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48年越しの卒業 春風亭昇太「勉強するっておもしろい」と語った母校・東海大学からの特別生放送

  • 2026.4.3

春風亭昇太と乾貴美子がパーソナリティを務めるニッポン放送『ラジオビバリー昼ズ』。3月25日(水)は、昇太の母校である東海大学湘南キャンパスから生放送を実施。1978年に入学後、落語家になるため大学4年で中退した昇太が、48年の歳月を経て卒業を迎える特別な一日に、盟友の林家たい平や恩師も登場し、数々の特別企画で門出を祝った。

「ラジオビバリー昼ズ」東海大学から生放送

昇太が「1978年から通っておりました」と語る母校、東海大学。数年前に同大学の客員教授に就任したが、中退してるから学生に対して偉そうに言えず、やりづらさを感じていた昇太は、大学の「再入学制度」を利用し、この日、卒業式を迎えることとなった。

お祝いゲストとして林家たい平が雨のキャンパスから中継で登場。東海大学のロゴが入ったビニール傘を手に、卒業生で賑わう中央通りの様子をレポート。「東海大学4878名の卒業式が執り行われております」と正確な情報を伝えつつ、卒業生を祝うキッチンカーの列に触れ、「日本の卒業式には桜の花とケバブじゃないですか」とユーモアを交えて現場の熱気を伝えた。

スタジオに戻ったたい平は、昇太の学生時代から現在に至るまでの経緯を、愛情のこもった語り口で解説した。「なんとなく東海大学に入学」し、たまたま隣にあった落語研究会に入ったことが「とんでもない運命だった」と指摘。落語の才能を開花させ、大学を中退して落語界のスターダムを駆け上がった男が、人生のやり残したこととして大学卒業を選んだ物語を「(昇太の人生は)すべて東海大学のおかげ」と熱く語った。

続いて、昇太が「大変にお世話になっております」と紹介する、東海大学人文学部特任教授で副学長の川崎一平先生が登場。川崎先生は、学生としての昇太を「ええ意味でね、存在感ないんですよね」「一番前に座ってくれはるんですよ」と評価。人生経験に裏打ちされたレポートは秀逸で、課題の提出も早かったと、その真面目な学びの姿勢を称賛した。昇太自身も「勉強するっておもしろいっていうことはよく分かった」「記憶力はなくなってるんだけど、理解力は高まってるから」と、60代での学び直しの楽しさと発見を語った。

「ラジオビバリー昼ズ」東海大学から生放送

番組中盤では、番組スタッフ一同から昇太へ、オリジナルの卒業証書が授与された。乾が読み上げた証書には、「卒論の時期に入ると『卒論が大変だ、卒論が進まない』と愚痴があなたの口から何度も何度も繰り返されました」「落語家と学生の二刀流を見事にまとわし、大学卒業を果たしたあなたは私たちの誇りです」と、苦闘へのねぎらいと尊敬の念が込められていた。

さらに、たい平からは「昇太さんに送る言葉ベスト3」が発表された。第3位は、落語会のマクラで使い倒し、学費の元を取ったという「学生証」。第2位は、楽屋の弁当を持ち帰る癖を指摘した「お弁当」。そして第1位には「もう『笑点』卒業でいいんじゃないですか」と、盟友ならではの辛口なエールが贈られた。

「ラジオビバリー昼ズ」東海大学から生放送

そして、キャンパスの中央通りに場所を移してストリートライブへ。黒紋付きに袴姿の昇太とスーツ姿のたい平が集まった卒業生たちを前にまずは東海大学の校歌を熱唱し、昇太は「学生の頃散々歌いましたから」と、懐かしむように力強く歌い上げた。そして、この日のために練習を重ねてきた乾が、昇太から借りたトランペットを手に「贈る言葉」の生演奏を披露。昇太・たい平・番組スタッフの合唱をバックに、心のこもった音色を響かせた。たい平は「66歳でよく勉強しました、昇太のバカちんがー!」と叫び、最大の祝福を贈った。

エンディングで昇太は母校からの生放送を振り返り、「ほんとにね、この場所で落語に出会い、落研で先輩たち、後輩たちと楽しく遊んでいたので、そこに久しぶりに来れて僕もうれしかったです」と感慨深くコメント。たい平は「ほとんどいいこと言わない昇太兄さんが、今日ね、いい名言を吐きました。『記憶力は減ったけど理解力は増してる』これは僕たちに勇気を与えてくれる、ほんとに名言だと思います」と讃えた。48年の時を経て、落語家・春風亭昇太の原点となった学び舎で、新たな一歩を刻んだ。

春風亭昇太

生放送終了後に昇太は卒業式に出席。特別賞と、サプライズで東海大特製座布団10枚が贈呈された。謝辞では「特別賞をいただいたんですけど、卒業までに28年かかりました(笑)。それで「特別」ということでいただいたんだと思います。(会場に向かって)正直、卒業する皆さんのほうが全然偉いです。でも本当にありがたいことです」と感謝を伝えた。

当初は落語に全く興味がなかったが、先輩たちが面白そうだったという理由で、たまたま落語研究部に入部。そこで初めて生の落語に触れ、「あ、こういうものがあったんだと。ほんとに驚いて、魅了され、そして落語家になりました」と、人生が変わったという昇太。この経験から、「自分の頭の中で思ってることは大したことない」と痛感したと明かし、これから社会に出る卒業生に向けて、「大事なのは好きじゃないけど、とにかくとりあえずやってみること。そうなれたらきっと、今よりもっと合うものとか、もっと好きになれるものってたくさん出てくると思うんです」と、自分の頭の外側にある世界をたくさん体験することが、楽しい人生に繋がると力強く語った。

最後に、卒業生とその父兄へ向けて、「僕からも皆さんにですね、言葉だけですが、座布団を差し上げたいと思います。卒業生の皆さん、そして父兄の皆さん、皆さんに座布団10枚!」と粋な言葉を贈り、会場は大きな拍手に包まれた。

春風亭昇太

式典後、報道陣の取材に応じた昇太は、卒業式を終えた心境を尋ねられると「やっぱりうれしい」と満面の笑みを見せた。大学から贈られた特製の座布団について「一生大事にします。できたらケースとかに入れたいです」と大喜び。高座で学位記をチラ見せしたいと明かし、「東海大学に再入学したことを高座でもずっと喋り続けていて。それがすごくウケたんですよ。なので、当分東海大学ネタで、落語の『枕』は困らないなと思ってます」と笑わせた。

4月からは客員教授に復帰するといい、「『戻りなさい』と(東海大学から)連絡をいただきまして。随分お世話になったので、断ることも出来ず(笑)。卒論で書けなかったことを、客員教授という立場で書いていきたいなと思っています」と話した。そして「正座あったからこそ、落語は生まれたと僕は思ってるんです」と、世界に日本にしかない演劇スタイルである落語と正座の関係について研究したいとも明かし、最後に報道陣に向け「なんだか、普段の僕と違うでしょ? やっぱり大学でちゃんと勉強したので、そういうこともスラスラ言えるようになってます」とコメントし、締めくくった。

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