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「さらに鮮やかな映像で何倍も作品に入り込めた」…4Kで美しく蘇った『サウンド・オブ・ミュージック』、2026年に観るからこそ刺さるメッセージ

  • 2026.2.11

ミュージカル映画の最高峰『サウンド・オブ・ミュージック』(65)が、4Kデジタルリマスター版としてよみがえった「サウンド・オブ・ミュージック 製作60周年記念版 4K UHD+ブルーレイ セット」が発売中。「ドレミの歌」や「私のお気に入り」「エーデルワイス」などおなじみの楽曲の高揚感が増したのはもちろん、美しいオーストリアの風景にも圧倒される。

【写真を見る】封入のポストカードセットなど特典も満載!音声解説にインタビュー、特別映像は必見

そんなグレードアップした本作の映像と音楽をより没入感ある環境で観ると、どのような違いがあるのだろうか?MOVIE WALKER PRESSでは、発売を記念して実施された上映会にてアンケートを実施!かねてから本作のファンという人、今回初めて作品に触れたという人が集まり、「当時の世界観に入り込んだようなすてきな時間」(初鑑賞・20代・女性)や「4Kで映像としても“不朽”になった!」(鑑賞済・30代・女性)、「時代を超えて楽しめるすばらしい作品」(初鑑賞・40代・男性)という感想が寄せられた。

そこで本稿では、このほか印象的な感想コメントをピックアップしながら『サウンド・オブ・ミュージック』の名作たる所以に迫りたい。

「これまで以上に色鮮やか」「いま観てもとても見応えがある」…感動もワクワクも進化した『サウンド・オブ・ミュージック』に驚きの声が続々

1930年代、オーストリアのザルツブルク。修道女見習いのマリア(ジュリー・アンドリュース)は歌うことが大好きで、ついつい修道院の規律からはみ出すなど周囲からトラブルメーカー扱いされていた。そんな彼女を見かねた修道院長が、マリアに住み込みの家庭教師を薦める。彼女が向かったのは退役軍人のトラップ大佐(クリストファー・プラマー)と7人の子どもたちが暮らす邸宅。しかし、数年前に愛する妻を失ったトラップ大佐は子どもたちを軍隊式に厳しくしつけ、歌ったり、遊んだり、笑うことを禁止していた。

「サウンド・オブ・ミュージック 製作60周年記念版 4K UHD+ブルーレイ セット」は発売中! 「サウンド・オブ・ミュージック 製作60周年記念版 4K UHD+ブルーレイ セット」/発売中/発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン/発売・販売元:ハピネット・メディアマーケティング/デジタル配信中(購入/レンタル) 発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン [c] 2026 20th Century Studios.
「サウンド・オブ・ミュージック 製作60周年記念版 4K UHD+ブルーレイ セット」は発売中! 「サウンド・オブ・ミュージック 製作60周年記念版 4K UHD+ブルーレイ セット」/発売中/発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン/発売・販売元:ハピネット・メディアマーケティング/デジタル配信中(購入/レンタル) 発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン [c] 2026 20th Century Studios.

トラップ邸の重苦しい空気、子どもたちからの悪戯という洗礼に困惑するマリア。しかし、父親から愛を求める子どもたちの気持ちを知ると、彼らの心を持ち前の明るさと歌で満たしていく。子どもたちの楽しそうな姿に当初は反発するトラップ大佐だったが、我が子の天使のような歌声を聞いているうちに歌が大好きだった本来の自分を取り戻し、自らもギターを持ちだして歌い始める。トラップ邸が再び歌と笑顔であふれ、トラップ大佐とマリアの間にも特別な感情が芽生えようとするなか、音楽の国オーストリアにナチス・ドイツとの併合が忍び寄っていた。

第38回アカデミー賞で作品賞、監督賞をはじめ5部門に輝き、いまだミュージカル映画の金字塔として知られる『サウンド・オブ・ミュージック』。誰もがそのタイトルをどこかで耳にし、劇中曲を聞いたり、歌ったりしたことがあるはずだ。

【鑑賞済の参加者コメント】

「さらに鮮やかな映像になっていて、山々や自然の色が際立ち、何倍もおもしろく作品に入り込めました」(20代・女性)

「本当に大好きな作品なのでタイトルロールから涙でした。これまで以上に色鮮やかでした」(20代・女性)

「4Kであることで登場人物たちのリアルな表情、オーストリアの美しい街並みに釘付けに」(20代・女性)

