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クリスタルやオーガンジーetc.パリジェンヌが憧れる、アートのような傘

  • 2016.6.21
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ピカソやヘミングウェイなどの芸術家たちが語り合った老舗カフェやパリ第五大学があり、文化の薫りが漂うエリア、サンジェルマン・デ・プレ。その中でも、ひときわ洗練された雰囲気を放っているのが「アレクサンドラ・ソジュフェール」のお店です。雨の日の憂鬱を吹き飛ばしてくれそうなパラソルがずらりと並ぶ、パリの老舗傘店にご案内します。

親子三代によって引き継がれてきた傘づくり

自身の名を冠したアレクサンドラ・ソジュフェールさんのお店へはパリ・地下鉄4番線サンジェルマン・デ・プレ駅から歩いて4分で到着します。アレクサンドラさんの傘づくりは、祖父から代々受け継がれてきました。

1930年代に、祖父が木を彫りステッキと傘のハンドルを創作。その後はお母様が傘を作り、パリのクチュールメゾンに納めていました。

三代続く傘づくりの歴史を引き継いだアレクサンドラさんは、1834年創業のパリの老舗傘店を手に入れ、自身のブランドをスタートさせました。

ワン&オンリーな傘が所狭しと並ぶ、華やかな店内

雨の雫のようなクリスタルが、露先こぼれ落ちるように細工が施された傘。繊細なレースや、風に揺らぐようなリボンがふんだんにあしらわれたパラソル。

アレクサンドラさんのお店には、これまでに見たことのないようなユニークな傘が並んでいます。

「並木道を歩いていて、ふと落ちる葉っぱにインスピレーションを受けることもあるのよ」とアレクサンドラさん。ひとつのアクセサリーのような存在感を放つアレクサンドラさんの傘を目当てに、パリジェンヌだけではなく、世界中から女性たちがお店にやって来ます。美しく、エレガントな傘は、女性たちの心を掴んで離しません。

美しさと頑丈さ、両方を兼ね備えた傘

雨や雪、時には強風が吹きつけることもある傘。「頑丈であることが第一条件」と、アレクサンドラさんは語ります。通常の傘は、内側の傘骨がむき出しになっていますが、アレクサンドラさんの傘にはそれがありません。というのも、内側からも布を張る特殊な技法を用い、傘の強度を上げる工夫がなされているからです。

シルク、バターやチーズを包むためのコットン、ミンクのファー、オーガンジーなどの素材を大胆に用い、アトリエで職人によって一本一本が手作りされます。職人の手仕事が息づき、なおかつ時代を超えても褪せることのないアレクサンドラさんの傘を、母から娘へと受け継ぐ方も多いそうです。

雨の日が待ち遠しくなる傘を探しに

店内はアンティークの家具が並び、その引き出しには竹、黒壇、シルバーに、スワロフスキーなどバリエーションあふれた「持ち手」が収められています。

実はアレクサンドラさんの傘は、持ち手の部分が取り外し可能になっていて、傘本体とハンドルを自由に組み合わせることができるのです。 また限定の傘には、内側にロットナンバーが縫い付けられており、「自分だけの1本」を手にすることができます。もちろん時間に余裕があれば、オーダーメイドの傘を注文することも可能です。

長い梅雨をウキウキした気分で過ごすことができる、お気に入りの傘をさがしてみませんか?

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