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【50代の大人旅】美食と世界遺産を愉しむお散歩マカオ

  • 2026.3.1

かつてカジノの街として名を馳せたマカオは、いまや最先端のエンターテインメント都市へとアップデート。
最新リゾートでのラグジュアリーな体験をはじめ、東洋と西洋の文化が交わる旧市街では、世界遺産めぐりに美食探訪まで、特別な体験を一度に詰め込めるのも魅力です。
感性をくすぐる街を歩いて発見を愉しむ、大人のマカオ旅へ。

*1MOP(マカオ・パタカ)=19.37円(2025年12月17日現在)
*価格などのデータは2025年10月取材時のものです

マカオは東京の杉並区とほぼ同じ広さで、旧市街は歩いて回れる。
島内の移動はバスかタクシーを利用。コタイ地区へは、各リゾートが運行する無料シャトルバスも利用できる。

世界遺産の街をゆったり歩く

異国情緒と近未来が交わるドラマチックな街を訪ねて
近年、日本からの旅行者が増え続けているマカオは、旅好きの女性たちの間でも人気が上昇中。
日本(成田・関西)からは直行便で約4時間~5時間半という近さに加え、空港から車で10分圏内に主要ホテルが集まっている点も魅力です。
マカオは中国本土に続くマカオ半島、空港があるタイパ、カジノやラグジュアリーホテルを備えた統合型リゾート(IR)が次々に誕生するコタイ、そして自然豊かなコロアンの4つのエリアで構成され、マカオと同じ中国特別行政区の香港ともまた違う、独自の文化や空気感が楽しめます。
なかでも、ポルトガル統治時代の面影が色濃く残るマカオ半島には、30もの世界遺産が驚くほどコンパクトに集結。人々の暮らしの場に溶け込みながら完全な姿を保っている点も珍しく、歩いてゆったりめぐれる気軽さにも旅情を誘われます。
ショートトリップでも、歴史や文化、多彩な美食に最新のエンターテインメントまで楽しみつくせるマカオ。
週末を使って行ける、〝身近な非日常〟の世界へ足を延ばしてみませんか?

マカオの風景に彩りを添えるポルトガル伝統のタイル「アズレージョ」。

マカオのシンボル「聖ポール天主堂跡」。
17世紀前半に建てられたが、1835 年に焼失。現在はファサードのみが残るが、その存在感は圧倒的。

水彩画のアーティストが手がけたティーハウス「Ajar Tea House」。

ポルトガルの雰囲気が色濃く残るラザロ地区。

メインストリートの瘋堂斜巷沿いにはコロニアル様式の建物が建ち並び、異国
情緒たっぷり。

聖ポール天主堂跡前の広場からは、古い町並みと近未来的な建物が共存する独特の風景が眺められる。

マカオといえばエッグタルトが有名だが、ほかにも気になるお菓子がいっぱい。

マカオ半島とタイパ島を結ぶ「友誼大橋」からの眺め。

マカオ旧市街にある「Yuan Coffee」では、コーヒーかすを再利用したお香づくりが体験できる。自家焙煎コーヒーも味わえて体験料は350MOP(要予約)。

ポルトガル料理に舌鼓

1999年まで400年以上にわたりポルトガル領だったマカオでは、本場さながらのポルトガル料理が味わえるのも大きな魅力。
ここでは、マカオの中でも特にポルトガルの面影を色濃く残すラザロ地区に佇む、素敵な一軒を紹介します。

趣のある館で飾らないポルトガル料理を

ポルトガル人シェフ、ペドロ・アルメイダが腕を振るう人気店。
ポルトガルの伝統料理を幅広く揃え、現地ワインのセレクションも充実。エッグタルトづくり教室では、シェフが直々に技を教えてくれるという貴重な体験も。

Albergue 1601
8 Calçada da Igreja de São Lázaro
https://www.albergue1601.com

ラザロ地区の中心部に佇む築100年超の建物を活用。店内には、ポルトガルに伝わる幸運のシンボル「ガロ(雄鶏)」の置物が並ぶ。

「サパテイラ・レチアダ」158 MOP。ペーストの中身はほぼカニの身という贅沢さ。

「ペティンガス・フリタス(小イワシのフライ)」5個68 MOP。釣り上げられてい
る演出が愛らしい。

「アロース・デ・パト・ノ・フォルノ」198 MOP。鴨肉の濃厚なスープで炊き上げた風味豊かなごはん。

「パスティス・デ・バカリャウ(干しダラのコロッケ)」5個108 MOP。

「ポルボ・ア・ラガレイロ」368 MOP。
タコをたっぷりのオリーブオイルで焼いた料理で、軽く潰した焼きポテトが定番の付け合わせ。

エッグタルトづくりの1day 教室も人気

マカオグルメを代表するエッグタルトは、18世紀頃、ポルトガルの修道院で卵の白身をアイロン糊として使っていて、余った卵黄で作られたのが始まり。
「Albergue 1601」では、事前予約制でエッグタルトづくりが体験できます(1人225MOP)。

特製生地をタルト型に入れ、回転させながら親指で押し広げる。1個45秒以内
に仕上げるのがシェフのこだわり。

シュガーシロップ、シナモン、レモンで作ったカスタード液を注入し、オーブンへ。

パリパリで香ばしいエッグタルトが完成!

