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「少しの間、記憶が飛んでた」バーにいた客らが不思議な状態に陥った“要因”は【マンガ】

  • 2026.11.5

深夜のバーに、着物姿の幼い女の子がひとり。その光景だけで「どうしてこんな時間に?」と気になってしまいます。けれど『怪異バーへようこそ』のカウンターでは、そんな不思議もいつもの夜の一場面です。

マンガ『怪異バーへようこそ』は、怪異と人間が同じカウンターに並ぶ、ちょっと不思議なバーの物語。物腰のやわらかいマスターと河童の常連客、常連の女子高生がそろうこの店に、今回やってくるのは「飴がもらえる」と聞いて来た着物の女の子です。彼女が帰ったあと、店には思わぬ「記憶の空白」が残されていました。

夜更けのバーに着物の女の子

常連たちの軽口がひと段落したころ、からんと扉の鈴が鳴りました。入ってきたのは、着物姿の幼い女の子です。「やだ、まだ子供じゃない!?」「なんでこんな夜の時間に!」と、女子高生は大慌て。見れば、付き添いの大人の姿もありません。

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『怪異バーへようこそ』(c)夏ソラわか

女の子の用件は「此処、飴がもらえるって聞いて来たの」。ここはバーなのだと説明されても、きょとんと首をかしげるばかりです。バーが何かを知らないまま、バーへ飴をもらいに来ている。誰に聞いたのか、どうして夜なのか。引っかかる点はいくつもあるのに、本人があまりに堂々としているので、誰も追及しないまま話が進んでいきます。

飴をもらって満足して帰る客

驚いたことに、飴はちゃんとありました。バーに飴の用意があったこと自体、小さな謎のひとつです。マスターが差し出すと、女の子は「ありがとうおじさん」とにっこり笑いました。

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『怪異バーへようこそ』(c)夏ソラわか

これを聞き逃さず、「マスターのことおじさんだってよ」とからかいの種にするのが河童の常連客です。ひとしきり店が和んだところで、女の子は「満足した私帰るね」とあっさり席を立ちます。飴をもらいに来て、もらったから帰る。それだけ見れば、近所の子どものおつかいのような微笑ましい一幕です。

見送ったあとの店に流れる沈黙

常連たちに見送られて、女の子は夜道へと消えていきました。ご来店ありがとうございました、というマスターの言葉だけが、静かに残ります。

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『怪異バーへようこそ』(c)夏ソラわか

ところが、店に静けさが戻った直後のことです。残った客たちが、そろって首をかしげ始めました。ついさっきまでの時間の記憶が、少し飛んでいる気がするというのです。あの女の子は何者だったのか。なぜ記憶が飛んだのか。ひとりだけ涼しい顔のマスターが漏らす意味深なひとことも含めて、ぜひ本編で確かめてみてください。

飴をもらいに来る無邪気さと、あとに残された記憶の空白。怖い顔もおどろおどろしい演出もないのに、読み終えるとどこか薄ら寒い。『怪異バーへようこそ』の怖さは、こんなふうに静かな置き土産の形でやってきます。


『怪異バーへようこそ』(c)夏ソラわか

※本記事はコンテンツの権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。


▶︎ 『怪異バーへようこそ』本編を【第1話から読む】

#1 河童さんこそ怖いですよ
#1 河童さんこそ怖いですよ

 

クリエイター情報

夏ソラわか

ブラックコメディやクスッと笑える漫画、人外やダークファンンタジー等をよく描く同人作家。商業で漫画を描いたことも。趣味はペットの亀のお世話と漫画を描くこと。

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