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「日本解禁」の声が高まる 常温保存ができ、災害時にも便利な「乳児用液体ミルク」

  • 2016.7.6
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母乳の代わりに赤ちゃんに与えるものといえば、日本では粉ミルクが一般的ですが、海外では「乳児用液体ミルク」の普及が進んでいることをご存じでしょうか? 日本ではまだ販売に至っていないものの、「販売してほしい!」というママたちの声が高まり、署名活動も行われています。

© Iriana Shiyan - Fotolia.com

将来的には日本でも普及が進むかもしれない「乳児用液体ミルク」について、詳しく紹介します。

■乳児用液体ミルクって?

乳児用液体ミルクは、紙パックやペットボトルに乳児用のミルクが詰められたもので、開封するだけですぐに赤ちゃんに飲ませることができます。無菌状態で密閉されているため、常温での保存が可能。持ち運びにも適しています。

哺乳瓶を消毒したり、ミルクを冷ましたり、粉ミルクを計量したりする手間が必要ないため、ママの時間が節約できることはもちろん、パパに育児を手伝ってもらいやすくなるというメリットも期待できます。

■災害時にも活躍

粉ミルクをつくるためには清潔な水が必要で、さらにお湯を沸かせる環境も整っていないといけません。災害が起きてたくさんの人が避難生活を送るなか、こういった粉ミルクをつくるのに適した状況を確保するのは非常に難しいこと。そこで、水も火も必要としない乳児用液体ミルクが、日本でも注目を集めています。

実際に、2016年4月の熊本を中心とした一連の地震と自然災害に対して、フィンランドの乳製品メーカーから乳児用液体ミルクが無償提供され、「日本フィンランド友好議員連盟」を通じて被災地へと届けられました。

■日本では手に入らない?

乳児用液体ミルクは衛生・安全に関するデータが少ないこともあり、厚生労働省による規制で国内での製造販売は行われていません。

ただ、通販や個人輸入で海外メーカー製の乳児用粉ミルクを購入することは可能。乳児用液体ミルクに魅力を感じ、なんとか自分で入手しているママもいるようです。

このように、多くのメリットを持つ「乳児用液体ミルク」。相次ぐ地震の影響もあり、国内での製造販売を求める声はどんどん高まっています。

まだ日本では情報が少ないため、衛生・安全面を気にする声ももちろんありますが、これらがきちんと確認され、日本でも製造販売がはじまれば、育児に悩むママたちを大いにサポートしてくれるアイテムとなりそうです。

(森川ほしの)

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