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夫「マズイだろ!?料理教えてやって♡」友人「…」強制ホームパーティー。おーけー♡全員、顔面蒼白!じ・つ・は

  • 2026.2.21

結婚して数カ月。私は夫と2人で新婚生活を送っています。仕事一筋だった私は結婚を機に退職し、少しずつ暮らしに慣れようとしていました。ただ、その毎日の中で、ずっと胸に引っかかっていることがあります。それは――夫の「味」への文句でした。
ある日の夕食。味噌汁を一口飲んだ夫が「……なんか、今日も味がしない」と、ため息まじりに言ったのです。私は思わず手を止めました。出汁も取ったし、味噌も規定量は入れたはず。なのに、夫の表情は冴えません。私は胸の奥がズンと沈みました。
実は、結婚前からうすうす感じていたんです。夫の“普通”は、たぶん私の普通じゃない。それでも――それを口に出すのが怖かったのです。

「家族だから言うね」と言われた日

実は私、料理はどちらかといえば得意な方です。 独身時代、友人を家に招いては手料理をふるまったりしていました。友人たちからは「レシピ教えて!」と言われることも少なくありませんでした。だからこそ、夫にだけ否定され続ける状況が、どうしても腑に落ちなかったのです。

ある日、私は丁寧に出汁を取って味噌汁を作りました。いつも通りの、私にとっては“ちょうどいい”味。しかし夫はため息をつき「結婚前はさ、正直……渋々食べてたんだ」とポツリ。私は一瞬、意味が分かりませんでした。ポカーンとする私に夫は「でももう家族だし。言わないほうが不誠実だろ? だから、はっきり言うね。味、薄いんだよね」と、悪びれる様子もなく、むしろ“正しいことを言っている”という顔で言うのです。さらに、別の日に肉じゃがを出したときのことです。私は甘さと塩気のバランスを考えて、少しだけ優しい味に仕上げました。ところが夫は箸を止め「なんかさ……煮物って田舎くさいっていうか……」と呟きました。夫の言葉に私は「田舎くさい? どこが? どういう意味?」と、聞き返したかったのに言葉が出てきませんでした。すると夫は「もっとパンチのある味のほうがいい! あと一歩、足りないんだよなぁ。味がぼやけてるんだよ!」と言いながら、夫は平然とご飯をかき込みました。 私はその横顔を見つめながら、ひとつの確信を抱いていました。――この人の“普通”は、私の普通じゃない。 結婚前、夫の実家で食事をごちそうになったとき、私は正直驚きました。 どの料理も塩気が強く、甘みもはっきりしていて、とにかく味が濃い。 けれどその場で「濃いですね」とは言えませんでした。それが夫の育ってきた味であり、家族の味だから。

だから私は、自分の味付けを少しずつ変えました。 醤油を足す、砂糖を増やす、塩をひとつまみ多くする。それでも夫は首をかしげ「うーん……まだ薄い。頑張っても実家の味を再現できないなんて! もしかしてさ、味オンチなんじゃない?」と言い放ったのです。その言葉に、胸がチクリと痛みました。 私は本当に味オンチなのだろうか。それとも――夫の舌が、濃い味に慣れすぎているだけなのか。その疑問を口に出す勇気は、まだありませんでした。

友人夫婦の一言に、心がほどけた日

そんなやり取りが続いたある日、夫がふと思いついたように「今度さ、友人夫婦を呼ぼう。第三者に食べてもらえば、はっきりするだろ」と提案してきたのです。――その口ぶりは、まるで私の料理を“審査”にかけるみたいで、胸がざわつきました。しかし、私の中にも「もう曖昧なままは嫌だ」という気持ちが膨らんでいたのです。私の味覚がおかしいのか、それとも夫の基準が特殊なのかはっきりさせたい……。その一心で、私は夫の提案を受け入れました。

