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期間限定!伝統の“八尾和紙”を使った風鈴づくりが体験できる「富山ガラス工房」

  • 2016.7.11
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富山市にある呉羽山のふもとに、工房、カフェ、ショップが一体となった「富山ガラス工房」があります。工房ではガラス作家が制作を行なうほか、一般のお客さん向けにガラス制作体験も開催。初めての方でも安心して楽しく参加できますよ。 今回は、伝統的な八尾和紙を使ったガラス風鈴づくりの様子をご紹介します。

富山のガラス作家が集まる活動拠点

「ガラスのまち富山」で知られる富山市は、ガラス作家の育成や支援にも力を入れています。「富山ガラス工房」は、ガラス作家20名ほどが所属する活動拠点であり見学ができるほか、一般のお客さん向けに、季節ごとにさまざまな制作体験を開催しています。

作家さんの手仕事もじっくり見られるとあって、週末や連休には予約でいっぱいになることもあるのだとか。

さっそく風鈴づくり体験の開始です♪

今回は7月15日までの期間限定「八尾和紙を使ったガラス風鈴づくり」(3100円)を体験してきました。

ガラス風鈴といっても、形も色もさまざま。まずはガラス作家さんと相談しながら、形を決めていきます。装飾する柄は、水玉、マーブル、気泡などの中から好きなものを選ぶことができますよ。

さらに、富山の伝統工芸である八尾和紙で作られた短冊も、数種類から選びます。こちらの短冊は、八尾和紙の老舗「桂樹舎」の手漉き手染めによるもの。

どの柄も魅力的とあって迷ってしまいます。作家さんいわく、直感が大事なんだとか。

釜のある工房で、吹きガラス体験の始まりです

制作する風鈴のイメージが決まったら、いよいよ制作スタート。

まずは、溶解炉の中から、吹き竿の先にガラスを巻き取り、高温の釜の中で焼いていきます。

フーッと息を吹いて、ガラスを膨らませます。最初は強く吹き、最後のほうはガラス自体が薄くなるので、弱く吹きます。

ある程度形が整ってきたら、色と柄をつけます。細かいカラーガラスの粉を振りかけていきます。この時、ガラスが固まってしまわないように、クルクルと竿を回し続けるのがポイント。再び焼き付けたあとは、水玉模様や気泡をつけます。水玉模様も、カラーガラスの粒をクルクルと回し付けていきます。そして再び、高温の釜の中へ。

さらに焼き、吹き竿で空気を入れて、まぁるい形にしていきます。

だんだん風鈴の形に近づいてきましたね。

最後に、吹き竿からポンテ竿に付け替え、風鈴の糸を通す穴をバーナーで焼きながら開けていきます。穴が開いたら、ジャックで広げていきます。ガラスが割れないように、そーっと力を入れるのがポイントです。作家さんが丁寧に教えてくださるので、その通りに力を入れたりゆるめたりしながら、完成までもう少し。

涼しげな音色のガラス風鈴が完成♪

完成したら一晩かけて冷まし、一週間ほどで仕上がります。出来上がった風鈴は、郵送してもらえますよ。

初夏の青空に映える、手作りのガラス風鈴の出来上がりです。

「桂樹舎」特製の手漉き手染め短冊によって、趣のある佇まいになっていますね。風が吹くたびにそよそよと揺れ、カランコロンと涼しげに音色が響き渡ります。

制作体験のあとは、併設のカフェでひと休み

制作体験のあとは、富山ガラス工房に併設された「glass×cafe Clie(グラスカフェ クリエ)」に立ち寄ってみてはいかがですか?

クリエでは、ランチやスイーツをガラス作家手作りのグラスでいただくことができるんですよ。

初夏のオススメは、甘酸っぱいスッキリとした味わいの「マンゴースムージー」と「グァバスムージー」(いずれも520円)。ガラスにより一層親しみを感じることができるのが嬉しいですね。

工房やカフェ、ショップが一体となった「富山ガラス工房」。富山を訪れた際は、“ガラスのまち”を感じに、ぜひ足を運んでみてはいかがですか?

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