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厳選したコーヒー豆の味わいを生かす焙煎。「石かわ珈琲」の静かで熱いこだわり。

  • 2016.7.18
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最近よく話題になるのが、コーヒー豆本来の味を楽しむことができるスペシャルティコーヒー。2009年に北鎌倉にオープンした「石かわ珈琲」も多くのファンを持つお店です。

北鎌倉駅から徒歩約12分の古民家でスペシャルティコーヒー

北鎌倉の駅からお散歩気分で緑豊かな道を徒歩約12分。さらに石段を上ると、築40数年ほどという民家を改装したコーヒー豆ショップがあります。ここが、石かわ珈琲。ドアを開けると、豆を挽いていたらしく、ほのかにコーヒー豆のよい香りがただよっていました。

それぞれの豆の特徴を生かし、引き出す焙煎

店に入ると、すぐ目の前の棚にはケニアやエチオピアなど、さまざまな産地のコーヒー豆。石かわ珈琲では年度内に収穫されたコーヒー豆を使い、それぞれに合わせた焙煎をしています。

「コーヒー豆は農作物です。収穫から時間が経つと、豆が持つ味わいが失われてしまいやすいのです。お米と同じですよ」と石川さん。

「コーヒーの味わいは、素材である生豆と焙煎で決まると言ってもいい」のだそうです。石川さんは、豆に合わせて焙煎の深さを決めます。焙煎は主に火力とかける時間で変わりますが、わずか5秒変わるだけで味わいに変化が出るのだとか。その豆の良さを一番よく味わえるよう焙煎をしたうえで、店頭に並べています。

でも、豆によっては焙煎の具合を変えて楽しめるものもあるのだそう。そういう豆は「中煎り」と「深煎り」など焙煎度の違うものが用意されています。

まずはブレンドを味わって好みの方向性を確かめて

石かわ珈琲では、コーヒー豆を購入するだけでなく、味わうこともできます。「実際に味わって、好みの味を見つけてください」と石川さん。

どれにしようか迷ったら、中煎りの「あじさいブレンド」、中深煎りの「めいげつブレンド」、深煎りの「きたかまブレンド」のオリジナルブレンド3種類から選んでみましょう。気に入ったブレンドコーヒーを選ぶのもいいし、さらにおすすめのシングルオリジン(ストレート)コーヒーを聞いてみるのもいいですね。

ちなみにオリジナルブレンドの風流な名前は、紫陽花で有名な明月院に近い北鎌倉にあることから命名されています。

コーヒー豆から十分なうまみと香りを引き出す抽出

豆を選んでお願いすると、ペーパードリップで一杯ずつ丁寧に淹れてくれます。手元でふっくらと膨らむコーヒー豆を見ていると、期待が高まります。

ホットだけでなくアイスコーヒーも一杯ずつ抽出。何より、その香りのよさに脱帽です。

なかなかおいしいコーヒーが淹れられなくてというと、「新鮮で品質の良いコーヒー豆を買うこと、淹れる直前にミルで挽くこと」と教えてくれました。あとはペーパードリップでもネルドリップでも好きな方法でどうぞ、とのことです。ちなみにペーパーなら比較的さっぱりと、ネルならコクのある仕上がりになるとか。急がず、焦らず、十分にコーヒーの成分が溶け出すように丁寧に淹れれば、自宅でもおいしいコーヒーが飲めそうです。

北鎌倉の散策を楽しみ、石かわ珈琲でお気に入りのコーヒー豆をお土産に買うというのは、なかなか楽しい週末の過ごし方かも。もちろん、石川さんの淹れてくれるコーヒーを飲みながら、どのコーヒー豆にしようかなと迷う時間も楽しそうです。

自家焙煎のコーヒーに合うようにとオリジナルレシピで作るスイーツも美味。思わずコーヒーをおかわりしたくなるおいしさです。店内でいただくコーヒーは一杯500円(税込)、スイーツは300円(税込)から。ゆっくり楽しんでください。

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