すでに本作を観たことがある人たちが、作品に夢中になったころの記憶を取り戻したのはもちろん、よりクリアになった映像美を絶賛。登場人物の表情もはっきりと見えるなど新たな発見もあったようだ。

【初鑑賞の参加者コメント】

「歌が印象的でしたがヨーロッパの街並みや自然の風景も美しかったです」(30代・女性)

「一人一人の人生や恋を追体験できる」(30代・女性)

「楽曲は知っていましたが、映像と合わせて観ることで改めて曲の力を感じました」(30代・女性)

「古い作品というイメージでしたが、いま観てもとても見応えのある内容でした」(40代・女性)

初めて本作を観た人たちからも一様にして「感動した」という声が。聞いたことがある名曲たちがどのシーンで歌われ、どのような意味が込められているのかといった背景も知ることができ、物語に深く入っていくことができたようだ。

「合唱で歌ったのを思い出した」…誰もが知る名曲ばかり!心に残った楽曲とその理由

『サウンド・オブ・ミュージック』の魅力といえばなんといっても音楽の数々。ジュリー・アンドリュースのどこまでも響く高らかな歌声、クリストファー・プラマーがつま弾くギターの音色、落ち着いた甘い声も印象的。上映会参加者が挙げる印象的な楽曲を具体的なシーンと共に紹介したい。

名曲ばかりの『サウンド・オブ・ミュージック』。参加者を魅了した楽曲はどれ? 「サウンド・オブ・ミュージック 製作60周年記念版 4K UHD+ブルーレイ セット」/発売中/発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン/発売・販売元:ハピネット・メディアマーケティング/デジタル配信中(購入/レンタル) 発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン [c] 2026 20th Century Studios.
名曲ばかりの『サウンド・オブ・ミュージック』。参加者を魅了した楽曲はどれ? 「サウンド・オブ・ミュージック 製作60周年記念版 4K UHD+ブルーレイ セット」/発売中/発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン/発売・販売元:ハピネット・メディアマーケティング/デジタル配信中(購入/レンタル) 発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン [c] 2026 20th Century Studios.

まずは「ドレミの歌」から。トラップ大佐が長期で家を空けている間、子どもたちをピクニックに連れだしたマリアが歌い方を知らないという彼らにレクチャーするシーンで登場。「ドはディアー(deer)、メスの鹿」など日本で一般的に歌われているものと歌詞が異なるのも特徴だ。

【初鑑賞の参加者コメント】

「トラップ家の子どもが7人姉弟なのは7音だから?」(30代・女性)

「これまでに何百回と聞いてきた、子ども向けの歌だと思っていたのに、こんなに感動するとは思いませんでした」(40代・男性)

【鑑賞済の参加者コメント】

「美しい映像と、子どもたちと心を通わせることができたうれしさがマッチしている」(30代・男性)

「子どもたちが感情を爆発させ、素直でいられるようになるとてもいいシーン」(30代・女性)

続いて「エーデルワイス」。子どもたちの歌声に感動したトラップ大佐が、マリアたちにせがまれて情感たっぷりに歌う楽曲だ。エーデルワイスという花を讃えた曲というイメージだが、本作ではナチス・ドイツとの併合という大きな局面に直面する祖国オーストリアへの想いが込められており、トラップ大佐の複雑な心境もにじませている。

【初鑑賞の参加者コメント】

「祖国オーストリアを想って歌う姿に感動しました」(30代・女性)

「学生の頃に合唱で歌ったのを思い出して熱くなった」(50代・女性)

【鑑賞済の参加者コメント】

「オーストリアの良さと子どもたちと心がつながって、希望の光がより見えてきた瞬間」(30代・女性)

「自然に涙があふれました」(50代・男性)

さらに、夕食の席を抜け出した長女リーズル(シャーミアン・カー)と郵便配達人で彼女の想い人ロルフ(ダニエル・トゥルーヒット)が愛を確かめ合うシーンで歌われている「もうすぐ17歳」。16歳で“もうすぐ17歳”のリーズルと1つ歳上のロルフ、共に10代半ばを過ぎた2人が背伸びして大人ぶっている印象だが、別のシーンでマリアとトラップ大佐が同曲を歌う場面ではまた違った見え方になるのもおもしろい。

【初鑑賞の参加者コメント】

「思春期の男女の恋愛に甘酸っぱさを感じた」(20代・男性)

