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ビルケンシュトックがダニエル・フランケルと夢のコラボ! 花嫁のためにデザインされた「アリゾナ」、「ボストン」の誕生秘話とは?

  • 2026.2.9

ウエディングという人生における最も大切な瞬間へのオマージュ

デザイナーのダニエル・フランケル。
デザイナーのダニエル・フランケル。

── 今回、ビルケンシュトック(BIRKENSTOCK)とのコラボレーションが実現した経緯やきっかけを教えてください。

夫と子どもたち、そして私自身を合わせると、我が家には10足以上のビルケンシュトックのアイテムがあります。このコラボレーションは、長年にわたって抱いてきたブランドとそのプロダクトへの深い敬意から生まれました。 プロフェッショナルな視点から見ても、ビルケンシュトックが受け継いできたヘリテージや、クラフトマンシップへの揺るぎない姿勢は、私たちにとって大きなインスピレーションの源です。今回このような形でパートナーシップを組めたことは、キャリアの中でも特別な節目だと感じています。

「アリゾナ」¥165,000
「アリゾナ」¥165,000

── ブライダルをテーマにしたサンダルのデザインの特徴は?

コアとなるアイデアは、それぞれのスタイルをまるでジュエリーのように捉え、ビルケンシュトックのクラシックなシルエットの上に繊細にあしらうことでした。パールの大きさや配置については何度も試行錯誤を重ね、最終的にはシューズのシームに美しく溶け込む形で組み込んでいます。

また、ファブリックのセレクションも、同じくらい重要な要素でした。私たちはドレスと同様、素材に対して一切妥協しない基準を持っているため、求める色味に正確に合致した最高品質のサテンを使用することは譲れない条件でした。

「トゥルム」¥165,000
「トゥルム」¥165,000

ビルケンシュトック初、コンシールド仕様の留め具を実現

中でも特に誇りに思っているのが、今回のコラボレーションのために開発されたコンシールドクロージャー(ストラップの内側に隠されたクロージャー)の仕組みです。バックルが見えないことで、サンダル全体がより洗練された佇まいになる点に強く惹かれました。そのクリーンさがとても魅力的だったのです。ビルケンシュトックとともに、ブランドとして初となるコンシールド仕様の留め具を実現できたこと、そしてアイコニックなデザインに新たな技術的革新を加えるプロセスに関われたことは、私たちにとって非常に意義深い経験でした。

「マドリッド」¥126,500
「マドリッド」¥126,500

── これらのサンダルは、花嫁がどんなスタイリングで取り入れるのが望ましいでしょうか?

私たちは常にお客様を中心にデザインを行い、彼女たちが結婚式当日をどのように過ごしたいのかを何よりも大切に考えています。今回のコラボレーションも、まさにその哲学に基づいて生まれました。 我々の花嫁たちが求めているのは、美しさと革新性を兼ね備えながらも、快適さや、その瞬間に心から向き合える自由さを決して損なわないピースです。

このコレクションは、現代のウエディングが持つ空気感── 完璧さを追い求めるよりも、よりオーセンティックであることを大切にしつつ、それでも洗練され、意志があり、美しい── そんな感覚を映し出すためにデザインされました。 式のどのシーンにも自然に溶け込み、そして特別な一日を過ぎた後も、思い出とともに長く身につけてもらえる存在になればと願っています。

── あなたがデザインするウエディングドレスは全てがアーティスティックです。手で捻られたようなディテール、あえて少し風合いのあるシワ、液体のような質感のプリーツなど、かつて見たことがないようなファブリック使いがとても美しいです。ドレスを手がける際に、最も大切にしている信条を教えてください。

どのコレクションを手がける際にも、私たちは必ず長いリサーチと開発の期間を設けていますが、インスピレーションの源が何であれ、すべての根底にある指針はひとつです。それは、お客様の人生におけるこの特別な瞬間が持つ感情や神聖さを、何よりも大切にすること。 ブライダルという領域に向き合う責任を、私たちは非常に重く受け止めています。だからこそ、私たちのドレスを身にまとう花嫁が、驚きに満ち、美しく、喜びにあふれ、そして何よりも自分らしくいられることを、心から願っています。

キャンペーンビジュアルは親密なサロンの空気を再現

── 本コレクションのルック画像もとびきりファッション的で、アート性に満ちた世界観に引き込まれます。あなたのデザインのインスピレーション源はどこからやってくるのでしょう?

