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スターバックスのJIMOTO Made新作は、人のつながりがモノを生むまち台東区発のボトルショルダーバッグ

  • 2026.2.10

店舗のある地域の産業を大切に、商品を開発するスターバックスのJIMOTO Madeシリーズ。第17弾はモノづくりのまち東京都台東区から、地元産業である皮革産業と伝統工芸品の袋物を掛け合わせた「レザーボトルショルダーバッグ台東」(2026年2月11日(祝)発売、2万2500円)が登場する。スターバックスとともに商品を作り上げた、皮革問屋の久保柳商店と革製品メーカーの有限会社小野を訪ね、商品に込められたストーリーを取材した。

明治期から発展した台東区の皮革産業

問屋、職人、メーカー、小売りといった業者が集積し、 “一周するとモノができる”ともいわれるほど、モノづくりのまちとして知られる東京都台東区。なかでも革製品は、日本を代表する産地であることをご存じだろうか。

江戸時代に武家と商人が集まっていた台東区には、多くの履物職人が集まっていた。そして明治期に入り台東区にと畜場ができ副産物の皮革が多く出たこと、皮革のなめしに隅田川の水が利用できたことから皮革産業が発展。もともといた履物職人の技術ともつながり、戦後に靴の需要が上がるとともに最盛期を迎えた。現在でも台東区には、靴メーカーや革小物メーカー、資材メーカー、皮革問屋などが集まっている。

そんな台東区の皮革問屋やメーカー、職人たちの技の結集で生まれたのが、「レザーボトルショルダーバッグ台東」だ。

レザーボトルショルダーバッグ台東
レザーボトルショルダーバッグ台東

スターバックスのペーパーカップをイメージした、ボトルを入れて持ち歩けるショルダーバッグ。バッグの下部には台東区らしい市松模様をあしらい、上部は巾着型に。ショルダーは好みの長さに調節も可能だ。サイズは幅約15.5センチ、奥行き約11センチ、高さ約27センチなので、スターバックスのボトルのほか、財布などの小物も入れられ、デイリーのおでかけにぴったりだ。

型押しでスターバックスのペーパーカップのデザインに
型押しでスターバックスのペーパーカップのデザインに
内側にはスターバックスを思わせるようなグリーンの撥水生地を使用している
内側にはスターバックスを思わせるようなグリーンの撥水生地を使用している

革と向き合い、人をつなぐ、革問屋の仕事

「スターバックスがこだわるデザインや用途に応えるため、スターバックスとメーカーと“どう作るか”を一緒に工夫していくのが本当におもしろかったです」そう振り返るのは、久保柳商店代表取締役の一條さんだ。

久保柳商店代表取締役の一條さん
久保柳商店代表取締役の一條さん

久保柳商店は1942年(昭和17年)に浅草に創業。200種類1000色もの豊富な在庫で、皮革産業を支えている。皮革問屋の役割は、さまざまな革を仕入れて販売するだけではない。作り手とメーカーをつなぎ、必要な革を必要な量と品質で届ける“橋渡し”役でもあり、レザーボトルショルダーバッグ台東でも商品のデザインや用途に合った革の提案や、メーカーとの調整まで担っている。

革は、原皮に腐敗を止める“なめし”を施し、染色し、さらにコーティングや型押しなどの加工を重ねて仕上がる。

「革には本当に多くの種類があります。原皮の種類、なめしの手法、加工方法も含めると無限大です。かつ、タンナー(なめし業者)にもそれぞれ個性があり、うちだけでも50社以上と取引があります。お客様からニーズを聞き、それに似合う革を作れるタンナーをマッチングするのも、我々革問屋の仕事なんです」と一條さん。

どんなニーズにも応えられるよう、ショールームにはさまざまな革の見本が並ぶ
どんなニーズにも応えられるよう、ショールームにはさまざまな革の見本が並ぶ

今回の商品に使われている革にも、きちんと理由がある。

「スターバックスを通して革を知ってもらうなら、できるだけ無垢に近い状態がいい」と考え、植物の渋でなめすタンニンなめしと、クロムなどの薬品を使うクロムなめし、それぞれの長所を併せ持つ“コンビネーションなめし”の牛革を選択。そこに、スターバックス ラテのような柔らかな色味の染色を施している。

「革の表面に色をのせる“顔料仕上げ”と違い、染色はもとの革の色がほんのり透けて見えます。ペンキと水彩の違いというとわかりやすいでしょうか。使い込むほどに風合いの変化を楽しめる革になっています。革は天然素材なので、硬い部分もあれば柔らかい部分もあり、用途によって加工や縫製に工夫が必要で、市松模様の型押しは繊細な技術です。大小さまざまな市松模様の型押しを試してスターバックスとイメージを話し合いました。そしてこのバッグの形状。この筒形は、メーカーさん泣かせでしたね(笑)」