ホームパーティー当日、私はロールキャベツを作りました。わざと濃くもしないし、逆に薄くもしない。“私の普通”の味付けで、いつも通りに仕上げてテーブルに出しました。友人夫婦は「いい匂い!」「手作りって最高だよね」と笑いながら席につき、私は取り分けながらも、内心では手のひらがじっとり汗ばむのを感じていました。最初の一口の反応が、怖かったのです。友人夫婦がロールキャベツを口にした瞬間、夫はドヤ顔で「マズいだろ!? 味にパンチがないというか〜! こいつに料理教えてやってよ!」とニヤニヤと言い放ったのです。すると、次の瞬間、友人夫婦が顔面蒼白! そして、表情を笑顔に変え「えっ、すごく美味しいよ!?」「優しい味で、めちゃくちゃ好き」「こういう味、落ち着くなぁ」と言ってくれたのです。そう口々に言われた途端、胸の奥に張りつめていたものが、すっとほどけました。否定され続けていたのは“私の料理”じゃなかったのかもしれない。そう思えただけで、泣きそうになったのです。

ところが、夫だけは納得していませんでした。腕を組んだまま「いや、気を遣ってるだけだろ。俺には味がしないんだって」と言い切り、友人夫婦が「え?普通にしっかり味するけど……」と返しました。すると夫は少しムキになった顔で「じゃあさ、今度、俺の実家のメシ食べに行こうよ。うちの味が“ちゃんとした味”だから」と言ったのです。その瞬間、私は逃げずに確かめようと腹を決めました。

「うん。みんなで行こう」と味方をつけて……。

「普通」の基準が違っていた

週末、私たちは夫の実家に招かれました。食卓に並んでいたのは、揚げたての唐揚げ、ポテトサラダ、味噌汁、そして漬物。どこの家庭にもありそうな、親しみのあるメニューでした。

夫は嬉しそうに「これこれ。これがうちの味!やっぱり母さんの料理は美味しいな!」と勢いよく食べ始めました。そして、みんなで箸を取り、一口食べた瞬間――空気が止まりました。唐揚げは塩気が強く、衣にも濃い味がしっかり染みています。ポテトサラダもマヨネーズと塩の味が前面に出ていて、味噌汁は舌に刺さるような濃さでした。友人の奥さんが慌てて水に手を伸ばし「……ごめんなさい、ちょっとしょっぱいですね。これ、毎日だと体が心配になるかも……」と言い放ったのです。

夫は驚いた顔で「え?これ普通だろ?」と返すと、義母が笑いながら「うちは昔から濃いめなのよ〜。薄いと物足りないでしょ? 味が濃いとお米も進むわよね!」と当然のように言うのです。友人夫婦は気まずそうに笑うしかなく、私はその様子を見て、ようやく“言うタイミング”が来たと感じました。私は「ねぇ。私、ずっと言えなかったんだけど、家族だから言わせてもらうね……。私の料理が薄いんじゃなくて、あなたの“普通”が濃すぎるんだと思う」と伝えました。夫はしばらく黙ったまま、やっとのように「……俺が、味オンチってこと?」と呟きます。すると友人が、責めるでも笑うでもない声で「奥さんの料理はすごく美味しかったよ。ただ、慣れてる味が違うだけだと思う」と言いました。その言葉に、夫は視線を落として箸を置き、悔しさと恥ずかしさが混ざったような顔で黙り込むのでした。

帰り道、ショックから夫はほとんど話しませんでした。けれど家に着いて玄関の鍵を閉めたあと、小さな声で「……ごめん。母さんの味が当たり前だと思い込んでた。いつも美味しいご飯をありがとう」と言ってくれたのです。その一言で全部が消えるわけじゃない。けれど私は、ようやく息ができた気がしました。

◇ ◇ ◇

味覚の違いは優劣ではなく、環境や習慣の積み重ねによるもの。どちらかが我慢し続けるのではなく、違いを認めてすり合わせていくことが、心地よい関係づくりにつながるのかもしれません。

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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