歴史地区に泊まる文化体験

歩いて街の魅力を発見したり、歴史や文化に触れるなら、世界遺産が集まるマカオ半島の歴史市街地区にステイを。
周辺にはローカルな食堂や商店が並び、マカオの日常を体感できます。旅慣れた人たちに愛される穴場の宿もあわせて紹介します。

大学の一角に佇む知る人ぞ知るプチホテル

マカオ観光大学に併設された、実習施設を兼ねるホテル。客室はスタンダード、デラックス、スイートの3タイプが揃い、いずれも東洋のアートや調度品が配された温かみのある雰囲気。公営のため手頃な料金で泊まれるのも嬉しい。

Pousada de Mong-Há
Colina de Mong-Há
https://www.utm.edu.mo/EducationalHotel

バルコニー付きの2ベッドルームスイート。
小高い丘の上に立つ全29 室のホテル。1 泊1室480MOP ~。

実は、マカオ観光大学内のショップはポルトガルワインの宝庫。価格も手頃でお土産にもおすすめ。

東洋と西洋が融合したオリエンタルなしつらえ。

往時の華やぎをまとう館で時を旅するステイを

1928年に開業した名門ホテルが8年におよぶ改修期間を経て2024年に再オープン。
栄華を極めた1920~1940年代をテーマにした各フロアに、レトロモダンな客室が並びます。マカオ歴史市街地区の中心に位置し、散策にも便利。

Hotel Central(新中央酒店)
Avenida de Almeida Ribeiro, Nos.270
https://www.hotelcentral.com.mo

1930年代をイメージした客室。
バルコニー付きの部屋もある。客室は全114室で1泊1 室1 ,000 MOP~。

メインダイニング「Palace Restaurant(碧麗宮)」では、中洋折衷の独創的な料理が楽しめる。

メインダイニング「Palace Restaurant(碧麗宮)」では、中洋折衷の独創的
な料理が楽しめる。

セナド広場からも見えるエメラルドグリーンの外観が印象的。

11 Fにはルーフトップバーも。世界遺産の町並みを一望できる。

美食シティ・マカオを食べつくす

2017年に「ユネスコ食文化創造都市」に認定されたマカオは、ミシュランスターを獲得した名店がひしめく美食都市。
中国伝統の広東料理やポルトガル料理、そしてそれらを融合したマカオ料理まで、文化と歴史が薫る多様な味に出合えます。
ここでしか味わえない食体験そのものが旅の目的となる、デスティネーションレストランに出かけましょう。

セレブやフーディーも虜にするポルトガル料理の名店へ

ポルトガル初のミシュランシェフ、ホセ・アヴィレスが監修するマカオ屈指の人気レストラン。世界中から厳選した高級食材に最新技術を重ねたポルトガル料理は、前菜からデザートまでおいしさと驚きが続きます。芸術的なカクテルもぜひ。

Mesa by José Avillez
THE KARL LAGERFELD, Level 3,
Rua do Tiro, Cotai
https://www.grandlisboapalace.com/jp

シーフードライス618 MOP。

マスタードとパインナッツミルクを使ったビーツのタルタル158 MOP。

天井にデジタルアートが流れるダイニングエリア。

シグネチャーカクテルの「FRUIT TARE(フルーツタルト)」128 MOP。

香り高くまろやかな味にハマる香港式ブレンドティーを体験

数あるコーヒードリンクの中でおすすめは、コーヒーと紅茶をブレンドし、練乳を加えた「鴛鴦珈琲(ユンヨンコーヒー)」。
香港ではポピュラーな飲み物で、カフェラテとミルクティーの“いいとこ取り”の味わいが斬新です。
象をモチーフにした人気トイブランドがプロデュース。タイパ随一の繁華街・タイパビレッジにあり、店先のベンチはフォトスポットとしても人気。

whatelephant coffee and desserts
G/F, Lei Man Building, No.80 Travessa do
Quartel, Taipa
@whatelephant_official

香港式ブレンドティー「冷鴛鴦珈琲」46 MOPと「シャインマスカットのエクレア」28 MOP。

注文はキャッシュオンスタイル。店内には階段状の座席があり、広場のようにくつろげる。

料理も空間もファッショナブル。 一日を優雅に彩る素敵カフェ

クラシックなフランス料理や特製デザートを気軽に味わえるカフェ。朝食からランチ、アフタヌーンティー、ディナーまで、多彩なメニューが楽しめます。
空港から車で約10分とアクセスもよく、フライト前後の食事にも便利。

