1. トップ
  2. ボーンブロススープの効果と作り方|医師が教える“飲む美容液”で腸活を!

ボーンブロススープの効果と作り方|医師が教える“飲む美容液”で腸活を!

  • 2026.2.9
Esin Deniz / Getty Images

エビデンスに基づいた方法で健康長寿を目指すバイオハックの台頭とともに、今改めて世界的に注目されているのが、“飲む美容液”として話題の「ボーンブロススープ」によるファスティング。動物の骨を煮込んだこのスープによる断食は、他のファスティングとはどう違い、どんな美容健康効果を得られるのか、予防医学にも力を入れている「渋谷セントラルクリニック」の河村優子ドクターに直撃!

ボーンブロススープとは?

豚や牛、鶏の骨を長時間かけて煮込み、その栄養素を抽出した液体がボーンブロススープ。ジュースクレンズが台頭した後、より高い美容健康効果を望めるパーフェクトフードとして注目の的に。グウィネス・パルトロウが発信したことで世界的に浸透したこのスープ、医学的に見ても“飲む点滴”と呼べるほど栄養価が高いのだと河村優子ドクターは語る。

「アミノ酸やコラーゲン、ミネラルが豊富に含まれていて、コンソメスープのように美味しいのが特徴。数年前から、NYやLAでは糖質の高いジュースクレンズから、血糖値を変動させないブロス・クレンズにシフトしたように見受けられます」(河村先生)

Qwart / Getty Images

ボーンブロススープに望める美容健康効果は?

「昨今の健康・長寿医学では、加齢と共に体内に生じる慢性炎症こそ老化の引き金と捉えられています。中でも腸に起きる炎症は、細胞のエイジングを早め、人を老けさせる大きな要因ですが、グルタミン酸(アミノ酸の一種)やアルギニン、亜鉛が豊富なボーンズブロススープには、腸の炎症を癒やす効果が望めます。また、グルタミン酸やアルギニンには、成長ホルモンに働きかけ、コラーゲンなどの生成を促進する働きも! これらの成分が作用する結果として、肌の老化や慢性的な肌荒れのセーブなど、アンチエイジングや美肌に関わるさまざまな効果が期待できるのです。

そしてもう1つ、このスープを取り入れたファスティングに望めるといわれているのは、細胞のオートファジー機能(自浄機能)をONにする効果。食事をボーンズブロススープに置き換えるファスティングを行なうことで、必要な栄養素は補給しながら効率よく細胞をリセットできると考えられます。5日間の実施で肌の水分量が25%アップしたという臨床データもあり、科学的に信頼できるメソッドといえるでしょう」

ドクター考案! ボーンブロススープレシピ

「使う骨は、できれば抗生物質フリーのものを選びたい。また、腸内細菌のエサとなるフラクトオリゴ糖が豊富でキレーション作用も持つ玉ねぎを入れるのもおすすめ。さらにミネラルの溶出を促進する酢をプラスすることで、より美容健康効果が高く、美味しいスープができあがります。

なお、100度以上の高温で調理すると、アミノ酸などの栄養素が損なわれてしまうので要注意! 弱火でじっくりと煮込みましょう。純度の高い澄んだスープにしたい場合は、スロークッカーで蒸し煮にするのも手。作ったスープは200~300mlずつフリーザーバッグなどに入れて冷凍保存しておけば、いつでも手軽にチャージできます」

brebca / Getty Images

INGREDIENTS

鶏ガラ、鶏の手羽先、牛骨、豚骨、豚スペアリブなど動物の骨----500~800g程度
玉ねぎ----1個
浄水 ----2~3リットル
昆布----1枚
酢----適宜
塩----水の量の0.6%くらい

HOW TO

すべての材料を鍋に入れ、100度以下で3時間半から5時間煮る。

【POINT】骨同士がぶつかるほど“グツグツ”と煮立てないようにし、出てくるアクはこまめに取り除くのがポイント。

ボーンブロススープ・クレンズのやり方とは?

「ボーンブロススープには、大きく分けて2つの効果があることを前述しましたが、どちらの効果を望むかで、取り組むべきプログラムも変わってきます。

腸を休めて炎症を鎮めたい場合は2日間くらいでOK。腸コンディショニングに加え、オートファジーを活性化させて細胞からのリセットも望むなら4日間(最長で5日間)のスープ断食にトライするのが有効です。なぜならば、体内のケトン体の生成が高まって脂肪が燃焼し、オートファジー機能が活性化するのは、ファスティング3日目以降といわれているからです。

ファスティング中はお腹が空いたタイミングでスープを飲み、1日に1リットル以上は摂取するようにしましょう。1度にたくさんとり過ぎないようにすること、ミネラルウォーターもこまめに補給し、ふらつきを感じたら、スープの塩分濃度を濃くしたり(水分量に対し最大で0.9%くらいまで)、砂糖やブルーベリーなども少しとるようにして。

どちらのプログラムにトライした場合も、腸のむくみが取れたようにすっきりする感覚や、肌ツヤが変わる体感を得られるはずです。また、毎日の朝ごはんをボーンブロススープに置き換えて、常に腸を整えておくのも、バイオハックの手段として有効です」

他のファスティングよりスープクレンズが優れている理由は?

「ジュースや酵素ドリンクは糖質が高いため、血糖が上がって慢性炎症を招くリスクが。糖質をとり続けることで、インスリンという血糖を下げるホルモンが効きにくくなる心配もあります。“炎症が人を老化させる”という観点から考えると、血糖値を上げるリスクがなく、炎症ケア効果も持ち合わせたボーンスブロススープのほうが優れているといえるでしょう。また、このスープなら、血糖を下げるホルモンの“効き”を後押しするマグネシウムなどのミネラルも摂取できます。さらに、脂肪の燃焼や美肌・美髪などのキーとなるアミノ酸をたっぷりとチャージできるのも、ジュースや酵素ドリンクにはないメリット。そして何よりスープなら体を温めながら美味しく楽しめます。シンプルな美味しさなので、あまり飽きることもないと思います」

Madeleine_Steinbach / Getty Images

どれくらいの頻度でやるべき?

「オートファジーまで狙う4、5日間のプログラムなら1年に1度くらいで十分! 週末だけのショートプログラムの場合は、年に何度かやってみるのもいいでしょう。

頻度は便を目安に決めるのも手。便秘だったり柔便だったりと便に何らかの異常があるときは腸が炎症している可能性が高いので、ひと月に1度くらいショートプログラムにトライするのが有効だと思います。私個人は、平日は会食も多いため、週末を利用してスープクレンズに取り組んでいます。

なお、夏場は脱水症状を起こしやすいのでご用心! 初めてトライするなら、年末年始の暴飲暴食の影響で腸が弱ってる人も多い、今の時季がまさにベストだと思います」

白キクラゲや海藻を加えたボーンブロススープ。渋谷セントラルクリニックが運営するレストラン「<a href="https://ishipedia.jp/dictionary/doctor-recipe/fam_soup/" target="_blank">FAM</a>」で薬膳スープとして提供している。 Hearst Owned

教えてくれたのは……河村優子先生
渋谷セントラルクリニック 院長。医学博士・日本抗加齢医学会専門医・FTP認定マットピラティスインストラクター・加圧トレーニング特定資格指導者。エピジェネティクス学に基づいた、健康・美容メソッドを追求。クリニックでは遺伝子検査を軸にしたエピクロックテストも展開。検査結果に基づいて、その人にあったライフスタイルを提案するなど、予防医学にも力を入れている。
https://doctors-gym.com

元記事で読む
の記事をもっとみる