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うつ病とかんちがいされることも多い 「無気力症候群」になりやすい人の特徴

  • 2016.7.5
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「どうしても家事をやる気が出ない…もしかして私、うつ病かも?」と思うことはありますか? 何か特定のことだけに意欲がわかないなら、それは「無気力症候群(アパシーシンドローム)」かもしれません。

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女性に増えているといわれている「無気力症候群」とは、どのような症状なのでしょうか?

■「なまけている」と誤解をうけることも

うつ病と無気力症候群のちがいは、下記の通りです。

・うつ病

何に対してもやる気が起こらず、気分が落ちこみ、不安や焦燥感を感じるそう。不眠や食欲・性欲不振などの自覚症状があるといわれています。

・無気力症候群

何か特定のことに対してのみ、無気力・無感動・無関心になるそうです。たとえば、家事や仕事などの「本業」にのみ気力が失われることがほとんど。不眠などの身体症状はないようです。

主婦なら家事や子育て、会社員なら仕事をする気がなくなります。それ以外の趣味などは普通にできるので、周囲から「なまけている」と評価されてしまいがち。症状が進行すると、育児放棄や出社拒否をする可能性もあります。

うつ病ほど広く認知されていないため、理解されにくいのも無気力症候群の特徴です。

■こんな人は無気力症候群になりやすい?

無気力症候群の発症にはさまざまな原因がありますが、次の特徴を持つ人は発症しやすいといわれています。

主体性がなく、誰かに言われた通りに行動することを好む。

競争(勝ち負け)にこだわり、他者と自分を比較する傾向がある。

完璧主義者。

期待に応えたいと考える「いい子」。

人より優れていたい、理想の自分になりたい。このような目標がかなわないと思い知ると、現実とのギャップを受け入れられずに気力を失ってしまうようです。競争心が強い10~20代の男性も無気力症候群になりやすいといわれています。

■無気力症候群の治療

日常生活に支障をきたすほど症状が重ければ、精神科を受診しましょう。気分の落ちこみを解消する薬を処方するうつ病とはちがい、無気力症候群には薬の効果はほぼないそうです。したがって、投薬ではなくカウンセリングなどの精神療法がもちいられます。

症状が軽い場合は、生活態度の改善などで無気力症候群が軽くなる可能性も。ストレスを感じたら気分転換をする、人と自分を比べない、新しい目標をたてるなど、気分を変えるきっかけをつくるといいでしょう。

何かに無気力になる、ということは誰でも経験することです。無気力症候群の症状が出ても「自分は弱い人間なんだ」とは思いこまずに、少し立ち止まって心と体を休ませてあげましょう。

(オダ マユミ)

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