ビルケンシュトックのキャンペーンビジュアルにあたって、私の中では最初から、1950〜60年代のクチュールサロンをオマージュした表現を思い描いていました。そこでは、観客役として登場するエキストラたちも、フットウェアそのものと同じくらい物語の核となる存在です。彼女たちの個性やリアクションがストーリーを動かし、驚きやユーモア、そして喜びに満ちた空気感をイメージにもたらしています。

このコンセプトは何年も温めてきたもので、ビルケンシュトックとともに表現することに、特別な必然性を感じていました。ビルケンシュトックというブランドが本来持つ軽やかさに寄り添いながら、それを最大限に引き出し、少し意外性のある、遊び心に満ちたビジュアルを生み出したかったのです。最終的に目指していたのは、見る人が思わず笑顔になることでした。

長年のコラボレーターであるスタス・コマロフスキーと仕事ができたのも、ごく自然な選択でした。私たちが求めていたエレガンス、ユーモア、そして温かさの絶妙なバランスを彼は即座に理解し、このコンセプトを見事に形にしてくれました。

── 現代の花嫁がウエディングドレスに求めるものは何だと考えますか?

私たちは今、袖を通した瞬間に純粋な喜びを感じられるドレスを選ぶ花嫁が増えていることを実感しています。ブライダル体験において感情は欠かせない、そして否定しようのないほど重要な要素です。花嫁が運命の一着に出会った瞬間に見せる、飾り気のない純粋な喜びほど、心を打つものはありません。

その一方で、私たちの花嫁たちは一貫して、着用感や快適さを大切にしています。結婚式という特別な一日に、自分らしくいられること、そして美しく、思慮深くデザインされたピースであること。その両立を求めているのです。 このコラボレーションは、まさにそのバランスを体現しています。そして私たちは、このビルケンシュトックが、花嫁たちにとって「本当に履きたい」と心から思える存在になると信じています。

「アリゾナ」¥114,400
「アリゾナ」¥114,400

── それぞれの花嫁のニーズに合わせて、たくさんのデザインを手がけていると思いますが、これまでで一番印象的だったドレス制作のエピソードがあればお聞かせください。

カスタムメイドとオーダーメイドのガウンは、私たちの仕事の中でもとりわけ特別な存在であり、Danielle Frankelとして心から誇りに思っている取り組みです。 中でも印象深いのは、ドレスに手描きのモチーフを初めて取り入れ始めたときのこと。布の上に絵具をのせるという異なるメディウムの融合、その一筆一筆の筆致がはっきりと感じられる表現に、強く心を奪われました。

ダニエル フランケル限定で展開される「ボストン」のカスタムモデル。ハンドペイントでフラワーを施している。
ダニエル フランケル限定で展開される「ボストン」のカスタムモデル。ハンドペイントでフラワーを施している。

今回のビルケンシュトックとのコラボレーションで、カスタマイズとハンドペインティングという要素をフットウェアに落とし込めたことは、そのクラフトの自然な延長だと感じています。

Danielle Frankel限定で展開する、ビスポークの「Boston」と「Arizona」を制作しました。 それぞれの一足は、まっさらなキャンバスから始まり、NYのアトリエにて、ハンドペイントや手作業による刺繍、装飾を施すことで完成します。こうして生まれるビスポークの一足一足が、花嫁それぞれにとって唯一無二の存在となるのです。

── 日本でも、ファッションコンシャスな花嫁があなたのドレスを着用することに憧れています。日本のファンへ一言、メッセージをお願いします。

世界中に私たちの花嫁がいるという事実は、私にとって本当に大きな意味を持っています。業界には素晴らしいパートナーが数多くいますが、東京のドレスショップ「Mirror Mirror」のように、私たちのブランドやデザインを国際的なお客様へ丁寧に届けてくれる存在とご一緒できていることを、とても幸運に感じています。

中でも、日本にお客様がいることは、私にとって特別なことです。日本には、分野を超えて受け継がれてきた、長く尊敬されるクラフトマンシップの歴史があります。デザイナー、そしてクリエイティブディレクターとしての私のインスピレーションの多くも、日本のアートや建築、デザインから生まれています。

ダニエル フランケル限定で展開される「アリゾナ」のカスタムモデル。淡いシフォンの花々を手刺繍であしらった逸品。
ダニエル フランケル限定で展開される「アリゾナ」のカスタムモデル。淡いシフォンの花々を手刺繍であしらった逸品。

発売日/2026年2月12日(木)よりBirkenstock 1774、Danielle Frankelならびに世界各国の一部取扱店舗にて展開スタート。日本国内においては、BIRKENSTOCK 原宿コンセプトストア、1774.comにて発売。

問い合わせ先/ビルケンシュトック・ジャパン カスタマーサービス 0476-50-2626

https://www.birkenstock.com/jp

Photos: Courtesy of BIRKENSTOCK, Danielle Frankel Editor: Mayumi Numao

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