【鑑賞済の参加者コメント】

「ここまでドキドキするシーンだったとは…。ただ、いま観てもリーズルは16歳とは思えなく大人っぽい!」(30代・女性)

「初めて子どもたちがプライベートな面を見せるシーン」(30代・男性)

「小さい頃は大人の曲だと思っていたけど、大人になったいま観ると背伸びした子どものかわいらしさを歌った曲に感じた」(20代・女性)

このほか、雷を怖がる子どもたちにマリアが歌って聞かせる「私のお気に入り」、舞踏会で子どもたちが来客に披露した「さようなら、ごきげんよう」も選ばれており、名曲ばかりで好きな1曲に絞るのに苦心している参加者も見受けられた。

「歌を通じて家族の絆が深まっていく」…家族の大切さや誰かを愛すること、その温かさを教えてくれる登場人物たち

妻(母親)を失い、その傷がいまだ癒えていないトラップ家。父親と子どもたちの間にできたわだかまりを、マリアが明るく照らし、癒していく家族の物語でもある本作。と同時に、登場人物らが織りなす愛にまつわる心の機微が観客の心に様々な余韻を残している。

【初鑑賞の参加者コメント】

「ルールや規則で縛り付けるのではなく、楽しいと思える時間を共有し、心を通わせることが大切だと思いました」(20代・女性)

「歌を通じて家族の絆が深まっていくのがすてきでした。子どもたちが父親に愛されたいと願うのも愛おしかったです」(30代・女性)

「なにかのきっかけ、環境の変化は大事であるかなと思いました。そしてその変化を楽しむこと」(40代・未回答)

【鑑賞済の参加者コメント】

「ささいなことでも側で見守ってくれる、認めてくれる人の大切さを痛感した」(20代・女性)

「家族は血のつながりだけでなく、お互いの歩みによって構築される」(30代・女性)

「最初の氷のような家族から、だんだんと雪が溶けていくかのような、本来の家族のあり方…。グッときます」(30代・男性)

いつしか惹かれ合うようになっていくマリアとトラップ大佐 「サウンド・オブ・ミュージック 製作60周年記念版 4K UHD+ブルーレイ セット」/発売中/発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン/発売・販売元:ハピネット・メディアマーケティング/デジタル配信中(購入/レンタル) 発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン [c] 2026 20th Century Studios.
いつしか惹かれ合うようになっていくマリアとトラップ大佐 「サウンド・オブ・ミュージック 製作60周年記念版 4K UHD+ブルーレイ セット」/発売中/発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン/発売・販売元:ハピネット・メディアマーケティング/デジタル配信中(購入/レンタル) 発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン [c] 2026 20th Century Studios.

続いて、本作の“愛”を体現する登場人物とその理由も紹介。トラップ家を深い愛で満たし、トラップ大佐に芽生えた初めての感情に戸惑うマリアには、「子どもたちとの関わり方が印象的だった」(初鑑賞・20代・女性)、「怖くても勇気を出してゲオルク(=トラップ大佐)に想いを伝える姿がよかった」(初鑑賞・30代・女性)、「若い女性から立派な母へと成長する」(鑑賞済・20代・女性)などの声が寄せられ、本作が彼女自身の成長の物語でもあることが読み取れる。

対するトラップ大佐には、「不器用でまっすぐなところが好きになりました」(初鑑賞・30代・女性)、「厳格だったゲオルクが子どもたちと触れ合い、マリアとの出会いのなかで変わっていく」(初鑑賞・30代・女性)、「祖国への想いと父としての責任。歌や言葉だけでは表現できない苦悩があったと思う」(鑑賞済・30代・女性)といった感想が。登場当初の規則で子どもたちを厳しく縛り付ける姿と中盤からの優しい父親像のギャップに、心を鷲掴みにされたという人が多数。

さらに、長女リーズルの「ロルフとの恋はうまくいかなかったけど乗り越えていく姿がよかった」(初鑑賞・30代・女性)、「一番上のお姉さんであると同時に少女でもある」(鑑賞済・20代・女性)、「子どもっぽいところもあれば、妙に大人びたところも」(鑑賞済・30代・男性)と子どもと大人の中間ぐらいの年頃ならではのキャラクターが印象的だったという声のほか、末っ子のグレーテル(キム・カラス)への「末っ子ならではのかわいらしさ」(鑑賞済・20代・女性)、郵便配達人ロルフの「最後の葛藤を現代の人たちに観てほしい」(鑑賞済・20代・女性)というコメントも確認できた。

