みうらじゅん×宮藤官九郎さんトークイベント】「女性について、男性が真面目に全体会議をやってる事実を知ってほしい!」

【みうらじゅん×宮藤官九郎さんトークイベント】「女性について、男性が真面目に全体会議をやってる事実を知ってほしい!」

  • 2016.7.27
  • 857 views

カルチャー界の大御所ふたりが語りあった“知と恥”の本音トーク!

ビシッとスーツで決めたおふたり!(撮影/三浦憲治)

「ゆるキャラ」「マイブーム」の名付け親として知られ、かつてモアでも「ほんのいちれい」「うしろメタファー」などの連載を担当していただいた、イラストレーターのみうらじゅんさん。そして、ドラマ『あまちゃん』『ゆとりですがなにか』や、いま大ヒット中の監督映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』でもおなじみの脚本家・宮藤官九郎さん。

このカルチャー界の天才ふたりが、先週20日に2作目の共著『みうらじゅんと宮藤官九郎の世界全体会議』を発売。その発売記念トークイベントが六本木で開催されました。

そもそもこの本は、「週刊プレイボーイ」の人気連載をまとめた単行本第2弾。「男と女の友情は成立するのか?」「胸とお尻のちら見は何秒まで許されるのか?」「初体験は何歳のときに済ませたらいいのか?」という“男女の問題”から、「スマホは人を幸せにしているのか?」「なぜ戦争はなくならないのか?」という“社会の問題”、はては、「なぜ人はコンプレックスを持つのか?」「天職とはなにか?」という“人生の問題”まで、約30もの“全人類の難題”について語り合った本なのです。

……と、聞くと非常に真面目な本に感じますが、実際はデイリーモアではなかなか言葉にしづらい「セックスは女の人を何回イカせたら許してもらえるのか?」「チ○コはデカいほうがいいのか、そうでもないのか?」などのエッチの難題も満載で爆笑必至! でも、そんなテーマでも、家族もキャリアもあるおふたりが本音で語っているということ、実は女子にもとっても勉強になる一冊なのです。

この日のイベントでも参加者から質問をつのり、「スポーツに興味が無い人はこの夏どうしたらよいのか?「なぜナースの制服はピンク色が多いのか?」などの、正直どうでもよいけれど、とはいえ答えはよくわからない難題に、本同様に熱く、そして面白く語りあっていました。

参加者の質問をうけて爆笑トークが展開! イベントの模様はニコニコ動画のリアルタイム配信「ニコ生」で配信。プレミアム会員の方はアーカイブで観られます。(撮影/三浦憲治)

エロは万国共通。「おしりのチラ見は3秒まで!」と世界会議で結論が出た!?

こうして各国の方たちともトークしたそうです!(撮影/三浦憲治)

それではイベント時の会見の言葉をお届けします。

――ひとつのテーマにつき大体どれくらいの時間、議論するものなんでしょうか?

みうら「長いですよね。途中で違う話になっていたりもするんで」

宮藤「司会がいないから、軌道修正する人がいないんですよ。しょうがなく自分たちで修正するしかないんだけど、そもそもふたりとも修正する気がないですから(笑)」

みうら「ふたりとも根が真面目だから、話してるうちに真面目な話になっちゃうことが多いんですよ。そういうとき、担当編集者に『すみません。そろそろエロな話してもらえませんか?』っていわれるのがツライんです」

宮藤「散々真面目な話をしたあとなのに、なんでオッパイの話をしなきゃいけないんだっていう(笑)。頑張っていやらしいことを考えるっていうのも難しいんですよ」

みうら「エロは自然と出てくるものですからね」

――ただ今回、かなり直接的なエッチネタも多いですよね? 世界平和を考えたときエロから入るっていうのがやはり重要だったんでしょうか?

みうら「そりゃそうですよね。人類誕生に関わる話ですから、そこから掘り下げていくのが一番わかりやすい。本来、みんなが注目してるテーマでもあるはずなんです。でも、国会でそんな話は出てこないでしょう?」

宮藤「そうなんですよね。いわゆる会議ってすでに答えが見つかっているようなことを、あえて話したりしてるじゃないですか。それはよくないですよね。真剣にみんなが疑問に思ってることをもっと話してくれないと。

あとエロ話を通して世界の人が仲良くなれれば、つながればいいですよね。実際、(単行本の撮影で参加した)外国人たちも、すぐエロ話に入ってきましたから(笑)」

みうら「エロは万国共通ですもんね。なごやかなもんでしたよ」

宮藤「ダジャレばっかり言おうとする人がいてイライラはしましたけど(笑)。でも、『オッパイやオシリのチラ見は3秒まで』っていう結論が実際にちゃんと出たんですよ!」

みうら「まあ、オーストラリアの人に『3秒までですよね!?』って、ちょっと結論を押し付けたようなトコはありましたけど」

――ちなみに、この本はどんな方に読んでもらいたいですか?

みうら「当然、家族には読ませないですよね。本当のこと、真理が書いてありますから、読まれたらマズいです」

宮藤「僕も普段は本が出たらあげるんですけど、これだけは読ませられないですね。不思議と家族もこれだけは読まないんです。“悪の書”だということがわかるんでしょうね(笑)」

みうら「ただ若い頃にこういう話をしても結論が出なかったでしょ? それが今になっても結論が出ないんですから。これは遠回りした人が会議している本なんですよ。だから、同じように遠回りをしてきた人に読んでほしいですね」

宮藤「会社でそこそこ偉い人でも『チ○コはデカイほうがいいのか? そうでもないのか?』と聞かれて即答できないと思うんですよね。だから、そういう人たちにも読んでほしいと思います。あと、僕は意外と女性に読んでほしいんですよね。女の人のあれこれについて、男性がこうやって真面目に全体会議をやってんだっていう事実を知ってほしいんです」

みうら「そう。かなり身を切って話してますからね。こんな話したって、私たちにいいこと一個もないから。平和のためにやってるだけで、まわりからの評判は悪い(笑)」

宮藤「連載のときは自分の話だったのが、単行本化するにあたって、友達の話になったりしてますしね(笑)」

ということで、ぜひデイリーモアの女性読者もチェックしてみてね!

「みうらじゅんと宮藤官九郎の世界全体会議」

●発売中

●1200円

●四六判ソフトカバー 256p

●集英社刊

の記事をもっとみる