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妊婦健診の待ち時間にも! 妊娠・出産をテーマにした小説3冊

  • 2016.7.15

出産後は赤ちゃんメインの生活がはじまるため、読書の時間は取りづらくなるもの。そのうえ、新生児の赤ちゃんとの生活は、とにかく現実的なできごとのオンパレードです。

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いまのうちに、どっぷり小説の世界に浸っておくといいでしょう。今回は出産をテーマにした作品を3つ紹介します。

■南の島にある助産院の物語

『つるかめ助産院』(集英社)小川糸

28歳のまりあは夫が失踪し、途方にくれます。夫を探すために訪れた南の島で、つるかめ助産院の院長・鶴田亀子から妊娠を告げられます。出生にコンプレックスのあるまりあは戸惑いますが、亀子先生や島の人々とふれあいながら、少しずつ母になる準備をはじめます。

他人に心を開くことができず、孤独だったまりあの成長していく様子は読みごたえたっぷり。南の島の自然豊かな情景も脳裏に浮かんできます。食べものが登場する場面が多いので、つわりが落ちついてから読むことをおすすめします。

■予想外の妊娠発覚からはじまったマタニティライフ

『マタニティ・グレイ』(角川書店)石田衣良

気の合う夫とおしゃれなマンションで暮らし、編集の仕事も充実している千花子は、予定外の妊娠に葛藤します。

仕事や住まい、夫婦関係など妊娠によって人生展開が変わってしまう。そのことに直面する千花子の戸惑いや不安がリアルで、読みながら思わず「あるある」とうなずいてしまうかもしれません。現代女性が等身大に描かれています。

■ツレうつ夫婦のところに赤ちゃんがやってきた!

『びっくり妊娠なんとか出産』(小学館)細川貂々

最後に紹介するのは、小説ではなくエッセイ漫画です。ツレのうつ病を乗りこえて、結婚12年目にしてまさかの妊娠。

壮絶なつわりやマタニティブルー、母親学級、逆子で帝王切開。妊娠・出産のエピソードがかわいいイラストでわかりやすくまとめられていて、読みやすい1冊です。ここぞというときに冷静なツレさんの姿も印象的。

出産がテーマの作品は妊娠中に読むとより感情移入できるものです。ふだん本を読んで泣かない人でも、出産シーンでは思わず涙がぽろぽろ…ということもあるかもしれません。定期健診の待ち時間にもおすすめです。

(あこ<フォークラス>)

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