The Ritz-Carlton Café
Galaxy Macau™, Estrada da Baía da Nossa
Senhora da Esperanca s/n, Cotai,
https://www.galaxymacau.com/ja

タラバガニ、キャビア、ココナッツカスタード、コーンポタージュを左右対称に盛り付けた「シンメトリー」。

ロブスターにキャビアをのせた大根のコンフィを添えた「ミラード」。

パリのブラッセリーを思わせる雰囲気。

卵黄やキャビア、ピクルスなどを自由に合わせて楽しむ一皿。※掲載メニューはすべて取材時のもの

憧れホテルの極上ステイ

モード界の巨匠の美意識が宿る贅を尽くしたデザインホテル

元シャネルのデザイナー、カール・ラガーフェルドが手がけた世界唯一のホテル。
中国の伝統美に西洋のアールデコを融合させたシノワズリ調の客室や、約4,000冊のビジュアルブックが並ぶラウンジが非日常へと誘ってくれます。
客室のオーダーメイド家具や内装、リネン類に至るまで、すべてラガーフェルドが手がけたもの。1 泊1 室2,320MOP~。写真はグランドクラシックルーム。

THE KARL LAGERFELD
Rua do Tiro, Cotai
https://www.grandlisboapalace.com/jp/hotels/the-karllagerfeld

1 ,000 本以上の鍵で作られたカメオ・アートが目を引くレセプション。

ガーデンビューの部屋からはヨーロッパ式庭園を一望。

日常と非日常が交錯するライフスタイルホテル

9つのラグジュアリーホテルと複合施設が集まるギャラクシー・マカオ内に2023年開業。深めのバスタブを備えた6タイプの客室をはじめ、館内にはレストランやバー、屋内プール、フィットネスセンターも揃い、豊かに過ごせます。
ひとり旅にも人気のキングサイズベッドの客室。1 泊1 室1 ,098 MOP~。

ANDAZ MACAU
Estr. da Baia de Nossa Senhora da Esperanca, s/n,Cotai
https://www.galaxymacau.com/ja

旅の始まりから気分が高まる華やかなレセプション。

中華・ポルトガル・西洋料理が揃う「Andaz Kitchen」。

朝食ビュッフェでは、目の前で手打ちする麺や点心など、できたての料理も味わえる。

スペクタクルなウォーターショーで非日常的な時間を満喫

世界最大規模のウォーターショー「House of Dancing Water」が、5年ぶりに待望の再始動。
演出を手がけるのは、元シルク・ドゥ・ソレイユのプロデューサー。世界中から集結した80 名のパフォーマーとプロダイバーが、水と光の中で繰り広げるアクロバットや水中スタントを、270 度の円形シアターで間近に体感できます。
鑑賞チケット698 MOP~。

House of Dancing Water
Level 1, City of Dreams, Estr. do Istmo, Cotai
https://www.cityofdreamsmacau.com/en/
house-of-dancing-water

セリフも字幕もなく、パフォーマンスと空間演出だけで物語を展開。
ステージ中央には直径20 m、深さ8 mという世界最大級のプールを備え、大海
原から陸地へと一瞬で姿を変えるのも見どころ。
水の世界と空中で繰り広げられるアクロバットも驚きの連続!

かわいい雑貨天国 マカオで買いたいとっておきのスーベニア

街で見つけたフォトジェニックなマカオ土産をセレクト。
幸運を呼ぶシンボル「ガロ(雄鶏)」のグッズや、定番人気のオイルサーディンはマストバイ!

オイルサーディン

ポルトガルの缶詰専門店「Loja das Conservas」のオーガニックオリーブオイルで漬けたオイルサーディン。定番人気はタラ98 MOPとイワシ85 MOP。
パッケージもおしゃれ。

ガロのボトルコルク

マカオのあちこちで見かける「ガロ」は、ポルトガル語で雄鶏の意味。ボトル
コルクは、ポルトガルワインとセットで渡すのもおすすめ。
各68 MOP/Albergue 1601

マカオ観光大学のクッキー

少し特別感のあるお土産を探すなら、マカオ観光大学内のショップへ。オリジナルクッキーは種類も豊富で、缶入りなので持ち運びも安心。
写真はフィグシロップクッキー50 MOP。

ジンジーニャ

ポルトガル伝統のチェリー酒。「Ginja do Senado」のジンジーニャは、ほのかにシナモンが香るフルーティーな味わい。アイスにかけてもおいしい。
50mL40 MOP/マカオ観光大学

日本からマカオへの唯一の直行便! マカオ航空で快適な旅を

マカオ航空の直行便なら、東京(成田)から約5時間半、大阪(関西)から約4時間と好アクセス。
毎日運航しているので旅の計画も立てやすい。
エコノミークラス最前列の「ジョイフルエコノミー」は、3 列シート中央をテーブルにした、ゆとりある空間が魅力。

マカオ航空
https://www.airmacau.com.mo/

photograph: Aya Sunahara edit & text: Chiaki Tanabe

大人のおしゃれ手帖2026年2月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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