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共働き小学生は夏休み祖父母宅へ? 航空会社別で見る1人フライトサービス

  • 2016.7.14
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© djedzura - Fotolia.com

もうすぐ子どもたちが待ちに待った夏休みがやってきます。しかし、共働き家庭の場合は、子どもに合わせて会社を休むわけにはいかず、常に子どもの面倒を見られるわけではありません。これを機会に、子どもだけ先に祖父母の家に遊びに行かせたり、サマースクールに参加させるのもありかな、と考える親もいるかもしれません。海外赴任中の家庭は、夏休みに子どもだけ先に日本に帰らせる場合もあるでしょう。

目的地が遠い場合、問題なのが子ども一人でのフライト。大人でも慣れないのに子ども一人で大丈夫だろうか。国際線となれば、なおさら不安……。実は航空各社、そんな親の心配をサポートするプログラムを用意しています。

■日系キャリアの国内線のサポート内容はほぼ同じ

国内線では、日本航空(JAL)が「キッズおでかけサポート」、全日空(ANA)は「ANAジュニアパイロット」という名前で、子ども一人でのフライトをサポートするサービスを行っています。

両社によれば、どちらも子どもが一人で飛行機に乗れる年齢は6歳から。少なくとも7歳までは、子どもが一人で搭乗する際に同サービスの利用が必要です。8歳から11歳までは希望により利用できます。JAL、ANAともに利用は無料です。

JAL、ANAで申し込み方法は少しずつ異なるものの、空港での流れはほぼ同じです。専用カウンターで申込書と同意書を提出。搭乗手続きを済ませた後、係員と一緒に搭乗口へ。1人に限り搭乗口まで子どもの見送りも可能です。行き先の空港に到着後は、係員の誘導のもと出迎えの集合場所まで連れて行ってくれます。

■航空会社によって大きく変わる国際線

言葉が通じる国内はまだ良いとして、海外はどうでしょうか。国際線は対象年齢が少し変わります。

JAL、ANAどちらとも、5歳から11歳までの子どもが一人で搭乗する時は、サービス利用が必須になります。どちらも料金は無料です。

海外の航空会社は、会社ごとに内容が変わります。フランスの航空会社エールフランスも同じようなサービス「キッズ・ソロ」を行っています。ただし日系航空会社と対象年齢と内容が異なります。同社によれば、フランス国内線の必須対象年齢は4歳から11歳まで。1区間ごとに25ユーロ(約2800円)かかります。一方で国際線は5歳から14歳までが対象。料金は1区間あたり50ユーロ~80ユーロ(約5600~9000円)、乗り継ぎする場合は1区間あたり75ユーロ~100ユーロ(約8400~1万1000円)です。

ドイツのルフトハンザは対象年齢が5歳から11歳までです。同社によれば、ドイツ国内線またはヨーロッパ路線は1区間60ユーロ(約6700円)、長距離路線は100ユーロ(約1万1000円)かかります。つまりドイツ国内で乗り継いで羽田まで行くとすると、片道160ユーロ(約1万8000円)になります。

英ブリティッシュ・エアウェイズは、同様のサービス「スカイフライヤー・ソロ」を2017年1月末にて終了予定。新規の予約受付は行っていません。

米国系はどうでしょう。アメリカン航空によると、5歳から14歳までの子どもの一人での搭乗は、サポートサービスの申し込みが必要です(ただし5歳から7歳までは乗り継ぎなしの直行便利用のみ可)。料金は1人片道150ドル(約1万5000円)です。エールフランスやルフトハンザなど異なり、料金は1区間ではなく片道での計算になります。つまり乗り継ぎがあっても一律の値段です。

日系航空会社の内容はほぼ同じですが、国際線はその国の航空会社によって、年齢や料金など大きく変わるケースがあります。同じ路線で様々な航空会社が飛んでいるようなら、子どものサポートサービス比較は、ぜひしたいですね。

(加藤亨延)

注:各社料金は2016年7月現在

(加藤亨延)

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