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札幌の直営店で気軽に。オホーツク海に抱かれた酪農の町おこっぺ「アドナイ」の工房直送チーズ

  • 2016.7.21
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北海道東部の紋別空港からクルマで約40分、オホーツク海に面した興部(おこっぺ)町で20年以上にわたってチーズを作り続けているチーズ工房「アドナイ」。興部町で作った私たちのチーズを一人でも多くの人に味わってもらいたいそんな思いから、築30年以上のマンションの各部屋をリノベーションし、個性的な作家の工房兼ショップなどが入った札幌市中央区の「スペース1-15(イチイチゴ)」に直営ショップとなるアドナイチーズ502を設けています。

工房直送のチーズを常時13種類ほど取りそろえる

「ヨーロッパに気候が似ている興部町でチーズを作っています」。そう話すのは店主の堤田めぐみさん。チーズ工房「アドナイ」は酪農の町、興部町で1994年から代表取締役である、めぐみさんの父親が独学でチーズ作りを開始。良質な牛乳を原料に長期熟成チーズをはじめウォッシュタイプやモッツアレラやリコッタなどのフレッシュタイプなどを手掛けています。色んな種類のチーズを取りそろえ、お店では一つひとつのチーズについて、それぞれの特徴や味わい方などを丁寧に教えてくれます。こちらで試食をしながら、お気に入りのチーズを見つけのも楽しみの一つです。

中でもおすすめは「ミモレット」(100gあたり620円)。オレンジ色が特徴のセミハードタイプのチーズです。「ピーラーで薄くスライスする場合はサラダにかけたり、そのままテーブルチーズとして食べるのもおすすめです」と堤田さん。程よい塩気でワインのお供にぴったり。

芳醇な香りのアドナイ定番のウォッシュチーズ

チーズ工房「アドナイ」で定番の「フロマージュドエールつばさのチーズ」(180g1,240円)は、熟成させる時に生えてくる表面のカビを何度も塩水で洗って外皮を形成したチーズ。やや酸味のあるおとなしいチーズで、熟成一か月以上で本格的な風味になるといいます。黄色い表皮はちょっとかためで味わい深く、中はねっとりとクリーミー。食べる時は10分程度室温に置いてから味わうのがおすすめ。ワインのほかコーヒーを飲みながら食べる方もいるのだそう。

クセの強いチーズも熟成すると味が深まる

変わり種はイタリアで代表的なハードチーズのアジアーゴをイメージした「八十士(Yasoshi)」というチーズ(写真右)。山奥で夏の放牧期の草を食べた牛からとれた希少な牛乳を使用しているそうで、もともと匂いが強くて獣臭がするというチーズも、一年以上熟成させることで旨味に変わっていくといいます。

「遠方まで足をのばすことなく、気軽に食べ頃のチーズを味わっていただくことができますので、気軽に立ち寄っていただけたら」と堤田さん。取材で訪れた日には大阪から札幌観光で訪れた女性がチーズを購入していく姿も。奥深いチーズ工房アドナイの世界を楽しんでみてはいかがでしょう。

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