「単なるハッピーエンドではなく、歴史を伝えている」…混迷を極める現代だからこそ観てほしい!不朽の名作に込められたメッセージ

ナチス・ドイツとの併合の是非をめぐり、オーストリア派とドイツ派に分かれる当時のオーストリア。異なる思想の相手を糾弾する様を見ていると、奇しくも分断への警鐘が叫ばれて久しい現代ともリンクしていることがわかる。そういった意味でも、本作から平和の尊さ、現代社会を生きる私たちが学ぶべきメッセージを受け取ったという人も多い。

不朽の名作『サウンド・オブ・ミュージック』を2026年に観てみると? 「サウンド・オブ・ミュージック 製作60周年記念版 4K UHD+ブルーレイ セット」/発売中/発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン/発売・販売元:ハピネット・メディアマーケティング/デジタル配信中(購入/レンタル) 発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン [c] 2026 20th Century Studios.
不朽の名作『サウンド・オブ・ミュージック』を2026年に観てみると? 「サウンド・オブ・ミュージック 製作60周年記念版 4K UHD+ブルーレイ セット」/発売中/発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン/発売・販売元:ハピネット・メディアマーケティング/デジタル配信中(購入/レンタル) 発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン [c] 2026 20th Century Studios.

【初鑑賞の参加者コメント】

「いつの時代も自由を望んでいいし、諦めてはいけない」(30代・女性)

「単なるハッピーエンドではなく、歴史を伝えていることにも深い意味があると思う」(30代・女性)

「本音を言える環境があり、好きなことができるのは子どもだけでなく、大人にも必要」(30代・女性)

「戦争は怖いし、人をおかしくする。平和な世界でどんな時も希望を持って生きていきたい」(50代・女性)

【鑑賞済の参加者コメント】

「どこか寂しい現代に歌の持つ力、人と人とが心の奥底でつながる幸せを伝えてくれている」(20代・男性)

「好きなものを思い浮かべて、希望をもって自分で道をつくっていく!がんばる気持ちを思い出させてくれました」(20代・女性)

「人は人を苦しめもするし、救いもするということを忘れてはいけない」(30代・女性)

「マリアと男爵夫人こそが印象的なキャラクター」「人生に勇気を与える歌詞に素直に心が揺さぶられる」…映画ライターも改めて唸った『サウンド・オブ・ミュージック』の魅力

今回、映画ライターとして活躍する清藤秀人、斉藤博昭も製作60周年記念版を鑑賞。それぞれが語る本作の映像や音楽、物語の魅力も紹介したい。

「雪のアルプスから緑の丘にカメラが降りていくと、そこに現れるマリアのクリアなバストショット、マーケットに並べられた真っ赤なトマトの山、トラップ邸の裏側に広がる湖の美しい水面etc。見せ場での映像はより精密になり、ロケーションムービーとしての魅力がここには満載です」と評する清藤。斉藤もまた、「マーケットでの野菜のカラーといった“鮮やかさ”から、夜のシーンでの淡い街灯や水面を反射する光の“繊細さ”まで、要所で映像のディテールに感心しました。驚いたのは、登場人物の表情。以前に観た記憶よりも、それぞれの顔にどこか“奥ゆき”が感じられ、その分、心に秘めた感情に寄り添えたのは、気のせいか、あるいは年齢を重ねて観たせいかは判断できないものの、新たな喜びになりました」と絶賛。映像美に両者とも感嘆した様子で、臨場感が増した風景、登場人物たちの繊細な表情などに言及している。

トラップ邸が歌声と笑いで満たされていく 「サウンド・オブ・ミュージック 製作60周年記念版 4K UHD+ブルーレイ セット」/発売中/発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン/発売・販売元:ハピネット・メディアマーケティング/デジタル配信中(購入/レンタル) 発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン [c] 2026 20th Century Studios.
トラップ邸が歌声と笑いで満たされていく 「サウンド・オブ・ミュージック 製作60周年記念版 4K UHD+ブルーレイ セット」/発売中/発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン/発売・販売元:ハピネット・メディアマーケティング/デジタル配信中(購入/レンタル) 発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン [c] 2026 20th Century Studios.

