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イタリアのママたちも悩む! 義実家とうまくつき合うコツとは?

  • 2016.7.22
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日本だと「年寄りっ子は三文安い」という言葉がありますが、イタリアの祖父母のみなさんも、孫には大甘な人が多いです。ひとむかし前は、孫の教育や育て方、家庭環境にまで干渉してくる祖父母もめずらしくなかったようです。

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知人女性は、「長男の生後まもない時期に、超遠距離の義実家から『孫を見せにこい』としょっちゅう連絡してくる義父と折り合うのが大変だった」とボヤいていました。

家族のつながりを大事にするイタリアの人々ですが、義実家との交流が時に苦痛になるのは日本と同じようです。ここでは、そんな彼らの「義実家とうまくやるコツ」についてご紹介します。

■連絡に即レスしない

三男に嫁いだ知人女性は、結婚3年後に妊娠しました。しかし妊娠中期に性別が女の子とわかったとたん、義母の異常な喜びように驚いたと言います。初めての女の子の孫のため、子供部屋に置ききれないほどのおもちゃや服、子供用家具が送られてきたそうで、一部返品したものもあったとか。

さすがに怒ったご主人が義母をきつくたしなめたものの、あまり効果はありません。「妊娠8ヶ月ごろから義母が必要以上に私の世話を焼きたがって困った」と、振り回されて悩んだ二人が選んだのは「義実家からの連絡にすぐ出ない」ことでした。

臨月近くは身体がつらくて起き上がれず、出産後は娘の世話に追われっぱなしの彼女。それもあり、連絡をもらってもその場で出ずに、2・3時間置いてこちらから連絡するように心がけたといいます。最初のうちはすぐ出ないことに文句を言われたそうですが、少し引いたスタンスの二人につられて、義母も今は落ちついているとか。

■あえて夕食時にお邪魔する

とある知人女性の義実家は、彼女の家から車で30分ほどの場所にあります。出産後、義両親の訪問回数が増えていき「子供の面倒と義両親への気遣いでヘトヘト。義両親は孫をかわいがりに来るだけだったから、正直言ってありがた迷惑。二人が帰った後でないと、家事を片づけられないのが一番のストレス」と当時を振り返っていました。

義両親が帰った後ぐったりしてしまう彼女を見かねてご主人が提案したのは「訪問してもらうより、むしろこっちから向こうへ行く」ことでした。土日夜のどちらかに、子供を連れて義実家で「マンマの味の夕食」を取るのを目的にしたそうですが、これが功を奏したとか。

「赤ちゃん連れだと手伝いが難しいけど『おふくろの味を食べたい』の一言で義母が喜んでくれるから、角が立たずにすむ。それに夕食どきだと、赤ちゃんがいるから夜は早めに帰宅したいという気持ちを受け止めてもらいやすい」と、前よりもだいぶストレスを減らすことができたといいます。

「義両親をうっとおしがるだけでは、根本的な解決にはならない。ムリのない範囲でうまくやるために何をするか、を考えた方が後々スムーズに行く」と語るご主人もいて、コミュニケーション上手なイタリア人らしい…と感心しました。

上手な距離をつかむまでには骨の折れることもありますが、向こうとこちらの顔がうまく立つような「おつきあいのコツ」を探す価値は大いにあるようですね。

(金丸 標)

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