1. トップ
  2. グルメ
  3. 太陽が出ると行きたくなる、その名もHoliday Café!

太陽が出ると行きたくなる、その名もHoliday Café!

  • 2016.6.29
  • 1703 views

ヴェルサイユ大通り192番地は、パリの外れで便利な場所とは言い難い。だけど、なぜか近頃おしゃれなパリジャン、パリジェンヌで賑わっているのだ。彼らが目がけるのは、ここに新しくオープンしたHoliday Caféである。イザベル・マランやアントニオ・ヴァカレロなどの広告キャンペーンを手がけているADのフランク・デュランがカフェの仕掛け人。彼の妻はヴォーグ誌編集長のエマニュエル・アルトだ。Holiday Café がファッション関係者の間で人気なのも、わかるだろう。

といっても、先に書いたようにパリの中心部にあるわけではないので、行く価値がなければ話題にもならないはず。新しいレストランやカフェが増え続けたパリの10区もいささか飽和状態で、フランクは16区が今後開発されてゆく! という確信を持っている。その起爆剤になるのが Holiday Café というわけで、ここには新しい提案がある。

Holiday Café。晴天の日は奪い合いのテラス席(左)とイラストが愛らしいメニュー(右)。

庶民的な店が並ぶ通りに、フランスでおなじみのビストロ・チェアが並んだテラス席が目印の一際スマートな、それでいてリラックスした店構え! 店内は温もりを感じさせるミッドセンチュリーの木の家具を配した寛ぎの空間だ。メニュー担当はファッション界御用達のフリー・シェフ、ダニエル・ドゥ・ラ・ファレーズ(元モデルで、今は亡きルルー・ドゥ・ラ・ファレーズの甥っ子!)である。時間帯でオーダーできる品は異なるが、ハムとチーズのパニーニ、スモーク・サーモン、クロック・マダム、チキンサラダなど、リラックスしたい気分に相応しい良質な素材のシンプルな食事ができるのがうれしい。

8時30分から11時までが朝食、11時からスナック、12時30分から14時30分がランチ、17時からアペリティフ。そして19時から22時がランチメニューと同じ軽いディナー。ソフトドリンクは営業時間中いつでも、アルコールは11時からオーダーできる。

左:内装の担当はFranck Azzi 中・右:La Garde Manger de La Falaise(ラ・ギャルド・マンジェ・ドゥ・ラ・ファレーズ)はダニエル・ドゥ・ラ・ファレーズが厳選した品のラベル。ワインやネクターなどテイクアウトできる。

ちなみに、HolidayCafé の名前の由来は雑誌Holiday Magazineから。これはアメリカで1946〜77年に出版されていた有名なトラベル&ライフスタイル誌で、ヘミングウェイやスタインベックなど錚々たる書き手が参加していた。2014年、フランスにて年2回刊で復活させたのがフランク・デュランなのだ。カフェではもちろん雑誌を手に取ることができる。最新号はアルゼンチン特集である。カフェでページをめくりながら、遥か彼方の地で過ごす休日に思いを巡らせるのんびりとした時間を過ごすのは快適に違いない。

とてもパリ的なシンプルな贅沢が味わえる。

Holiday Café
192, avenue de Versailles
Paris 16e
Tel. 01 42 24 90 21
営)8:30~22:00(日 9:00~15:00)
http://www.holiday-magazine.com/cafe.php

の記事をもっとみる