印象的な楽曲として斉藤が挙げるのは「すべての山に登れ」。「一度は挫折を経験したマリアに対し、修道院長が優しく、厳しく、これからの道を示すこの曲は何度聴いても、人生に勇気を与える歌詞に素直に心が揺さぶられます」と説明し、マリアが再びトラップ邸に戻る決意を促す修道院長の指導者としての心遣いを推している。一方の清藤はメインテーマである「サウンド・オブ・ミュージック」を挙げる。「子どもたちを連れて無断で外へ遊びに出たマリアを一旦は叱りつけたトラップ大佐が、男爵夫人を出迎えるために子どもたちが歌う『サウンド・オブ・ミュージック』に引きずられ、口ずさむ瞬間、暗かった一家に歌が蘇ります」と振り返り、作中での存在感を改めて称賛する。

登場人物では、清藤がマリアと男爵夫人エルザ(エリノア・パーカー)の違いに着目。「新婚旅行から戻ったマリアが前半とは打って変わって余裕と風格を漂わせているのは圧巻です。それは、本音では『錨を下ろしたい』と言いながらゲオルクの元を離れていく男爵夫人の孤独と対になっている。女性の生き方という尺度で見直すと、マリアと男爵夫人こそが印象的なキャラクターです」とし、それぞれが異なる女性の生き方を体現していると解説する。

マリアが「サウンド・オブ・ミュージック」を高らかに歌い上げるオープニングから圧巻! 「サウンド・オブ・ミュージック 製作60周年記念版 4K UHD+ブルーレイ セット」/発売中/発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン/発売・販売元:ハピネット・メディアマーケティング/デジタル配信中(購入/レンタル) 発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン [c] 2026 20th Century Studios.
マリアが「サウンド・オブ・ミュージック」を高らかに歌い上げるオープニングから圧巻! 「サウンド・オブ・ミュージック 製作60周年記念版 4K UHD+ブルーレイ セット」/発売中/発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン/発売・販売元:ハピネット・メディアマーケティング/デジタル配信中(購入/レンタル) 発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン [c] 2026 20th Century Studios.

また、斉藤はトラップ大佐の見え方の変化を指摘。「ある程度の年齢になってから観ると、最初は自身の立場やプライド、固定観念から抜けられないトラップ大佐が、他者を受け入れることを学び、自分も変えていくプロセスに深く感情移入することにいまさらながら気付かされました」という言葉の通り、60年前の作品ながらすでに自身をアップグレードさせて前に進む大切さを説いていたことに驚かされる。

作品から受け取ったメッセージには、清藤が「祖国オーストリアを愛し、同胞を愛するトラップ大佐が、ナチスという独裁国家に取り込まれることなく、自由を求めて命懸けで越境していく。偶然か否か、これはいままさに我々を取り巻く時代のメタファーになっています。映画の価値は時代と共に変わっていくものなのです」、斉藤が「各地で戦争が止まず、人々の分断がさらに広がっていることを実感させる現在、他所から来た人によって人生の新たな出発が促される本作のテーマは、より深く響くのだと痛感しました。1本の映画が、もしかしたら世界を少しだけ変えるのでは、という希望も感じたのです」とコメント。現代の世界情勢とのリンクを注視すると共に、マリアやトラップ大佐たちの生き方から希望も感じ取っている。

何度でも鑑賞してほしい不朽の名作、特典も盛りだくさん!

【写真を見る】封入のポストカードセットなど特典も満載!音声解説にインタビュー、特別映像は必見 「サウンド・オブ・ミュージック 製作60周年記念版 4K UHD+ブルーレイ セット」/発売中/発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン/発売・販売元:ハピネット・メディアマーケティング/デジタル配信中(購入/レンタル) 発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン [c] 2026 20th Century Studios.
【写真を見る】封入のポストカードセットなど特典も満載!音声解説にインタビュー、特別映像は必見 「サウンド・オブ・ミュージック 製作60周年記念版 4K UHD+ブルーレイ セット」/発売中/発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン/発売・販売元:ハピネット・メディアマーケティング/デジタル配信中(購入/レンタル) 発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン [c] 2026 20th Century Studios.

「サウンド・オブ・ミュージック 製作60周年記念版 4K UHD+ブルーレイ セット」には音声解説やインタビューのほか、ジュリー・アンドリュースがザルツブルクを再訪する様子を捉えた特別映像も収録され、特典としてポストカード3枚セットも封入されている。60年という時の風化を感じさせず、むしろいま観るべき作品として存在感を再定義する『サウンド・オブ・ミュージック』。ぜひお家のコレクションに加え、何度でも鑑賞してほしい。

構成・文/平尾嘉浩

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