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視野が欠けていく… 40歳を過ぎたら注意したい「緑内障」とは?

  • 2016.7.2
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緑内障とは、高い眼圧が目の神経を傷つけて、物を見る範囲「視野」が欠けていく病気です。早期発見で治療をしないと失明につながります。「眼圧が正常だから大丈夫」と安心していても、緑内障になってしまうことがあるのです。

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■40歳を過ぎたら発病の可能性アリ!?

眼圧が正常なのに視神経が傷つく病気を「正常眼圧内緑内障(せいじょうがんあつないりょくないしょう)といいます。40歳以上の日本人の約3.6%、300万人が発症しているといわれ、日本人の緑内障患者の約7割を占めます。

視野の欠損はゆっくりと進行していくため気づきにくく、欠けた部分は元に戻ることはありません。症状が進行して欠損部が広がると、見える部分が少なくなり失明の危険があります。早期発見と適切な治療が必要です。

正常眼圧内緑内障は、通常の眼科健康診断では発見できません。眼底写真検査と視野検査が必要なので、40歳を過ぎたら眼科で定期的な検査を受けましょう。

■正常眼圧内緑内障になりやすい人とは

正常眼圧内緑内障にはいろいろな原因が考えられていますが、次に当てはまる40歳以上の人が、発症の可能性が高いといわれています。

・強度の近視

・家族、親族に緑内障患者がいる

・低血圧

・冷え性

1つでも当てはまるなら、眼科で検査を受けてみましょう。

■緑内障が原因の失明は防げる

眼科で緑内障の診断を受けたら、眼圧を下げる治療をおこないます。一般的には降眼圧点眼剤(目薬)を、1日2回から3回点眼します。眼圧が高い緑内障、正常眼圧内緑内障ともに同じ治療方法です。

目薬によって眼圧を下げることにより視神経への圧迫を低減させて、それ以上視野が欠損することを防ぎます。緑内障は通常20年、30年という長い時間をかけてゆっくりと進行するので、病状の進行を遅らせる目薬をさし続けることで、患者が寿命をむかえるまで目の視野を確保することが可能なのだとか。

目薬をさすだけの治療なので患者の負担は少ないといえますが、使う目薬によっては物がぼやけて見えたり、眠気を感じるなどの副作用がおこります。車の運転を日常的にする人などは、眼科医と相談して自分にあった目薬を処方してもらいましょう。

余談ですが、「まつげが伸びる」副作用がある降眼圧点眼剤もあるそうです。

目薬では治療効果が少なければ、手術をして眼圧を下げる手段もあります。緑内障で視野を保つには「早期発見、継続治療」が必要です。

(オダ マユミ)

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