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財布を拾った会社員。あらわれた天使と悪魔の“一枚うわて”の提案に呆然

  • 2026.10.28

道端で財布を拾ったら、警察に届けるのが当然。けれど、思いがけずお金を目の前にした瞬間、ほんの少しでもよこしまな考えが浮かび、心の中で天使と悪魔がせめぎ合う、そんな場面を想像したことがある人もいるのではないでしょうか。

『狂天使と魔央』は、限界まで疲れきった会社員・間野唯人の前に、彼にしか見えない天使と悪魔が現れ、日々あれこれと口を出してくるコメディです。天使なのに口も態度も悪魔じみたバサカと、悪魔なのに無邪気さを崩さない魔央。見た目と中身が逆転したような二人組です。物騒な言葉をぶつけ合いながらも、二人とも間野を放っておけず、そばに居座り続けます。

今回取り上げるのは、財布を拾った間野に、二人がそれぞれの流儀で口を出してくる一幕です。

拾った財布にコピー案の悪魔

間野が道端で財布を拾うと、バサカは乱暴な口調ながら、警察に届けるよう促します。ところが隣にいた魔央は、さらに物騒で斜め上な提案を口にしました。

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『狂天使と魔央』(c)鯖井テトラポット

「拾ったお札はコピーして使うとお得だよ」

あどけない口調で語られる、完全に犯罪の提案でした。正論をぶつける天使と物騒な入れ知恵をする悪魔、この落差がシリーズの入口になっています。

財布ひとつでここまで両側から挟み撃ちにされては、間野が押し黙ってしまうのも無理はありません。

名は狂天使なのにブブゼラで脅す

バサカは、ここで自ら自己紹介します。「俺様ァ狂天使だ」と胸を張ったところ、間野が「狂戦士(バーサーカー)さん?」と言ったことで一気に機嫌を損ねます。

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『狂天使と魔央』(c)鯖井テトラポット

天使っぽいことができるのかという問いに、バサカが持ち出したのはまさかの「ブブゼラ」。間野はただ振り回されるばかりです。名乗った直後から騒音兵器を構える忙しなさに、天使という肩書きがここまで軽く裏切られる様子には笑ってしまいます。

毒吹き矢を止めたのは張本人

場の空気を締めるように、黒髪の少女がここで自分を魔央(まお)だと自己紹介。名乗ったそばから、彼女は間野に向けて物騒な武器を構えます。吹き矢です。

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『狂天使と魔央』(c)鯖井テトラポット

「毒吹き矢は人に吹くモンじゃね〜ぜ!!」

制止したのは、さっきまで散々間野を振り回していたバサカでした。物騒な提案を仕掛ける側にも止める側にも回る、この応酬の奥にあるのは間野を放っておけない気持ちにほかなりません。ひとしきり笑わせたあと、ちゃんと安全なところへ着地させる呼吸は、この後も変わらず続いていきます。

見た目と中身が逆転したまま、二人はこれからも物騒な言葉の応酬を間野にぶつけ続けるでしょう。『狂天使と魔央』は、その掛け合いの奥にある不器用な優しさがくり返し描かれるマンガです。


『狂天使と魔央』(c)鯖井テトラポット

※本記事はコンテンツの権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。



「テメェの有給はテメェのモンだ!!」天使と悪魔が見えるようになった日の話【狂天使と魔央】→続きを読む

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クリエイター情報

鯖井テトラポット

不憫な眼鏡スーツ男性からやかましい四白眼ケヒャリストまで、ポップでデスパレートなイラスト、漫画等を制作。必死さの滲み出る表情を描くのが好き。

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