市松模様の試作品
市松模様の試作品

職人技と革のプロたちの連携が生んだ、特別なかたち

久保柳商店の革は、メーカーや職人の手を経て裁断・縫製され、商品として形になる。その縫製を担ったのが、元浅草に拠点を置く皮革製品メーカー・有限会社小野。財布やカバンなどを一点一点手作業で仕上げる、丁寧な職人技に定評がある工房だ。

レザーボトルショルダーバッグ台東を担当した遠藤さんは「最初にデザインを見たとき、これを形にするのはとても難しいと思いました」と振り返る。スターバックスと職人との懸け橋として、試作と調整を重ねてきた。

有限会社小野の遠藤さん
有限会社小野の遠藤さん

自立する筒状のバッグを作るには、革に適度な硬さが必要だ。しかし袋状のものは、裏表で縫い合わせたあとにひっくり返す工程が欠かせないが、革が硬すぎれば裏返せず、無理に返すとシワが寄ってしまう。さらに、ドリンク入りの重みのあるボトルを入れても型崩れしない強度も求められる。

「デザインや用途に合わせて、どの部分に革のどの部分を使い、どんな縫製にするかを細かく検討しました。特に難しかったのは、型押しのある革とない革の境目を、外から見えないように仕上げること。一枚革のように美しく見せるため、へり返しという技法を採用しています」と遠藤さん。

【写真】市松模様の型押しがされたボトム部分。型押しがない生地との境目が美しい
【写真】市松模様の型押しがされたボトム部分。型押しがない生地との境目が美しい

巾着部分には絞れるように柔らかなベリー(腹)の革を、紐には丈夫なクロムレザーを選ぶなど素材選びにも細かな工夫をし、それらは職人がミシンで縫う箇所もあれば、ノリで貼り合わせて強度を出す部分もあり、手作業ならではの繊細な工程が積み重ねられている。

しかし、こうした技術を持つ職人が年々減っていると遠藤さんは言う。

「日本では作る側より売る側が表舞台に立つことが多く、インターネットで簡単に作り方を知ることができるようになったことも、若い人が職人の道に進まない理由のひとつかもしれません。でも、モノづくりと職人は違う。時間をかければ誰でも作れますが、決められた時間で同じクオリティのものを安定して作れるのが職人なのです」

有限会社小野の工房でミシン作業を行う職人さん
有限会社小野の工房でミシン作業を行う職人さん

また遠藤さんは、長年作り続けてきた革財布の需要もキャッシュレス決済の浸透で減少していることから、時代の変化を強く感じていると言う。

「でも、なくなるものではないと思っています。形は変わっても、残り続けていくもの。それをどう変化させていくかは、僕たちメーカーの役割です」と語る。それに応えるように、一條さんも「僕たちはそれに見合う革を作っていかなければならない」と力強く話してくれた。

無駄にせずに活かす。革製品の原点

JIMOTO Madeでは、その地域のスターバックス店舗のパートナー(従業員)が、商品への理解を深めるために制作現場を訪ねている。今回もパートナーたちは、久保柳商店のショールームと、有限会社小野の工房を見学。皮革産業の歴史に始まり、一枚の革ができるまで、革から商品ができるまでのストーリーに、真剣に耳を傾けていた。

有限会社小野の工房にて、職人さんの手仕事を拝見
有限会社小野の工房にて、職人さんの手仕事を拝見

そして商品がお披露目されると、「わぁっ、かっこいい!」と歓声と笑顔があふれた。これまでの話を思い浮かべながら商品を手に取り、職人たちの手仕事に触れていた。

レザーボトルショルダーバッグ台東をお披露目!
レザーボトルショルダーバッグ台東をお披露目!
ペーパーカップデザインの型押しに「かわいい!」の声
ペーパーカップデザインの型押しに「かわいい!」の声

参加したパートナーのひとり、ストアマネージャー(店長)の北浜さんは、一條さんが語った「革はサステナブルなアイテム」という言葉が特に心に残ったと言う。

「私たちが食べるお肉の副産物として、捨てずに革を活用していることを初めて知りました。これまで、どちらが主か考えたことがなかったけれど、世の中では“革のために動物が命を奪われている”というイメージを持つ人もいると思います。だからこそ、なぜ革製品なのかをあらためて伝え、自分たちの地域のモノづくりに誇りを持って発信していきたいです」と、熱い思いを語ってくれた。

問屋、メーカー、職人、タンナー…それぞれ単体では成り立たず、一緒に考え、支え合いながら続いてきた台東区の皮革産業。つながりが生んだバッグを手に取り、この町の手仕事を感じてみよう。

■発売日

2026年2月11日(祝)

■商品名

レザーボトルショルダーバッグ台東

■サイズ

幅×奥行き×高さ:約15.5センチ×約11センチ×約27センチ

■価格

2万2500円

■販売店舗

下記、台東区内のスターバックス10店舗

エキュート上野 公園口店

JR上野駅 入谷改札前店

上野マルイ店

御徒町春日通り店

アトレ上野店

上野恩賜公園店

パルコヤ上野店

雷門店

浅草駅前店

浅草雷門通り店

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